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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2022.11.10UPDATE

2022年11月号掲載

Fear, and Loathing in Las Vegas

ラスベガスの主催でしかできないような組み合わせになればいいなと


メンバー:Minami(Vo/Key)
マネージャー
インタビュアー:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-そして、ツアー・ファイナル翌日の3月11日、翌々日の12日は同じく神戸ワールド記念ホールにて"MEGA VEGAS 2023"が2デイズで開催されます。同じ会場で3デイズですね。

Minami:ワンマンをやって、そのあと続けて2デイズってなかなか大変ですね。

マネージャー:しかも、ワンマンのあとの2デイズは、めちゃくちゃテンション上げていかないと食われるようなガチガチのメンツを呼んでいるので、その意味でも大変だろうな、と思います。

Minami:自分たちがライヴを観たいバンドを呼ばせてもらったので、期待してほしいですね。ワンマンのあとだけど、それに負けない感じでやりたいです。

マネージャー:あとは、バンド主催となると、例えばその日最初に会場に入って出演バンドを迎えたり、運営したりも含め、相当大変だと思いますね。

-アーティストでもなかなかできない経験ですよね。

Minami:大変なんですけど、そういうときに"翌日があるからセーブしよう"って思わず全力で行きたいので、やっぱり体力は必要ですね。

マネージャー:最近特に、ライヴでテンション上げていこうって話をすることが多いんですが、それでMinamiがすごく頑張っているんですけど、頑張りすぎてちょっと寿命を削ってる感があるというか(笑)。ライヴとしてはいい感じになるんですけど、でもそれでMinamiがズタボロになっていくのを見ると、ちょっと心配になっちゃうんですよね。ライヴが終わったあと、"大丈夫か?"って思うぐらいボロボロになっていて。そうならないように、体力をつけていかないといけないのかな、とか。そうやって限界ギリギリでやっている感じが良く見えるのかもしれないですけど、この先続けていくうえで考えると心配ですよね。

Minami:たしかに、喉の調子とかもありますし。

マネージャー:そういう意味でもMinamiがラップとかクリーンをやる場面を増やしたりはしているんですけどね。

Minami:そうですね。それと個人的には、歳をとっても若いときよりむしろ元気、みたいな。それくらいのパフォーマンスができたらカッコいいなと思っているので。......頑張ります。

-なるほど(笑)。ちなみに、"MEGA VEGAS"も2017年4月1日に神戸ワールド記念ホールにて開催されて以来ですね。あのフェスもレポートでうかがいましたが、すごいフェスでした。神戸ワールドでの"MEGA VEGAS"の思い出、思いつくものを教えてください。

Minami:やっぱりあれも、出てくれたバンドさんがみんな強かったというか。あのときはWANIMAとかサンボマスターとか、みんないいライヴしているのを観ながら自分たちの準備をしてって感じだったので、こっちも燃え上がるものがあって、めちゃくちゃ鼓舞してもらったのは覚えていますね。ただ"MEGA VEGAS"もライヴ中のことはほとんど覚えてないんですよね......。

-普段のライヴでも覚えていないことは多いんですか?

Minami:ポイントで覚えているライヴはあるんですけど......。ワールドのワンマンもそうだし、武道館とかも、なんとなくの景色とかは覚えているんですけど、ライヴ中の記憶はそんなに残ってないんですよね......。

-その瞬間のパフォーマンスに全力で集中していると。

Minami:そうですね。

-ワンマンはワンマンの大変さがありますけど、"MEGA VEGAS"に関しては自分たちがホストじゃないですか。各バンドへの気遣いとか、そういう意味での苦労もありますよね。

Minami:ほかのバンドと交流するとか、気を回すところはありますよね。前回の"MEGA VEGAS"も、自分がそれをちゃんとやれていたのかなという反省があるので......次はもっとちゃんとやりたいなと思ってます。

-メンバーも大人になったっていうのもありますしね。

Minami:最近は、Taiki(Gt)さんが積極的にほかのバンドやアーティストと交流してくれていて。その繋がりがあって呼べるバンドさんもいます。コロナ禍で対バンの機会が減ってしまっているので、そのぶんフェスで交流できたらいいなと思っています。

-ほかのイベント以上に、"MEGA VEGAS"は自分たち自身の主催ということで交流も深まりそうですね。

Minami:そうですね。ラインナップとしては、ラスベガスの主催でしかできないような組み合わせになればいいなと。

-世の中フェスだらけになっていて、他とのラインナップの差別化が難しくなってきていると思うんですが、そのなかで、ラスベガスならではという組み合わせがあるのではと期待しています。

Minami:はい。

-ラインナップはもうほとんど決まっている感じですか?

