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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2015.09.28UPDATE

2015年09月号掲載

Fear, and Loathing in Las Vegas

メンバー:Sxun(Gt/Vo)

インタビュアー:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-Track.8 「Ignite Your Frail Mind」ですが、アルバムの中で1番ヘヴィでアグレッシヴなのかなって思いました。

そうですね。ラスベガスにはコアな側面とポップな側面がありますが、この曲はアルバムの中でも1番コアな側面の曲という立ち位置です。コアな側面の楽曲の中でも、コード感を活かしたフレーズにしてみたり、シャウトも早口の凝ったリズムのモノを入れたり、ブレイクダウンは音程ごとグッと落としたりと新鮮さを追及して作った楽曲ですね。

-今、話に上がりましたMinami君のシャウトですが、ラップ的な早口な凝ったリズムのモノは他の曲でもちょこちょこ出てきますね。

はい。新しく聴いてもらう人の間口がどんどん広がっている中で、ひとつの問題としてシャウトってだけで構えられてしまうことがあるんですよね。でも"ラスベガスのシャウトはどこかキャッチーで聴きやすい"って印象を持ってもらえるようにと考えて取り入れるようにしました。"これかっこいいな"ってフレーズが見つかったら、切り取って繰り返したりとか、今回のアルバムでは特に全体的に細かいフレーズの繰り返しを意識して、それをストレートさやキャッチーさに繋げて作り込んだ部分ではありますね。

-たしかに、ヘヴィ・ミュージックが好きな人が聴くのであれば、"こんなにクールなスクリームができるんだ"などスクリームのアグレッションやブルータル性にかっこよさを求めるけど、免疫のない人からすればそもそもスクリームを聴くこと自体ハードルが高いということですし。もう1点この曲で気になったのは、基本英語詞のカオティックでヘヴィなパートから、一転柔らかなシンセ音と共に、"当て所なく歩いた夜も 今の僕を支えている"という日本語詞が飛び込んできます。否が応なく歌詞が耳に残りますが確信犯的な日本語の入れ方です。このアルバムの中でははTrack.10「Let Me Hear」の数小節を除けば唯一の日本語詞ですし。

すごくコアな曲だからこそ、聴いたときの印象として振り幅を感じることができるというか、曲の雰囲気もそのパートだけグッときれいになるんで。そもそも曲作りの際に英語詞、日本語詞、どちらを当てはめるかというのは、メロディの雰囲気次第なので、わざわざ日本語詞にしようとも思わないし、聴こえでどっちがハマるかというところで考えてます。今回の作品だったらここがベストだったなって。

-楽曲単位で考えると、この曲が最も日本語が入ってなさそうですね(笑)。

そこの意外性とかも含めてアリやなって。

-一筋縄ではいかないという。あえて「Gratitude」とかポップじゃない楽曲に日本語詞を持ってくるというのが。

後半まで全く出てこんっていう(笑)。

-Track.9 「The Demon Called Careless」。この曲も遊び心が感じられますね。地を這うようなヘヴィなギター・リフが出てきますがクールな反面、落差の激しい陽気なロックンロール・パートまで飛び出します。

今までもミクスチャーっぽい曲はあったと思うんですが、その中でもひと味違う、スクリーモ/オルタナ系ですね。この曲は取り掛かるのが1番遅くて7月に入ってから手をつけ始めました。7月頭に俺とMinamiとマネージャーの3人でライヴ明けの休み時間を設けて曲作りを詰めていた期間があったんです。最初は俺とMinamiだけで作ってたんですが、そのときの結果があんまり思わしくなかったのでマネージャーが合流して、そこから振出しに戻してゼロから作り始めました。まず"テーマをどうするか"ってところから始まり、二転三転いろんな立ち位置を変えて今の状態に落ち着いてこの楽曲になりました。

-そして最後を飾るTrack.11「Journey to Aim High」ですが、非常に覚醒感の強いドラマティックな楽曲ですね。前作『PHASE 2』のラストを飾る7分強の「Stay as Who You Are」程ではないですが、このアルバムで唯一4分を超える二部構成の楽曲ですね?

アルバムのエンディングを飾るクライマックス感と、ライヴのセットリストの最後に似合う壮大な曲というイメージを持って作りました。楽曲の入りはそんなにアップテンポではなくて、歌をぐっと前面に押し出した歌モノになっていますが、中盤からテンションをグッと上げていき最大熱量で完全燃焼できる流れを大事にしました。曲の長さも長くしすぎてしまうと、"またこの感じ(「Stay as Who You Are」)か!"って思われるし、短かすぎると前半の歌モノ・パートから完全燃焼までもっていけないっていう意見がバンド内で出ていたので、必要なフレーズを入れて1番効果を発揮できる長さにしました。

-今後フランスでワンマンやツアーもあります。そしてなんといっても来年1月7日には日本武道館ですがまだ実感は湧きませんか?

毎回ライヴで"日本武道館でやります!"って告知をすると、一般の方々からの反応がものすごくありますね。どこよりも誰もがイメージできる会場だと思うので、そういう会場で俺たちみたいなスタンスのバンドがステージに立たせてもらえるということは、とてもありがたいことですし、実感としても湧いてきてますね。こういう音楽でも認めてもらえる、受け入れてもらえるんだって自信にもなりますし、すごく意味のあることだと思います。武道館を成功させることでバンドとして大きな経験値になると思っています。

-武道館公演、楽しみですね。

ラスベガス自体ワンマンはバンド結成以来ほとんどやっていませんし、関東では初めて、それが武道館というのはインパクトもあるのかなって思います。 あと今回の取材でもうひとつ言っておきたいことがあって......。2年連続フル・アルバムを完成させて、今次の作品に向けて進み始めているんですが、次の作品では徹底的に時間をかけてハイクオリティな作品を生み出すイメージが少しずつ見えてきているんです。それを今からツアーと武道館と並行してやっていきます。 武道館もひとつの大きな目標ではありますが、「Journey to Aim High」の歌詞にも入れているように、"まだまだ走り続ける"という気持ちをラスベガスは持ち続けているので、自分たちにしかできないことをまだまだ突き詰めていきます。