INTERVIEW
So(Fear, and Loathing in Las Vegas/Clean Vo)
2025.01.10UPDATE
2025年01月号掲載
Member:So(Clean Vo) プロデューサー/マネージャー
Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)
みんなが集まるいい機会になってるなと思うと、フェスっぽくなってきたのかもしれないなと感じます
-"2023"と"2024"では、演者側としての気持ちに変化はありましたか? "MEGA VEGAS"として一貫したものなのか、それとも異なった気持ちでステージに立っていたのか、どうでしょう?
So:似てる感じだと思いますね。ステージに立つ気持ちとしては、やっぱりこれだけのアーティストが出演してくれて、地元が神戸じゃないお客さんもいっぱい集まってくれて、そんななかで最後にやらなあかんから、もう100パーセント出すだけじゃちょっと足りないというか。本当に精一杯、120パーセント出してなんとか務まるという感じなので、気合バフみたいな、やるしかないという気持ちは共通でしたね。
-例えば、数百キャパの小箱でも、日本武道館やワールド記念ホールのような大きな会場でも、ライヴが始まれば気持ち的には変わらなくなるものですか? それともやっぱり、違いはあるのでしょうか?
So:最近はもう始まってしまえばほとんど変わらないことが多いかな。ライヴが始まったら、みんなで決めた通りに曲をしっかりやって、どれだけ刺せるかっていう。なのでキャパはあんまり関係ないですね。
-変わるのは運動量ぐらいですかね?
So:そうですね、"なんか疲れるなぁ、そっか広いからか"みたいな(笑)。この前の"REDLINE ALL THE FINAL"も、ステージがめっちゃ広かったのでバリ疲れました(笑)。
-初のワールド記念ホール・ワンマン("First One Man Show 2014")や"MEGA VEGAS 2017"でも同じような感覚だったのでしょうか。それとも、経験値を高めた結果そういう気持ちになれたのですか?
So:初めてのワールド記念ホール・ワンマンや、初めての日本武道館(["Feeling of Unity" Release Tour TOUR FINAL])を振り返ると、やっぱり全然緊張の度合いが違ったし、最初のワールド(記念ホール)はライヴ中の記憶もあんまりない。でもそれぐらいですかね。その後からは今とそんなに変わらず、始まる前の緊張みたいなものはあるんですけど、ライヴ中の感覚は似た感じかなと思います。
-2023年に出演したTHE ORAL CIGARETTESのあきらかにあきら(Ba/Cho)さんが、"MEGA VEGAS"の前日に神戸を歩いていたらファンだらけだったとおっしゃっていたり(※2023年4月号掲載)、そういう景色を見ると、神戸の街に自分たちのイベントが定着してきたという感慨深いものがあるのかなと思いますが。
So:たしかに、バンドTシャツを着た人ばかりが神戸にいることってあまりないので、その光景は嬉しいし、地元の友達から"楽しみにしてるよ"とか"また今年もこの時期が来たから全員集まるぞ!"みたいな連絡がグループLINEであったりして。そういうのを見てると"大人になってもみんなが集まるいい機会になってるな"というか、俺の周りじゃなくても、そういうコミュニティがあるのかなと思うと、フェスっぽくなってきたのかもしれないなと感じます。
-大阪や東京に比べると、神戸では他に大きいフェスって"COMING KOBE"くらいであまりないですよね。ちなみにフェスを連続開催していくと、開催や運営に慣れてきて、安定感、安心感と、マンネリ化といういい点と悪い点が表裏一体になってくるかと思いますが、実際に運営していていかがでしょうか?
So:正直なところ、まだ3年連続ですとそれを感じる程ではないですね。今後もしかしたら慣れてくるかもしれないですけど、出演してくれるアーティストも毎回結構違うので、今のところは流れも違うし、やることもちょっと変わっていたりしているから、マンネリ感はまだないと思います。
-"MEGA VEGAS"はまだまだ若いフェスですよね。ちなみに、出演ラインナップには毎年テーマみたいなものはありますか? 例えば今年は若手中心にしようとか、ラウド系を多めに入れようとか、ジャンルの幅を広げていこうとか、お誘いする前に"こんな感じのラインナップにしよう"という構想はあるのでしょうか?
