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INTERVIEW

ROOKiEZ is PUNK'D

2012.03.07UPDATE

2012年03月号掲載

ROOKiEZ is PUNK'D

Member:SHiNNOSUKE(Vo&Gt) 2RASH(Ba)

Interviewer:TETU★KID

-『ZERO SATISFACTION』が生まれた経緯を教えてもらえますか?

SHiNNOSUKE(以下S):「IN MY WORLD」があったからこの曲が生まれたと言っても過言では無いですね。一番最初に出来たのはギター・リフだったんです。そこからリフありきでサビは「IN MY WORLD」より更にキャッチーにしようと思って作りました。コード進行はさらにロックな感じに聴こえるように意識しつつ作っていきました。今回のテーマはアメリカン・ロック・テイストだったんです(笑)。「IN MY WORLD」を超える、より進化した楽曲になったと思います。

2RASH(以下2):俺の中では元から日本語で歌うということは決まっていたんです。すごく格好良いリフを持ってきてくれたので、その時点でこの曲は格好良くなるなっていう予感はしていました。

S:「IN MY WORLD」のときはエモさを意識してたんですけど、今回はよりロックな方に重点を置いたんです。リフの弾き方もこだわってスライドを入れて弾いています。あと、今のレコーディングチームは最高の音を作り出してくれるので、そのチームのことを意識しながらギター・リフを作ったっていうのもポイントです。

2::音が本当に最高なんです。SHiNNOSUKEはこのチームだったらこういう録り方が良いっていうことをすごく理解しているんです。ベースに関してもそのチームのことを意識してアクティヴ・ベースを使用してレコーディングしました。それも結果、大成功でした。

S:「IN MY WORLD」を作って、レコーディングしたときに、すごく格好良く仕上がったんです。今回はその経験があるのでさらにその上を目指すイメージを持っていたので、さらに進化したサウンドを作り出すことが出来ました。

-機材に関しては今回は変えた部分はあるんですか?

S:「IN MY WORLD」のときはDizelのクリーン・チャンネルにディストーションを掛けて弾いていました。この仕様でレコーディングしたらすごく冷たい音になったんです。「IN MY WORLD」が内面に向かっていく曲だったのに対して、今回の「ZERO SATISFACTION」は自分達のメッセージや姿勢を前面に出して行くイメージだったので、今回は熱のある温かいサウンドを作りました。その辺は曲の感じに合ったサウンドを作れたと思っています。

2:色で例えるなら「IN MY WORLD」は青で、「ZERO SATISFACTION」は赤って感じです。

S:ドラムもすごくパワーを意識していて、Uは元々すごく正確に叩くし綺麗な感じで叩くってイメージだったんですけど、さらにそこにパワフルさが追加されて進化しましたね。そういうドラムのサウンド感の上に今のベースとギターを乗せたときに本当にすごく恰好良いサウンドが完成したんです。メンバー全員がそのエッジ感というか、今の良い状態をすごく理解していて、音を乗せれば乗せるだけ良くなっていくというイメージがあります。これからもっともっと良くなっていくぞっていう感覚がありますね。

2:3人が奏でる音が本当に綺麗に、そしてさらに迫力があるように録れました。

S:そういう所がまた新しく勉強になったというか、お互い研究をしつつ良い物になっていってるなって感じます。常にそういうのが経験を積み重ね勉強していくことが重要なんだと思います。

-「ZERO SATISFACTION」というタイトルなんですが、これは先に付けたんですか?それとも後からですか?

S:これは後から付けました。歌詞が完全に出来上がってからこれしかないなと思って付けました。

-イメージはあったんですか?

S:一番最初にリフとサビのメロディはあったんですけど、その時点では歌詞は全然想定していなくて、完全にある程度自分達の中でデモとして仕上がってから歌詞を考えていきました。攻撃的なロック・サウンドから自分がインスパイアされたのがこの歌詞だったという感じですね。大概俺の場合はサウンドまで出来上がったうえで、見えてくる景色というか、感じるもので歌詞のテーマを考えることが多いんですけど、今回もそのパターンでした。作っていた当初は2011年だったので、自分達がデビューして良い環境で曲が作れて、どんどん夢が叶って行っているのに、なんかそこにまだ満足感が足りないというか。もっと幸せを感じても良いのに感じられないということは、やっぱり自分の中にあるもっとまだ先に行きたいという気持ちが強いんだなって気付いたんです。本当にその環境に満足していたら先はないし、そういう状況の中でもっとこうツアーも周って、ずっとやってきた経験の中で、もっと先に行ける先に行こうというのが2012年のテーマじゃないですけど、この気持ちが今俺たちをよりよい方向に進む原動力になっているんだと思います。

-歌詞についてはSHiNNOSUKE君が全て書いたんですか?

S:そうです。2011年はなんとなく生きづらさを凄く感じたというか、色んなことがゴタゴタしていた1年だったと思うんです。別に適当に生きてる訳じゃないのに、なんでこんなに生きづらい時代なんだろうって思ってました。自分が高校生のときとかもっとすげえ楽しかったのに、今は世の中こんなムードじゃなかった気がするというか。例えばそれは社会的なこともそうだし、音楽的な面で見てもCDが売れない時代だって言われたりだとか、辞めて行くバンドもすごく多かったりとか。こういう生きづらい時代だなって感じに対して自分ら的にイライラすることもあったり、周りで生きてる人だったり全然知らない人もそうだけど、なんとなくちょっと満足して“なあなあ”にというか、きっと嫌なはずなのに、でもそれでもなんとなく楽しく生きてるからいいや、みたいな感じに若干見えるというか。もうちょっと社会的にも突っ込まなきゃダメなんじゃないのと思うことが多かったんです。そう思ったときに、3年後5年後10年後、自分たちの子供や孫の世代になったときにもっとヤバイ時代になっているかもしれないって思ったら、もう少し色んなことに関心を持ってやっていくべきなんじゃないかって自分に対して思ったんです。そういう意味で“なんとなくで生きてるわけじゃねぇ!!”って言葉だったり、“Are you satisfied?”って問いかけることでもあるし、自分達が生きて行く上で良い人生を歩んで行けるように、自分らの人生をもっと良くしてこうよって、そういうことが歌いたくなったんです。自分の為だけじゃなくて、周りの人はもちろんだし、全然知らかったけどツアーに来てくれたお客さんが沢山居たということも含めて、もっともっと自分らが生きてて良い時代になっていけばなという気持ちも込めてこういう歌詞を書きました。

2:この歌詞はすごく響きました。ライヴをやっていてもSHiNNOSUKEもそうかもしれないですけど、自分に歌うということと、お客さんに問いかけるってことがリンクしているんだと思います。多分満足してライヴ・ハウスに来ている人ってあんまり居ないと思うし、何か思うことがあってストレス発散したいとか、嫌なことがあったりとかそういうきっかけは多いと思うんです。何かそのフックになる、引っ掛かるきっかけになる曲になるのかなという風に思います。なんとなく満足しているより、もっと良い所があるんだよって提示出来る曲になれば良いなと思います。ネガティヴ且つポジティヴみたいな、良いバランスの曲なのかなって思います。