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COLUMN

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第四十回

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第四十回

思えばもう何年もずっと準備をしてきた。作りかけては壊れてその都度お詫びを入れて。もうダメかと思う日もあったが折れた気持ちを入れ直して。皆の楽しみにしてる期待も、仕方のない失望が変換され、やり場のないストレスとなった場面を何度も目にしてきた。これだけの時を経ると、遠ざかった人も諦めた人すら居ると聞く。だからこそただでは起き上がらない。そう決めて挑んできたものの確実な活路は見出せず、ただ目の前の1日を精一杯やる日々だった。

兄弟イベントと言っても過言ではないニューアコ(New Acoustic Camp)が最高すぎて前週にどっぷりとハシャぎ過ぎたせいか、山人音楽祭の前日は疲れがピークに達していた。今までもずっとそうしてきたように、この時こそがポテンシャルのキャパを広げるチャンス。OAUがくれたバトン。

『2023年9月末。ようやくグリーンドームでは実に4年ぶりの山人音楽祭を開催することができたんだ。』

数年眠っていたダルマの展示、目入れから始まる。学生ボランティアに挨拶を。心強い。アップライジング、ケータリング。救護班。まさに長年にわたって培ってきた地元が張る時。全てを確認してから会場に並ぶ先頭の人に様子を聞きにいく。嬉しかったのか怖かったのか、開門時は震えた。続々と会場入りする仲間をアテンドしなから気がついたのだが、グリーンドームというスタンドとアリーナが混在する会場では、2度の高崎芸術劇場での着座の山人音楽祭の経験がここに活かされていると確信。マナーも上がってくれた気がする。全ての偶然がこうして繋がっていく。思い出しながら。攻めるという新しい感覚のもと環境や流行の風邪に邪魔された数年の全てが理由を結んで、形容し難いエネルギーとなった。ものすごかった。そんな最強なキャストと沸騰したフロアの前で新曲RED EYE BLUESを初披露する。今年はこんなにも恐ろしく、そして最高に贅沢なストーリーも仕込ませてもらった。

2日目の朝はMOBSTYLES主催の山人ランからリスタート。コロナ最中に山を走る喜びを教えてくれた前橋トレラン部の皆が全面的に協力して成し遂げた。ほらこれも俺にとってはコロナがくれた奇跡。自転車で帯同しながら地元前橋を感じてからのライブは当然のことだけどより一層気持ちが入った。両日1万人前後のグリーンドームで、7割が群馬県民だったという奇跡。いや、もはやこれは事件か。来年もまたと今は簡単には言えないが、環境や場所がどうであれ続けていけると感じた2日間だった。出演者、来場者。山人音楽祭に関係した全ての人、スタッフに心からありがとうと伝えたい。

コロナ明け元年。これからRED EYE BLUESを含む新しい3曲と旅に出ている。コロナで多くを手に入れたが、それらはしばらくお預け。まだまだ休みなく走る予定。今度は各地のそれぞれのローカルライブハウスで遊べたら嬉しいよ。

PEACE & YAH-MAN

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