DISC REVIEW
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前作以来1年半ぶりのニュー・シングル。表題曲「Try」は一聴で、今作がThe Winking Owlのポップ性が突き抜けた作品だとわかる曲となった。Luiza(Vo)のエモーショナルで高揚感のあるハイトーンを生かしたメロディは、キャッチーさに磨きをかけ、フックとなる軽快なハンドクラップを合図に爆発する。チアフルなメロディの上昇感と親しみやすさで、新たなファンを獲得しそうな曲だ。且つサウンド的には、絶妙な足し引きでポップさを際立たせるアレンジやアンサンブルとなっていて、その細やかな計算からはバンドのこだわりが窺える。3曲目に収録された「Dream Sailor」は憂いが滲む激情サウンドで、3人の"節"が存分に冴えている。3曲それぞれにタイトルにある挑戦があるシングルで、この先の展開が楽しみだ。 吉羽 さおり