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ACMEのGEKI STATION vol.2

ACMEのGEKI STATION vol.2

ACME『HALのハルヤマ散歩』
2021年6月3日、私の山登り人生が始まった。コロナが始まりライブやイベントのキャンセルが相次ぎ、都内に住む意味があんまりなくなったので埼玉県飯能市にある実家に帰っている時だった。
窓から西の方を見るといつもそこに山があった。「時間があるのでちょっと行ってみよう。」と思い向かったのが『棒ノ嶺』であった。
有間ダムの近くから登山道が始まり、そこからしばらく沢沿いを歩く。所々岩を飛び越えなくては行けないところもあり......非常に楽しい。まるで自然のアスレチックだ。小さい滝にもいちいち名前がついていて、滝の概念が覆される。老若男女、様々な人がハイキングしている非常に人気のルートだ。子供達はわざわざジャンプしないと飛び越えられないようなルートを選び、高齢者は小さな飛び石も越えられなく......立ち往生。それだけでも、様々な人間ドラマを感じながら歩くことができる。

一時間ほど歩くと沢沿いから登山道に変わる。普段は中々体験しないほどの急坂を登らなければならないことに若干後悔しつつも「進む」しか選択肢はないので更に一時間ほど登り続け、ようやく山頂にたどり着いた。
『棒ノ嶺』は標高969メートル。そこからは東に関東平野、西に山々が見え非常に気分がいい。「東京タワー、スカイツリーより高いところから景色が見れしかも無料!」キツかった事など忘れて達成感と素晴らしい景色に酔いしれた。山頂にはベンチやテーブルがあり、そこでコーヒーを沸かす人、お弁当を食べる人などいた。「なるほど、携帯バーナーがあればここで湯を沸かせコーヒー、カップラーメンなどが食べられるのか、次来る時には持ってこよう。しかも登山靴があればもう少し足へのダメージが少なそうだ。」こうやって私は......沼にハマって行った。これがあればアレができる。アレをやるためにはこれが必要だ。この日から登山関係に100万円以上は余裕で使っている。山登りは基本人力なので金はかからないはずだが楽をしようとすると金がかかるんだな。話を戻そう。

山頂に着いたからと行ってそこで終わりではない。下山しなくてはならない。せっかくなのでこの日は、来た道とは違うルートで下山した。途中、花々や野生動物の死骸を目撃し非日常を体験することができた。有間ダムに帰って来ると、ちょうどいい所に「さわらびの湯」と言う温泉があった。これは入って行くに決まっている。疲労した体に温泉が染み渡る。疲れがお湯に溶けだし、体は達成感に満ち溢れる。そこで本日のメインイベント、飲酒!ビール!普段何気なく飲んでいるビールと同じ銘柄だが味が違う、体への染み渡り方が違う!ビールを飲んで泣いたことがあるか!この1杯のために山に登ると言っても過言ではない。皆さんにも是非この1杯を味わって欲しい!

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