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INTERVIEW

Fear, and Loathing in Las Vegas

2010.12.08UPDATE

2010年12月号掲載

Fear, and Loathing in Las Vegas

Member:So(Vo&Prog) Sxun(Gt) Tomonori(Dr)

Interviewer:ムラオカ

-ヴォーカルとギターという点においてはいかがですか?

So:僕は、前録った時と変えた点は、もっと心を込めてとか、キレを出していったりとか、テンポ感であるとか、そういうところをもっと突き詰めたいと思ってやってました。

Sx:前回録った時と、今回の再録のタイミングでは、自分の技術的な部分でも変わってたりするし、何回もライヴで演奏したり耳にする機会があったんで、もっとこうしたかったなっていうのを挑戦してみました。時間もかなりたくさんあったんで、いろいろその場その場でアレンジを加えてみたものも入れてます。

-1曲目の「Burn the Disco Floor with Your “2-step”!! 」は自主制作盤にはあったイントロ部分を大胆にカットしましたね?これは少し意外だったのですが。

T:裏切りたかったんですよ。ライヴでも一番最後に「Burn The Disco~」をやってますが、あれやったら盛り上がるっていうか、一般的に聴きやすい曲だと思いますし、でもそれに頼ってると思われたくなかったんで。それでいきなりアルバム1曲目で、あのイントロもなく歌から入って、“いきなりこれやっちゃうの、じゃあ次どの曲が主力なの?”って思わせるようなアルバムにしたかったっていうのはありますね。

-DJ的にはあのイントロがあった方がミックスしやすいんですが(笑)。

T:あのイントロはイントロですげぇいいと思いますけどね。俺も入れたいと思ったんですけど今回は歌始まりでいこうと思って。

-Minami君のグロウルが自主制作のものはベタッと潰れたサウンドだったのがちょっと勿体ないなと思っていたのですが、その点は改善されていますね?

T:音的な意味ではあんまり分からないんですけど、Minami自身が、成長したり、肺活量っていう部分は付いてきてるんじゃないかと思います。普通は音源をライヴで再現するのが難しいですけど、Minamiの声に関しては、ライヴの声を音源で再現するのが難しいと個人的には思ってます。あいつは歌ってる顔も込みで声ですからね。音源ではやっぱり顔を見せれないんで、視覚的なエフェクトも込みのライヴってやっぱりパンチがあるなって僕的には思いますけど。

-アルバム・タイトルの『Dance & Scream』ですが、あなたがたの音楽性をストレートに伝えるものになっていますが、曲のタイトルやバンド名などいつも捻りのあるネーミングをつけているので意外だったのですが。

T:だからこそな感じなんですけどね、バンド名がそうやし、今回アルバムも……なんていうんですかね、僕らを今、聴いてくれてるお客さんて、すごいコアなお客さんが多いから、例えばスクリーモだとか、そういうジャンルにダンスを入れるって身近なのかもしれないですけど。でも、今回は一般のお客さんがダンスとスクリーモって何?って思わせる違和感も欲しかったと。あとは僕らを表すのに、思いっきり的確で、シンプルなタイトルにしました。バンド名長ったらしいし、アルバムの名前ぐらいシンプルにいこうぜってメンバー全員でなりましたね。

-音的にかなりポップでメロディがしっかりしてるんで、今後対バンでthe telephonesとかavengers in sci-fiとかいけるんじゃないかと思うんですが。

T:そこらへんは狙ってますね。基本的に僕らスクリーモってジャンルの枠とはちょっと違うと思うんですよね。Sxunが言ってたようなメロディはメロコアとかそっちですし。僕のドラムに関しても、あんまりスクリーモとか分かんなくて、テンションで嵌めちゃってるんで。やっぱ曲全体通した時に、スクリームがあって、Soがハイトーンであったり、リフが入っていたり、っていうところで実際、スクリーモっていうバック・グラウンドがあるけど、基本的にはほんとに“Fear,and Loathing in Las Vegas”っていうジャンルなんで、これからいろんな方向性へ広げていく中で、the telephonesとか…サカナクション…そういうエレクトロ畑の方にも、攻めれる曲が書けたら、その時が来たら攻めたいと思ってますけどね。いろんな人とやっぱりやりたいと思ってるんで。いろんなお客さんに良いと思って欲しいですし。

-多分、今でも結構合うと思いますよ。

T:いやー今はちょっと怖いですね。ちょっと行きすぎるとちょっと逆に見られて一回撥ねちゃったものは、撥ねたままですからね。お客さんて確実にシビアに見てるので、絶対にこれでいいと思ってもらえる自身がつくまでは、まだ温存したいですね。

-最近ライヴ出演が非常に増えていますね?ライヴをたくさんすることで得られるものは何でしょうか?

T:まず、自分らの本当の今の実力ってすぐにライヴって分かりますからね。悪いライヴって僕らもアーティストなんでありますけど、良いライヴだろうが、悪いライヴだろうが、自分の特徴が出てるし、ライヴして終わったら、自分の悪いところも良いところもすぐに分かりますね。そういう意味で、実力を計れる場所でもあり、お客さんたちと音楽を通して、いろんな意見交換をできるのが、僕にとってライヴって思うんですけどね。

Sx:僕やったらお客さんの曲に対する反応とか気になったりするんですけど、対バンからもらう新しい刺激とか、初めてやるバンドさんも、聴いたことあるバンドさんも、一緒にステージに立ったらやっぱり違うと思うんで、そういうところで得られる刺激とかも大事にしてますね。

So:全然、経験が浅いんで、対バンさんであるとかお客さんと一緒になって、一体感あるライヴがしたいとか、そういう想いはたくさんあるけど、まだ実現できてないところもあるんで、経験積みたいっていうのもあるんで、その経験が俺にとっては、ライヴやって得れるものがあると思います。