マネージャー:差別化みたいなところは意識していますね。"ラスベガスならでは"で、"これならありなんじゃないか"というところを攻めにいく。それはちょっとずつできているんじゃないかと思います。テーマがあるというよりは、なんとなく"ラスベガスがフェスをやるならここを大事にしたい"っていうのを持っている感じです。
-そういう意味で言うと、2023年にRAISE A SUILEN、2024年にAve Mujica、そして2025年に再びRAISE A SUILENと、"BanG Dream!"から3年連続出演になりますが、特にRAISE A SUILENにはラスベガスが楽曲提供(※「Repaint」)もしていたりと、シーンは全然違いますけど、近い部分はあるのかなと思います。
So:歌上手いですね。
-声優さんのバンドという目で見ると"マジか!"というね(笑)。
So:ドラムも超上手いし。
-ヴォーカル(Raychell/レイヤ)とドラマー(夏芽/マスキング)はもともとバンドマンですからね(笑)。来年出るトゲナシトゲアリさんも、アニメ"ガールズバンドクライ"の劇中に登場するガールズ・バンドですが、もともと声優より先にプレイヤーとして活動していたメンバーが集まってできたバンドです。
So:はい。"ガールズバンドクライ"のアニメも1回観たんですけど、今もう1回観ている途中で。
-もう1回というのはワンクールですか? 1話じゃなくて?
So:そうですね、ワンクールです(笑)。いいですね、泣けます。
-なるほど。あとSPYAIRって今までお付き合いありましたか?
So:MOMIKEN(Ba)さんとIKE(ex-Vo)さんはちょいちょい飲みとかで絡んでいて、MOMIKENさんには結構前からLINEさせてもらって。
-そうなんですね。SPYAIRってそう多くのロック・フェスに出ていない、少し一匹狼的なイメージもあるのですが、よく承諾いただけましたね。
So:嬉しかったですね。MOMIKENさんに久々に連絡したら、"嬉しい! おすすめするから!"みたいな感じで返事を貰いました。
-レーベルやマネジメント・サイドではなく、直接メンバー同士のやりとりが出演へのきっかけになるのはバンド主催のフェスの醍醐味ですよね。先程、ラインナップは毎回結構変わっているとおっしゃっていましたが、そんななかでもROTTENGRAFFTYは初回の2016年から数えて3回目と、最多出演ですね。
マネージャー:coldrainも2025年で3年連続出演になりますね。
-そうでしたね。やはりジャンル的なところもあり、ファン層も近いのかなと思います。やっぱりcoldrainやROTTENGRAFFTYがいると安心感がありますか?
So:そうですね。仲もいいですし、先輩ですけどイジり合いもできますし、ライヴもかっこいいですし、お客さんも喜んでくれますね。
-"MEGA VEGAS"はすでにビッグ・フェスですが、最終的にどういったものにしていきたい等という目標はありますか?
So:チームでは、2デイズからさらに日程を増やすとか、そうやって大きくしていきたいと話しています。さらにもっと人もバンドも集まるようなデカいフェスにしたいという気持ちです。
-場所を増やしたりするのは考えていますか?
So:もう1ヶ所開催場所の候補はあったんですが、ちょっと微妙かなということで、もう1度ワールド記念ホールでってなったんだと思います。
-関東進出はいかがでしょう? "SUMMER SONIC"じゃないですけど、"関東版"、"関西版"とか(笑)。
So:バンド主催でそれはあんまりないですよね、地元じゃないんかいって(笑)。
一同:(笑)
-ラインナップ発表も残りわずかですが、この枠に誰が発表されるのかも楽しみにしています。それでは最後に、激ロックの読者に向けて"MEGA VEGAS"についてコメントをお願いします。
So:"MEGA VEGAS"はラスベガスが主催しているフェスなんですけど、他のフェスにはない、絶対に"MEGA VEGAS"でしか見られないラインナップになっていると思います。めちゃくちゃ楽しいフェスをお約束しますので、遊びに来てください。よろしくお願いします!
EVENT INFORMATION
"MEGA VEGAS 2025"
3月22日(土)、23日(日)神戸 ワールド記念ホール
■3月22日(土)出演:Fear, and Loathing in Las Vegas / 04 Limited Sazabys / トゲナシトゲアリ / Saucy Dog / ROTTENGRAFFTY / 打首獄門同好会 and more
■3月23日(日)出演:Fear, and Loathing in Las Vegas / The BONEZ / RAISE A SUILEN / SPYAIR / coldrain / Crossfaith / SHANK
[チケット]
1DAY ¥9,900 / 2DAY ¥18,000(税込)
VIP 1DAY ¥27,000 / VIP 2DAY ¥52,000(税込)
■一般発売:1月25日(土)10:00~
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