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INTERVIEW

SPYAIR

2015.07.16UPDATE

2015年07月号掲載

SPYAIR

メンバー:IKE (Vo) UZ (Gt/Prog) MOMIKEN (Ba) KENTA (Dr)

インタビュアー:沖 さやこ

-ストリート・ライヴを続けていたSPYAIRが100本目の"野外ライブFINAL"のために作ったストリート・ライヴへの想いを込めた楽曲が「Just Like This」で、"Just Like This"はそれ以降単独野外ライヴのみのタイトルに冠されてきた言葉。そして10周年を迎える今年、日比谷野外大音楽堂以来4年振りの、単独野外ライヴとしてはバンド史上初の1万人規模となる"JUST LIKE THIS 2015"を富士急ハイランド・コニファーフォレストにて開催するという流れですね。結成10周年ですし、歌詞にも"ここまで来た10年"というワードが入っているし。

KENTA:MOMIKENは一切歌詞を変えてないんですよね。5年前に作ったものがそのまま5年ずれ込むってすごいよね(笑)。

IKE:すべて計算通りですね(笑)。

UZ:完璧です(笑)。

MOMIKEN:すべては5年前から今回のために(笑)!

-ははは(笑)。アレンジも大幅な変化はないですが、ストリングスが前に出て、堂々とした曲になっていますよね。5年前のはギターが効いていましたが。

UZ:ギターのフレージングもそこまで大きく変わってないし、やっぱり経験値が上がってると思う。音の積み方もそうだし、それぞれの音が出す音もそうだし。当時はギターで埋めることが音楽だと思ってたから、ギターと歌でどかん!とやってて。でも今はドラムもベースもしっかりと芯のある音が出ていて、ギターもバッキングだけでも存在感があるから、ウワモノのストリングスを綺麗に伸ばすのがこの曲の理想だなというイメージがあったので。今の俺たちの状態を素直に表したら、こういう形になったなと。

IKE:ほんと太くなったよね。耳がちゃんと落ち着く音で聴けるというか。やっぱ軽かったんだなって。昔は表面的なエモーショナルさはめちゃくちゃあったけど、深いところでグルーヴに合わせられるかというと、そういう曲ではなかった。今の方が聴きやすいと思う。

UZ:5年前のが悪かったとは思わないんです。あれを今やれと言われても絶対にできないと思うし。でも同じ曲を大幅にアレンジを加えずに今レコーディングするとこんなに変わるんだというのは、すごく楽しかったし、"こういうところが成長したな"とか発見もありますね。そういう感慨深さはありました。

-IKEさんのヴォーカルもこの5年で変わりましたね。5年前よりもひと言ひと言がしっかり刺さってくる歌い方だと思います。

IKE:言葉にもグリッドというか、バンドの中でちゃんと言葉がはまるポイントがあるんですよね。"ここにはめていかなきゃいけない"という定位置があるんです。それをヴォーカルの技量で前や後ろにずらしていくというのが、ヴォーカリストのリズムに対する作業なんですけど......それがちゃんとやれました(笑)。5年前みたいに感覚でやってない!これまでにも何度となく聴いてきた曲だし、"ここでこう歌おう"というのがしっかり見えてる中でレコーディングに挑めましたね。経験がちゃんと出たのかな。

-SPYAIRの公式LINEで"結成日に歌入れをした"というIKEさんの投稿を見ましたが、もしかしてこの曲ですか?

IKE:そうです。たまたま10年の結成日が、この曲のヴォーカル録りの日で。だから気持ちも入りますよね。

KENTA:......いろんな奇跡起きてますね。

-本当ですよね。MOMIKENさんは、5年前に歌詞を書いたときは、それまでの5年間を振り返り、ずっと支えてくれたファンや家族、そして自分たちの原点であるストリート・ライヴへの想いを込めて歌詞をお書きになっていますが、今思うことと違いがあったりはしますか?

