INTERVIEW
Fear, and Loathing in Las Vegas
2017.06.13UPDATE
2017年06月号掲載
Member:Sxun(Gt) So(Clean Vo/Prog)
Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)
-昨年8月に大阪サマソニ会場と今年4月頭に神戸ワールド記念ホールで主催イベント"MEGA VEGAS"を開催しましたが、開催することになったきっかけを教えてください。
Sxun:最初はマネージャーからの提案ですね。"バンド主催でイベントをやってみるのはどうか"という話が出て、メンバーとしても"ぜひやってみたい!"ってことで始まったんです。今まではツアーなど各地を回る際にゲストで誘わせてもらってたんですけど、ひとつの大きな会場にどういったバンドを呼んで、どういった形式でやるかってことはまったく未知の領域でしたね。なので、すごくたくさんの方の協力があってなんとかやり切ることができたと思いましたし、普段自分たちが出演してるイベントの運営がどんだけ大変なのかもわかりましたね。
So:先輩バンドたちがやってるイベントに出させてもらって感じていたことは、やっぱり全然違うなっていうか、すごいなって思うことが多くて。そういうイベントにはすごい気遣いがあるから、あれだけいいイベントになってるんだなって思いました。俺らは全然まだまだやけど、そういうふうにやっていけたらいいなって話をしていて。だから、できるだけ自分らでやれることはやりたいっていうこともあって、LINEとか使って直接オファーするようにしてました。
-僕がうかがったときも、メンバーみなさんが入り口で待機してて、ゲストのバンドが演奏終わったときや始まる前にちゃんと挨拶したりとか。
So:せめてもの感謝の気持ちで。
-短い期間で2回開催したことで主催者として成長できましたか?
Sxun:部屋で自分たちの準備をすることよりも、動き回ってコミュニケーションをとったり、ちゃんとお礼を伝えたり、そういうことを少しだけ考えることができるようになりましたね。あとは、できるだけゲストの方のライヴを観たり、お客さんを見たりして会場の雰囲気を気にしたりとか。そのうえで、なおかつ自分たちのライヴもきちんとやるっていう。その両立がほんの少しですけど、1回目よりは2回目の方ができたんじゃないかなと思います。気に掛けたぶん、"次はもっとこうしたい"っていうものも見えた気がします。
So:そうですね。やっぱり1回目は、自分らの初企画っていうこともあって、自分らのライヴに集中したいっていう気持ちがどこかにあって、せっかく出てくださった方々におもてなしすることがあまりできなかったのですが、2回目の"MEGA VEGAS"ではできるだけ動き回って、いろんな人の楽屋に突撃して遊んだりしてました(笑)。楽しい雰囲気で喋ったり、感謝を伝えたりしてたんですが、みんなと楽しい時間を過ごすことで"このイベントに出演して良かったな"って思ってもらいたくてやってたつもりが、逆に俺がほぐしてもらってしまって(笑)。どちらかというとワンマンよりもこの方が好きですね。やっぱり、好きなアーティストたちに出てもらったことが大きいと思うんですけど、すごく嬉しい1日でした。
-このイベントは、これからも引き続き開催していくということでしょうか?
Sxun:そうですね。今後も、神戸で続けていけたらと思ってます。
-3回目の開催も、すでに練り始めていますか?
Sxun:まだ全然なんですけど、今までの2回の経験を踏まえて、イベントの形をどうしていくかとか、会場も神戸のどこにするかとか、そのへんも含め可能性をどんどん広げていきたいなと思ってます。
-なるほど。"MEGA VEGAS 2017"より少し前になりますが、台湾の"Megaport Festival"でヘッドライナーを務めましたね。日本のバンドで台湾のフェスのヘッドライナーを飾るのはすごいことだと思いますが、実際やってみていかがでしたか? 日本でのライヴとの違いはありましたか?
Sxun:日本語だと言葉が通じないので、なるべく親しみを持ってもらうために、現地の言葉でMCをやったりしましたね。完全なアウェイだと思って行ってたんですが、意外と日本でのライヴの雰囲気に近いというか、曲が始まると反応があったり、歌詞も覚えてくれたりとすごく嬉しかったですね。
So:"誰も知らないだろう"くらいの気持ちで臨んでたので、そのぶんアグレッシヴにいってやろうって気合入れていったんですが、実際お客さんはすごくあたたかかったですね。
-ちょっとした違いはありつつも、日本と近い感覚でやれたってことですね。
Sxun:そうですね。でも、毎回そういうライヴでは、アウェイだという前提でやるようにしてるんで、そこは変わらなかったですね。なかなか頻繁に行くことはできないですけど、こうして海外でも自分たちを知ってくれている人が増えてきてることは、すごく嬉しいですね。