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COLUMN

ACMEのGEKI STATION vol.6

ACMEのGEKI STATION vol.6

ACME『HALのハルヤマ散歩 -VOL.2-』

今回は2023年登って良かった山、買って良かったギアについてお伝えしようと思う。

今年(※執筆時は2023年)は約80座踏破した。
北アルプスデビューも今年のことだ。都内近郊の山とは一味も二味も違う。2500mを越えると森林限界になり大きな木がなくなり見晴らしの良いトレイルが始まる。360度の大展望の中を歩けるほど幸せなことはない。今パッと思い出す光景は朝日に染る「白馬岳」だ。この時間だけは赤馬だ。三国志でお馴染みの赤兎馬を彷彿させるような雄大な姿、その背中を歩けたことに感謝だ。近くには夏季限定営業の白馬鑓温泉があり、そこまで歩いてきたものだけが味わえる天空の露天風呂がある。今年はそこに行くことを予定していたが直前で気温上昇により大雪渓が溶け通行禁止になって白馬鑓温泉を諦めた。その代わりにルートを天狗山荘→不帰嶮→唐松岳のエクストリームルート(ちなみに、誰もそう呼んでない)に変更した。やはり不帰嶮は一度入ったら帰れないと言われるだけのこともあり集中力を保たないと命を失うような箇所が沢山あった。その分無事に下山できた時の達成感もひとしおだ。岩を登ることもよくあるのが北アルプス、涸沢カールを超えてから北穂高岳に登るルートはほとんど岩の上を歩くことになる。

そんな時に心強い味方は「LA SPORTIVAボルダーX MID」だ。これは岩稜帯登山用に開発されたトレッキングシューズだ。靴は命を預かる大切道具だ。登山三種の神器のひとつ。ちなみにもう二つはレインウェアとザックだ。ボルダーXで岩の上を歩いた時は吸盤でも付いているのではないかと思うほど安定感があり、滑る恐怖心を取り除いてくれる心強い味方だ。そしてGORE-TEXを採用しているので濡れにも蒸れにも強い。燕岳→大天井岳→槍ヶ岳いわゆる表銀座縦走の時もボルダーXを履いて行った。最初に履いたのは北穂高岳に行った時だ、実はこの時の帰り上高地に向かって歩いている時は足の裏が痛くて仕方なかった。初めての岩稜帯歩きで慣れていなかったのだろう。

あと、この時は中敷を「隊長!走っても走っても疲れません!」でお馴染みのBMZコンプリート自衛隊を使ったのだがそれでも痛くなってしまった。その3ヶ月後、表銀座縦走の時はSIDAS アウトドア3Dを使った。あと北穂高岳の時の失敗から学びなるべく足裏にダメージを受けないように心がけて歩いた。インソールのせいではないのかもしれないがこの時は痛くならず快適に最後まで歩くことができた。長時間の登山になるとちょっとした心がけで蓄積する疲れ、ダメージが大幅に変わってくる。近い未来のために今なにができるのか、その正しい判断が出来る人間こそ明るい未来を迎えることができると思う。

バンドマンとは思えないほど音楽の話が一切出てこないコラムになってしまったが実は私ドラマーです。2024年もACMEをよろしくお願いします。私も元気に山に行きます!

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