INTERVIEW
GLORY HILL
2016.05.17UPDATE
2016年05月号掲載
Member:TAKUYA(Vo/Gt) KO-01(Ba)
Interviewer:塩﨑 陽矢
-まず最初にこのひと言を言わせてください。おかえりなさい! 待ってました! 2年間の沈黙を破り、待望の活動再開となりましたが、ぜひ今の心境をお聞かせください。
TAKUYA:まさにやっと活動再開ということで、ほんとこの2年、"長かったな!"という気持ちです。
KO-01:いやーー、長かったです! 今は"やっと動き出すことができる! ライヴができる!"って思っています。
-2012年にメジャー・デビューを果たすも、今年2月にJUNYAさん(Gt)、KENSAKUさん(Dr)の脱退を発表したことには正直驚きました。差し支えなければ経緯をお話しいただけますか?
TAKUYA:実は、前作『GOOD LOSER』(2014年リリースのメジャー1stアルバム)を出す前から脱退の話は決まっていて。メジャー・デビューしてから、それぞれの目指す方向性にズレが生じてきて、最初KENSAKUが抜けるという話になり、続いてJUNYAも抜けるという流れになりました。
-そして今作『CATCH THE WAVE』は、BACK LIFT、ENTHらが所属する名古屋のインディーズ・レーベル"TRUST RECORDS"からのリリースですね。レーベル移籍の経緯を教えてください。
TAKUYA:もともと、"TRUST RECORDS"の綿谷君(※レーベル代表の綿谷剛)とは顔見知りで、会ったら話すくらいの関係ではありました。メジャー契約が切れて新しいレーベルを探していたときに、自分たちの中で候補に挙がったのが"TRUST RECORDS"でした。早速話をしたら、"ぜひやりたい"と言ってくれて。やはり自分らのことを全然知らない人より、より理解してくれる人とやりたいと思い、今回の移籍を決めました。
-改めて、約2年ぶりとなる新作の完成おめでとうございます! 今作の楽曲制作はいつごろからスタートしましたか? また、制作は順調でしたか?
TAKUYA:メジャー契約が切れてからだいたい半年が過ぎたころから、今作の曲を作り始めました。今までよりもゆっくりとしたペースでしたが、制作自体はいたって順調でした。
KO-01:今作はやりたいことが明確にあったので、制作は順調でした。なのでいろいろな意味で楽でしたね。
-今作のレコーディングを振り返って、印象に残っていることはありますか?
TAKUYA:特にこれといってないのですが、自分らのやりたいことをじっくり制作できる環境を作れたので、制作がすごくスムーズだったのが印象的でした。あと、苦手な人がいないことが、こんなにやりやすいんだなと実感しました(笑)。
KO-01:今回、レコーディング・エンジニア、マスタリング、スタジオまでをすべて自分たちで探してレコーディングしたので、そこの大変さというか。今まで見えていなかった部分がわかったので、それがとても印象に残っています。
-曲名、ジャケット・デザインも含め全体的に夏を感じさせる作品だと感じました。今作のコンセプトやテーマがありましたら教えてください。
TAKUYA:コンセプトというよりは、メンバーがふたりになりGLORY HILLのことについていろいろ考えているうちに、やっぱり"夏バンド"だなってことになりまして。それで"GLORY HILL=夏"というのを今作で打ち出しました。
KO-01:TAKUYAと何をしていきたいかと話したときに、"俺たちは夏でしょ!"と2秒ぐらいで決まったと思います(笑)。すべてのコンセプトは夏!
-今作のタイトルとなっている"CATCH THE WAVE"は、"現在のシーンの波(流行り)を掴む"といった想いが込められているように感じましたが、いかがでしょうか?
TAKUYA:そのとおりです!! 2年間じっと耐えている中、今の時代を探ってもいました。あと"それぞれの人生の波"――つまり生きていると調子のいいときもあれば、悪いときも山ほどある、それぞれの"BIG WAVE"を逃さず、自分の感覚で掴みとってほしいという意味合いも込めています。
-どの楽曲も疾走感や爽快感が最高に気持ち良く、まさに復活作に相応しいGLORY HILL節満載の1枚ですね。その中でも表題曲のTrack.1「CATCH THE WAVE」はまさに原点回帰を象徴するような楽曲だと感じますが、この曲に込めた思いを教えてください。
TAKUYA:この曲のサビは、いいなー!と思って結構前からストックしていました。"今のGLORY HILLはこんなバンドです!"と言える名刺代わりの1曲という気持ちでいます。メジャー時代にアホみたいに悩んでたこともすべてチャラにして、この曲で新しいGLORY HILLを始めていこうという気持ちがすごく入ってます。
KO-01:"今の俺たちのやりたい音楽はこれだ!"と言えるほどの楽曲だと思います。変にこねくり回さずストレートにイケていて、これからの新しいスタートにもってこいの曲だと思います!