MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

Zephyren代表GEN氏×MY FIRST STORY

2017.04.10UPDATE

2017年04月号掲載

Zephyren代表GEN氏×MY FIRST STORY

MY FIRST STORY:Hiro(Vo) Teru(Gt)
Zephyren:GEN(代表)
インタビュアー:米沢 彰 Photo by umihayato

-そして、その日にドキュメンタリー映画の発表があって、年が明けてから公開となりましたが、自分たちが映画になる感覚ってどんな感じでしたか?

Hiro:僕たち自身でも、どんな感覚かわかんないですね。終わったのに、未だに実感してないし。

Teru:役者として演じてたわけではないですし、素のままの自分たちが映画になっているから。

Hiro:それ以上でも以下でもないって感じです。

Teru:だから実感はないですね。

-公開されてからも実感がないまま、ってことなんですね。

Hiro:自分で映画館では観たくないですね。だってなんかイタイ奴じゃん(笑)。

一同:(笑)

-そして、そこにはGENさんも登場して。撮影や取材を受けてみていかがでしたか?

GEN:真面目に40分間一生懸命話したんですけど、ほとんどカットされてると聞いて(笑)。

Hiro:長かったんで切りました(笑)。

GEN:初めてすげぇ真面目に話したんだけど。

Hiro:2分でまとめられる話にしてくださいよ。

一同:(笑)

Hiro:だって90分のうち40分、GENさんが喋ってるっておかしいじゃないですか(笑)。

-(笑)この1年で、バンドやご自身の置かれている立場やポジションが大きく変わってきているという感じがしたのですが、ご自身でもそう感じることはありますか?

Hiro:武道館があったからとか、横浜アリーナがあったからとか、後づけするのは簡単だけど、毎年毎年変わってはいるし、それが人間だと思っているので。"武道館をやったから"といって変わったということはないんですよね。

Teru:でも、気持ち的な面では、前よりも楽にバンドをやれるようになってるかなって気はしますね。より自分たちが好きなようにやっていけるって感じはあります。

-なるほど。もちろん、毎年変化はあると思いますが、特にこの1年は周囲から見ても大きく伸びてきているように見えます。そのきっかけや要因はどういったところにあると思いますか?

Hiro:他のバンドを見ないってことですかね。これって本気で大事なことなんですよ。何か繋がりを持ってしまうと、必ずそこで縛りができてしまうので。それは、情とかってだけじゃなくて、人と人との繋がりには無意識の中に生まれてしまう制限が必ずあって。だから、そういうのを持たないことによって、バンド本来の個性とか可能性とか、そういうものを極力殺さないようにするために、他のバンドとなるべく関わらないようにしてきたんです。もちろん、関わることでいい影響もあるとは思うんですけどね。かたや悪い影響も絶対にあるので。僕は何かと自分自身で考えて決断を下したいタイプなので、一番大切にしていきたいことでしたね。何を言われても気にしないし、変に媚びも売らないし、自分たちでどこまでできるのかっていうことを追求した結果、今の僕たちがあると思うので。やっぱり結果で示すことが大事かなって。止まってたらダサいと思うし、成長スピードは、遅くても早くてもいいんですけど、去年の自分たちを超えるとか、前回の作品を超えるとか、っていうのを毎回毎回実感できてれば腐らないと思いますね。

GEN:それは、僕もずっと思ってて。最初は見てて"大丈夫かな?"って不安はあったんですよね。

Hiro:正攻法は、みんなと仲良くすることですからね。

GEN:そういうところは、うちっぽいなって(笑)。今はいろんな人と遊んでいる俺も、もともとは人見知りでそんなに人付き合いはしなかったし、昔は、もっとひとりで戦ってたからね。だから、"それと似た感じなんだろうな"って思ったんですよ。途中からは逆に"そのままやっていけばいいな"って思うようになった。武道館も成功したしね。結果で示したのはよかったよね。あれから見る目が変わった人もいるし。

-そして続いては、バンドのキャリアの出発点でもあるA.V.E.S.T projectのvol.10というこれもまた節目の公演になりますね。

Hiro:そうですね。

-そのA.V.E.S.Tに向けての意気込みや抱負などあればうかがえますでしょうか?

Teru:最初に出させていただいたときは、O-EASTのサブ・ステージでオープニング・アクトだったんですけど、今回は記念すべき10回目で、O-EASTのトリ前っていうことで。A.V.E.S.Tに対する僕らの気持ちは、当時よりも強くなってきていると思うんですけど、今また違った僕たちをA.V.E.S.Tで見せることができるんじゃないかなと思ってます。

Hiro:抱負っていうのとはちょっと違うんですけど、MY FIRST STORYにとっても、僕にとってもA.V.E.S.Tっていうのは、"現在地を示してくれるもの"ですね。最初は、サブ・ステージで。それでも、だいぶ恵まれてる環境ではあるんですけど、"せいぜいそこがお前らの場所だ"っていうのが、バンド始めて3回目のライヴで。でも、当然メイン・ステージだと思っていた浅はかなガキだった僕たちを、サブ・ステージという現実が待ち受けていて。それでも、その次の年はメインでもないけどサブ・ステージでもなくて。一番大きい会場ではないけれど、ちゃんとeggmanのステージというところには立てて。そして、今年はメイン・ステージのトリ前に立てるという。でも、まだトリ前なんですよね。その順番ってたぶん、お客さんが決めることだと思っていて、お客さんが納得しないと、"なんでこいつらここにいるんだよ"って言われると思うんですよね。俺らがサマソニのヘッドライナーとかいったらおかしいし。それを納得させる説得力がバンドにないと、トリってできないと思うんですよ。それが、きっと今の僕たちには足りてないんだなって、思わせてくれるというか。"武道館やったから調子乗ってる"とかじゃなくて、"終わったー! やったー!"とかじゃなくて"まだ"っていう。それが自分たちだけじゃわからないんですよね。単純に武道館でできたら嬉しいし、ある程度自信もつくし。多少のおごりも出てきちゃうと思うんですよ。そこで、周りも甘やかしてトリとかにしちゃうと、クソみたいなバンドになっちゃうと思うので、そこでブレーキをかけてくれる存在、改めて自分たちがどう思われてるかを実感させてくれるイベントですね。

GEN:そんなこともないんだけどね。余裕でトリとかでもいいんだけどね(笑)。

Hiro:いやいやいや(笑)。

一同:(笑)

GEN:当然まだまだ上を目指せるバンドなので、まだトリじゃなくてもいいかなと思って。切り札ですから(笑)。