マネージャー:ほぼほぼ決まっています。

-基本は国内バンドですか?

マネージャー:今回はすべて国内です。

-第1弾では主催のFear, and Loathing in Las Vegasと、ラウドロック・シーンのトップ・バンドのSiM、そして大先輩の西川貴教さんが発表されましたね。この2組にオファーした理由を改めて教えてください。

Minami:SiMは昔から付き合いがあり、同じシーンを見て歩んできた同世代のバンドという意味でも誘いたいと思っていました。西川さんは楽曲でコラボさせていただいたり(2018年配信リリースの「Be Affected」)、お世話になっていたりする経緯もあり、ぜひ自分たちの地元のフェスに呼びたいな、と。また、2組とも主催のフェスを何年も続けてこられているので、いろいろと勉強させていただければと思っています。

-そして第2弾ですが、ラスベガスと同じ関西のTHE ORAL CIGARETTESとHEY-SMITHの2組ですが、この2組にオファーした理由を改めて教えていただけますか。

Minami:以前から対バンしたいと思っていたところにそれぞれから対バンのオファーをいただいたりしていたのですが、コロナ禍でなかなか実現できなかったので、今回改めてこちらからオファーさせていただきました。彼らもまたフェスやイベントを主催しています。そして2組ともライヴのエネルギーがすごいので、"MEGA VEGAS"の出演を楽しみにしています。

-そして第3弾はRAISE A SUILENとLiella!とPassCodeが発表されました。RAISE A SUILENは「Repaint」の楽曲提供や対バンなどの流れかと思いますが、Liella!はどういった理由でしょうか。

Minami:Liella!は単純に"ラブライブ!"のことを好きなメンバーがいたから、という理由からなのですが、そういったことも積極的に生かして、他にないラインナップのフェスになればと思っています。この3組が出演してくださることで、より"MEGA VEGAS"らしさが出せるのかな、と思っています。

-なるほど。2デイズ開催ですし、アーティスト数もまだまだ増えていきそうですが、今後第4弾、第5弾と発表されていくだろうラインナップのヒントを教えてください。

Minami:いつもフェスを盛り上げているようなかっこいいバンドや、しばらくの間ラスベガスと対バンできていなかったバンドがいます。これからの発表もどうぞ楽しみにしておいてください。

-わかりました。"MEGA VEGAS"としては、Kei(Ba)君の逝去とコロナウイルスの影響で、2019年と2020年に2度開催を断念しているんですよね。それを経ての開催ということで、そういう意味でも意義のある開催かと。

Minami:そうですね。10周年の年も結局何もできなくて。期間が空いてしまったぶん、豪華にできればいいなと。

-バンドとして作品を出せていないとか、ブランクがあったりしたわけではなく、どうにもならない理由で開催断念が続いてしまって、そしてそれが9年ぶりの神戸ワールド記念ホールでのワンマンへと繋がるのはドラマチックですよね。来年はここ10年の中でも一番忙しくなりますね。

Minami:コロナ禍で、ここ2年くらい急に暇になって、ずっと忙しかったのに止まった感じがあって。今年やっとアルバムを作ったりツアーをしたりで、久々に忙しい感じというか"あぁ、この感じに戻ってきたな"という思いがあるんです。それで、来年にワールドとか"MEGA VEGAS"とか、そういうわかりやすい目標があるのは楽しみですね。

-なるほど。ラスベガスは他のバンドと比較するとメンバー・チェンジやメンバーの逝去など、紆余曲折あるほうだと思うんですよね。それでもやっぱり止まることなくバンドを続けていくことが大事だとラスベガスの活動を見ているとすごく思わされます。

