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LIVE REPORT

NUBO

2017.04.15 @渋谷CLUB QUATTRO

Writer 荒金 良介

夢は人を輝かせる。何倍にも、何十倍にも、何百倍にも。NUBOはそれを身をもって証明してくれた。昨年11月にリリースしたニュー・シングル『インソムニア』のレコ発ツアー最終日となる東名阪ファイナル・シリーズ、渋谷CLUB QUATTRO公演を観てきた。
今日の対バンは盟友 HEY-SMITHが務める形となり、序盤から観客の興奮のるつぼに叩き落とす。"次の曲は大親友であるNUBOに贈るぜ!"と猪狩秀平(Gt/Vo)が言うと、「Don't Worry My Friend」をプレイ。YUJI(Ba/Vo)のキャッチーなハイトーン・ヴォイスが冴え渡り、ポップ・パンク譲りの爽快な音色をかき鳴らす。曲間は小粋なインストを挟んだのち、お互いにメンバー同士でケンカしているのも目撃した間柄であることを告げ、改めて"大事な仲間"と位置づけていた。それからKNUCKLESのカバー「Radio」を猪狩がリード・ヴォーカルで歌い上げると、久々に「Magic Leaf」も披露し、軽快なスカのリズムでフロアをとことん踊らせる。後半もイーヴィルなメタルリフと底抜けの明るいサウンドを解き放ち、ヘドバンとスカダンスを巻き起こす手腕にも脱帽。バンドは浮き沈みが激しいもので、"その中をくぐり抜けてきたNUBO、HEY-SMITHはクソかっこいいから!"と最高のエールを送る場面もあり、ラストは「Goodbye To Say Hello」で盛大に締めくくった。

そして、ついに今日の主役 NUBOの登場だ。"行くぞ、渋谷!"という号令と共に「bonfire」で幕を開けると、観客も両手を上げて騒ぎまくる。
「Allie」、「RESHINE」と畳み掛けると、会場はオイオイ・コールが沸き起こり、クラウドサーフも続出するなど、熱気は上昇するばかりだ。"「インソムニア」は不眠症って意味。目をつむっていたら見れない夢をクアトロに見にきました!"と一成(Vo)が言うと、ヘヴィなベースが火を噴くイントロから最新シングル表題曲「インソムニア」に繋ぐ。RAGE AGAINST THE MACHINEを彷彿させるtommy(Vo)のラップが炸裂し、サビは熱き歌メロでガッツリと心を掴む。肉弾的なグルーヴも心地よく、会場を根底から焚きつけていく。
「咲く花」では"跳べ! 跳べ!"と煽り、一体感を高めたあとは最新シングル収録の「Mirror the world」へ。オシャレなイントロを用いたNUBO流のソウルフルな曲調にも興奮した。「ハレロヤ」、「Let me drive」と続くと、ハートフルなメロディが突き刺さる「Shadow and wall」もライヴでは格段な映えっぷり。それから今回のツアーでメンバーやHEY-SMITHを含めた対バンも支えになったようで、応援してくれたファンにも感謝の言葉を述べると、「ナイモノバカリ」を皮切りに後半戦も熱情的なパフォーマンスを展開。「Such one」、「Circle」と怒濤の攻撃力を見せつけ、本編終了。

アンコールで再びメンバーが出てくると、"夢は口にした方がいい。そしたら夢は近づいてくるから。2020年にKT Zepp Yokohama、そのライヴハウスに自分たちの力で立つ! だから、お互いにかっこよくなろう!"とtommyは力強く呼び掛け、「Yokohama blues gawa」を披露。歌心豊かなミドル・テンポの楽曲を会場全体に染み渡らせ、ラストはこの日二度目になる「インソムニア」をプレイ。すると、キラキラした笑顔で拳を突き上げる観客が増え、最後の最後に感動的な光景を作り上げた。ライヴ途中にもファンにとって"誇れるバンドになる"とメンバーは言っていた。有言実行。退路を断って、前へ前へと突き進み、よりいっそう輝きを増すNUBOの行く末がマジで楽しみになってきた。

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