MOMIKEN:感じ方は少し変わりましたけど......再レコーディングをするということで、歌詞を変えるタイミングであったと言えばそうなんですけど。当時出した言葉と今出す言葉は絶対に変わっちゃうから、この曲にそれを良しとしていいのかどうかを考えて、今回は直さない方がいいんじゃないかなと思って。今の俺だったらここまでストレートに"お前らに感謝してるよ!"みたいなことは書かないと思うんです。もうちょっと綺麗にまとめられちゃう。だったら当時の凸凹した感じを残しておきたいなと思って。もともとこの曲は当時野外ライヴをしていた"栄公園"という場所を卒業するときに歌いたいなと思って書いた歌詞ではあるので、今とはやっぱり感じ方は違いますね。

-SPYAIRにとって、野外ライヴは原点であり大きな夢であると。

IKE:やっぱり夢の発端は、ちっちゃいところから生まれると思うんですよね。僕らも最初(ライヴを)やり出したときは、どう頑張っても(集客は)100が限界。それを超える単位は、10年前では絶対にできなかった。そういうところから広げていったものが、もちろん僕らだけの力じゃなくて、いろんな人の力を借りて協力を得て、年月も経って、100倍のところまで夢が大きくなっていったところは......不思議。正直。ありがたいなとも思うし、感動するなとも思うけど、正直不思議ですよ。俺ら1万人の前でやれるようになったんだ――そういう事実は自分たちでちゃんとわかってるわけだから、それをすごく重く捉えるのが正解なのか、楽しんじゃうのが正解なのかわかんないけど、俺らは今、どっちかというと"楽しんじゃおう!"っていう気持ちで。お金も人も大きく動くから、責任はすごく重いものなのかもしれないけど......原点で感じてたまま、楽しんだほうがいいっしょ!って。それが音楽の楽しさに繋がって、それが広がっていけばいいと思うから。

-そうですね、同意です。日本全国からSPYAIRを愛する人たちが、去年SPYAIRが"もう一度日本一を目指そう!"とメンバー全員で登った富士山の麓に集まるわけですから。コニファーフォレストは野外ライヴのメッカになりつつあるけど、SPYAIRがここで野外ライヴをやる意味はとても大きいと思います。

KENTA:去年富士山登りましたねえ(笑)。実はもともとの「Just Like This」は富士吉田のレコーディング・スタジオで録ったんですよ。

-へえ! 本当奇跡が重なりすぎてて......。

UZ:この前そのスタジオのあった場所に行ってみたら、土になってました(笑)。だから新しい「JUST LIKE THIS 2015」を作った、ということで!

IKE:できてるね~。"JUST LIKE THIS"はあのへんにすごく縁があるんです。あそこの空気をいただいたうえででき上がったのが「Just Like This」で、今回の「JUST LIKE THIS 2015」は8月8日のコニファーフォレストに繋がってるし。

-そういうの全部引き寄せちゃう、奇跡を現実にしちゃうバンドなんですねえ......。みなさんコニファーフォレストには足を運んだことはあるんですか?

UZ:俺、個人的に下見に行ってきて。本当に気持ちよかったです。空気が綺麗なんで、身体の細胞が隅々まで喜んでる感じがして......。

KENTA:(笑)言葉の表現がすごいね。細胞単位の話なんだ。

UZ:うん。細胞単位で大はしゃぎ!

全員:はははははは!

MOMIKEN:これ絶対書いといてください(笑)!

KENTA:ステージにそれ書いて貼ろう!"細胞単位で大はしゃぎ"! 祭り感ハンパなくていいわ(笑)。

UZ:いや、みんな行けばわかるって! あの環境で音楽を鳴らしたら絶対気持ちよくて仕方ないと思う。聴く人も演奏する側も気持ちいいだろうから、いい空間になるんじゃないかな。

IKE:俺らにしかできない8月8日にしたいと思いますね。野外は壁がないから音が突き抜けるし、壁がないということ自体にすげえ興奮する。天に届いてるみたいな......そういう感覚がある。みなさんできる限り早い時間に来て遊んじゃったらいいんじゃないかな。真夏のど真ん中なので、ぜひぜひ1日楽しんで欲しいなと思います。