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INTERVIEW

Zephyren代表GEN氏×MY FIRST STORY

2017.04.10UPDATE

2017年04月号掲載

Zephyren代表GEN氏×MY FIRST STORY

MY FIRST STORY:Hiro(Vo) Teru(Gt)
Zephyren:GEN(代表)
インタビュアー:米沢 彰 Photo by umihayato

-打ち上げも含めて、絡んだら面白いかなって思いますね。話は変わりますが、今後のMY FIRST STORYの展望や予定など、うかがえますか?

Teru:とりあえず今言えるのは、ツアーがあるよってことくらいかな(笑)。

-ちなみに、A.V.E.S.Tは"オールナイトでやれたらいいな"っていうのがあるんですよね?

GEN:うん、今度やろうかと思ってる。オールナイト。朝から朝まで(笑)。

Hiro:誰が観に来るんですか(笑)。

GEN:観に来るってば(笑)! やりたいんだよ!

Hiro:深夜なんてみんな寝たいって(笑)! 絶対行かないよ、そんな......。

GEN:やるやるやる! マイファスも出るんだから。

Hiro:オールナイトなんて出ないよ。

GEN:いやいや、出る出る。出るって(笑)。

Hiro:俺、寝るもん。

GEN:じゃあ、昼帯でいいから。

Hiro:じゃあ、それは1回検討だね。

一同:(笑)

-そういうまだふわっとしたイメージでも、今後の展望や希望などありますでしょうか?

Hiro:今のロック・シーンというか、バンド・シーンを牽引してる人たちがいるじゃないですか。僕らMY FIRST STORYって、同世代がいないんですよ。同世代のバンドってホント全然いなくて。だいたい上か、もしくは下か。ちょうど間の時期なんですよ。それで、今までは当たり前のように上を見てたんですね。でも、そこについていくのはもうやめました。ついていくよりも、むしろ次の世代の18、19歳くらいの子たちと対等に戦った方が面白いなと思ったんですよ。5、6年一緒にやってて、上の人の感覚ってなんとなくわかるようになったんですよね。伝えたいこととかやりたいことっていうのが。でも、今の18、19歳くらいの子たちって、思ってることがもう僕にはわからないんです。これって別に大人ぶってるとかっていうことじゃなくて、理解できないんですよ。それにすごく興味があるんです。で、すごいセンスがあるんですよ、尋常じゃないくらい。最近いろんな音楽聴いてて、特に何かを感じる音楽って18歳くらいの未成年の子たちがすごく多くて。"こんなのこの歳で作れるのか!?"っていう。そういうのが今、溢れかえっているので。そこと俺たちは今戦えるのかっていう展望を持った方が、今までのマイファスとは違ったエッセンスになるだろうし。自分たちとしては新しい挑戦になるなって。なので、そういう意味でいろんな挑戦をしていきたいですね。

-そういう考え方は面白いですね。

GEN:たしかに面白いかもね。

-30代とか40代になって指標を見失ったときに、若手ともう1回やってみたいとかって話はよく聞きますけど、今このタイミングでもうそういうイメージを持っているのは、すごく面白いなと思いますね。それは、具体的にそういう子たちを観て感じたってことですもんね。

Hiro:そうですね。ってか、正直初めて聴いたときに勝てないなって思いましたね。自分が18歳のときとどうしても比べてしまうので。そもそもは、聴いてきたものが違うから当たり前ではあるんですけど。ギリギリ僕らの世代は、時代背景から考えると、VHSとかガラケーとかピッチとか、MDの時代なんですよ。それで育ってきてるんです。今の10代の子たちって、そういうものの存在すら知らないですからね(笑)。"全部iPhoneでいいじゃん"っていう感覚で育って来た子たちは、何を敏感にキャッチするかっていう感覚からそもそも違うんですよ。それでもカッコいいって思うってことは、やっぱイカツいセンスしてんだなって思いますよね。

GEN:ニュー・タイプはどの時代でも出てくるからね。自分もそうだったのかはわからないけど、やっぱ今の若い子たちの感性はいろんな意味ですごいと思うよ(笑)。

Hiro:僕は諦めたくないんです。"もう若い子とかわかんない!"みたいな感じになりたくないんですよ。だから、極力若者言葉をいっぱい使っていこう、みたいな。むしろ、取り残されないように。僕がもし、"いやー、もうわかんないよね、最近の子たちが使ってる言葉って"とか言いだしたら、そのときは終わりだと思ってます。

一同:(笑)

-でも、それって実際にマイファスを聴いてくれている世代とも被っていますよね。

Hiro:そうですね。でも、最近はあんまりそのへんは考えてないですね。もちろん大前提としては、聴いてくれてるみんなって大切なんですけど、そこに寄せてしまって、100パーセント自分たちのやりたいことじゃなくなるっていうのは、リスナーにも失礼なことだと思っているので。高校生のころってもっと純粋にバンドやってたと思うんですよ。今バンドやってる人たちもみんな、自分のやりたいことを。だって、高校生のころなんか、お客さんなんていないし、自分たちのやりたいことオンリーでやってたはずなんです。"自己満100パーセント"みたいな。それが本来のバンドのあるべき姿であり、クリエーションの姿だと思うんです。そこに来てくれるみんなというか、お客さんが考えに入っていること自体、僕はそれが不純物だと思っているので。だから、まずは自分たちがやりたいことが一番。その次に、じゃあどうしようかって考えるのはいいと思うんです。リスナーのことばかり考えすぎちゃうと、どんどん個性が削ぎ落とされていっちゃって、だんだんきれいな中身のないおもちゃみたいになっちゃうんで。それって、きっと飽きてしまうし。

GEN:やっぱり、必要なことはオリジナリティだよね。それは本当に思うよ。今日は、こうやってHiroの言葉を聞けたっていうのがすごくよかったし。このまま突っ走っていってほしいなって思うし。やっぱりよかったなって。武道館から変わったものって、俺には見えますけどね。こうやって話す内容にしても。