Minami:いろいろあったけれど、そこで止まっているわけにはいかないというか。いろんなところで待っていてくれる人たちがいるし、自分たち自身も続けていくことで新しいものが見えてきたりもするし。なので、どんなことがあっても続けていきたいですね。そして、続けていくことでTetsuyaが新しく入ってきたり、またワールドでワンマンができたり、そういうこともあるので、止まらずに続けて良かったと思います。もちろん、今後も何があるかはわからないですけどね。メンバーが病気になるとか、そういうこともあり得るけど、できるだけ止まらずに続けていきたいと思っています。

-そして、もちろん継続しているだけでも凄いんですが、ラスベガスの場合、アルバムごとにどんどん新しいことに挑戦して、継続しつつも常にフレッシュであるというか。

Minami:そうですね。いつもマネージャーさんが新しいアイディアをくれるんですけど、それがちょっと無茶ぶりに思えることでも、やってみたら"あ、これいいな"ってなって。例えばTaikiさんも変な格好になってきたり(笑)。最初は半信半疑だったと思うんですけど、今はもう喜んでやってる、みたいな。

一同:(笑)

Minami:そういう新しいことを試していくうちに、それが強みになっていますね。なので、挑戦することは続けていきたいです。

マネージャー:どんどん新しいアイディアを出していく、ということは自分の役割だと思ってやっているんですけど、それを受けて一生懸命にやってくれるメンバーがいるんですよね。やっぱり、それがあってこそだと思うんですよ。発想があるだけではダメで、それをとことんやりきるということが重要で。

-素晴らしい監督がいて、さらにそれを具現化できるプレイヤーがいるっていう。

マネージャー:メンバーが真面目だから成り立っているんだな、というのは思いますね。どんなアイディアも、とことんやりきってくれるメンバーがいないといいものにはならないですからね。そういう真面目さがあるのは、ラスベガスならではだと思います。

-すごくバランスが取れてますね。

Minami:いろんなアイディアをものにしていくことで、それがバンドの個性として磨かれていくので、まずはとことんやってみる、ということですね。

-まずは行動すると。そして、もう2022年も終わりに差し掛かろうというところで、来年の目標も見えていますが、最後に激ロック読者へ向けたメッセージをお願いします。

Minami:いつも応援ありがとうございます。これからも、みんなを楽しませられるように、ラスベガスだからこそできるようなことをやっていきたいと思っていますので、今後も応援よろしくお願いします!

TOUR INFORMATION

["Cocoon for the Golden Future" Release Tour 2022-2023]
[2022年]
11月17日(木)NIIGATA LOTS
11月18日(金)金沢EIGHT HALL
11月20日(日)富山MAIRO
12月1日(木)京都MUSE
12月2日(金)大阪Zepp Osaka Bayside
12月4日(日)山口RISING HALL
12月6日(火)千葉 柏PALOOZA
12月7日(水)神奈川 KT Zepp Yokohama
12月11日(日)北海道 Zepp Sapporo
[2023年]
1月13日(金)福岡 Zepp Fukuoka
1月14日(土)広島 BLUE LIVE HIROSHIMA
1月17日(火)神奈川 CLUB CITTA'川崎
1月19日(木)東京 Zepp Haneda(TOKYO)
1月21日(土)静岡 LIVE ROXY SHIZUOKA
1月22日(日)愛知 Zepp Nagoya
1月27日(金)宮城 仙台PIT
1月28日(土)福島 郡山HIPSHOT JAPAN
2月11日(土)香川 高松festhalle
2月12日(日)愛媛 松山サロンキティ
3月10日(金)兵庫 神戸ワールド記念ホール ※ツアー・ファイナル・ワンマン
[チケット]
■ファイナル公演
前売 アリーナ立見 / スタンド指定席 ¥8,500
詳細はこちら


EVENT INFORMATION

"MEGA VEGAS 2023"
3月11日(土)、12日(日)神戸ワールド記念ホール
OPEN 10:30 / START 12:00
出演アーティスト:Fear, and Loathing in Las Vegas / 西川貴教 / SiM / THE ORAL CIGARETTES / HEY-SMITH / RAISE A SUILEN / Liella! / PassCode and more
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