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INTERVIEW

The Winking Owl

2019.06.14UPDATE

2019年06月号掲載

The Winking Owl

メンバー:Luiza(Vo) Yoma(Gt) Ranmalu(Ba) KenT(Dr)

インタビュアー:吉羽 さおり

フル・アルバムとしては3年ぶりとなる、The Winking Owlの2ndアルバム『Thanksラブレター』が完成した。昨年11月にリリースしたシングル『Try』も、バンドの新たな面やポップ性をどんどん更新していく作品となったが、今回はアルバムとしてさらにバラエティに富んだ、多彩且つ繊細なアレンジや豊かな表現を見せている。そんなカラフルさがありつつ、The Winking Owlというバンドの色はますます濃くもなっている、そういう自信を感じさせる内容だ。この作品ができたタイミングで元メンバーのRanmaluが復帰したことは、バンドにとってもファンにとっても大きなことだろう。新しい、そして確固たる始まりを感じる曲が詰まっている。

-3月からRanmaluさんがバンドに復帰して、久しぶりにこの4人でのThe Winking Owlがスタートしました。この復帰はどういう経緯だったんですか?

Ranmalu:やめたあともYomaとは結構会っていたんです。会うたびに"戻るのはどうだ?"っていう話をしてくれていて、俺もさすがにすぐには答えが出なかったんですけど、いろいろと考えて、"メンバーがそう言ってくれるならもう1回やってみようかな"という気持ちになって。それで今に至るという感じなんです。

Yoma:やめてからは普通に働いていたんですよね。

-一度は完全に音楽から離れていたんですね。

Yoma:でも、なんとなく"迷いがあるんじゃないかな"っていう気がしていたというか(笑)。

Ranmalu:普通にサラリーマンで、営業の仕事をしていたんですけど、音楽から離れてみたことで、"音楽っていいな"、"バンドっていいな"と思った部分もあったので。

Yoma:そういうのは一緒に遊んだりしているときにも感じてました。

Ranmalu:で、その迷いを突かれたという(笑)。"それでいいのか?"って。

-こうしてThe Winking Owlに戻ってみて、どうですか?

Ranmalu:無我夢中でやっていた3年前のことを思い出してますね......。デビューをして、何かを考える間もなくいろいろなフェスに出させてもらったり、ツアーを回ったり、こうして取材を受けさせてもらったりがあったので。サラリーマンとは違った刺激というか、"バンドってこんな感じだったな"というところですね。まだちょっと落ち着いていないですけど。

-早速ライヴもスタートしていますが、バンドの変化を感じることは?

Ranmalu:それぞれが考えていることや話している内容も、この2年の間にミュージシャンシップが高まったと言うんですかね。より3人共中身が濃いものになっているなというのは感じます。

-今回のアルバム『Thanksラブレター』の制作は、この4人で行っていたんですか?

Yoma:今回のアルバムの制作にはRanmaluは参加していないですね。

Ranmalu:戻ったときにはアルバムは完成していたので。

-では今回は、Ranmaluさんは客観的な視点でもアルバムについて語れると思いますので、よろしくお願いします。前回『Try』(2018年リリースのシングル)についてのインタビュー(※2018年11月号掲載)では、たくさんの挑戦や試行錯誤があり、いろんな曲ができているんですという話をしていたんですが、今回はそれが作品として着地したアルバムだなという印象です。アルバムに向かっていくなかで、作品のイメージや方向性などは考えていたんですか?

Yoma:最初から次はこれでいくというふうに明確に決めていたわけではないんですけど、シングル『Try』の延長線上と考えてもらってもいいと思いますね。今までの作風と比べると、より楽曲の良さをしっかりと聴かせるアレンジを目指したアルバムになったんじゃないかなと。

-それぞれの曲がより凝縮されていて、J-POPとしての良さもあれば、もともとThe Winking Owlが持つ洋楽的な面白さや洗練もあり、その両方のいい折衷感があるなと思います。"これはアルバムの中核になりそうだな"という曲ができてきたのは、どのあたりでしたか?

Yoma:前回の『Try』のときもお話ししたんですけど、制作には時間もかかったし、悩みや葛藤もあって、苦労した部分はすごく多かったんです。

-Yomaさんのその葛藤というのは、何に対してのものだったんでしょう。

Yoma:単純に言えば"これだ!"という曲がなかなかできなかったというのがありましたね。今まで以上に曲を作ったし、自分の中ではいろんなタイプの曲を作ってみたんです。試行錯誤しながらやっていたんですけど、なかなか"これでいこう"という曲ができずで。それは自分としてもそうですし、メンバーにとってもそうですね。

KenT:"これだ!"っていう曲が上がってきたときは、みんなの意見が一致するんですよね。そういう曲が出てくるタイミングっていうのが、時々あるんですよ。"これ間違いないっしょ"っていう。正直、そのタイミングが訪れることがあまりなくて。個々で、この人はこの曲がいい、この人はこの曲がいいというのが続いたんです。それで散り散りになってしまったのが、Yomaさんの葛藤だったり、複雑な気持ちだったりに繋がっていた時期はあるかもしれない。

Yoma:そうですね。

-今回3人がこれだってバチッと合った曲はあったんですか?

Yoma:正直言うと、それは最後まで自分の中でわからなかったです。でも結果的に、作品が仕上がって、アルバムを通して聴いてみたときに、すごくいいなと思えるものがあったんですよね。個人的には「君のままで」とかは、自分たちの新しい良さかなと感じています。かなりポップでキャッチーではあるんですけど、今までやってきたポップさとか、自分たちのアプローチの仕方とは別の面を見せられたんじゃないかなというところで、気に入っていますね。

−「君のままで」はすごく洋楽的なポップスで、シンプルなサビが印象的です。Yomaさんは、この曲ではどんなことにポイントを置いていたんですか?

Yoma:これは、制作の後半にできた曲だったんです。サビの部分からできたんですけど、パッとできたときにこれはいいかもって思いましたね。Luizaがまず仮歌をつけるんですけど、それを聴いてさらに良くなりそうだなってすぐに感じた曲だったので、これはアルバムに絶対入れようという気持ちになりました。

-こういうタイプの曲を打ち込みでやるのは想像つきやすいんですが、それを人力のバンド・サウンド、特にビートを生のドラムでやってるのもポイントだなと。

KenT:ハードルが高い曲なので、試されます。楽曲のポテンシャルがすごく高いので、そこは楽曲に寄り添うのみでしたね。すでにしれっとライヴでやっているんですよ。昨年9月の東阪での[ONEMAN SHOWS "TRY"]でもやっていたんですけど、反応はとても良かったと思いますね。

Yoma:良かったね。自然とノれる感じがある曲で、お客さんもノってくれているように見えました。

KenT:あのときはいつリリースするかを発表してなかったんですよ。ライヴで聴いて気に入ってくれた方に、こうしてCDで届けられるので良かったです。