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COLUMN

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第三十七回

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第三十七回

上着を1枚減らし、ホットコーヒーをアイスに変えつつある桜の時期に世界一を奪還して日本中が震えたであろうWBC。決して練習が万全とは言えない中で戦ってる選抜高校野球、ラッパと人の声の音が帰ってきたプロ野球開幕と野球大国が春を迎えた。ドラゴンズはもとより野球ファンにとってこの時期は情報収集に忙しく何ともたまらない嬉しさがあるのだが、「明け」と共に迎える今年の開花の季節は格別なものがあると言わざるを得ない。そして何よりも嬉しいのが、日が長くなってきたこと。多くの賃金値上げなど、ここのところネガティブな案件はまだまだ後を立たないが、新しい門出としてまるで暗い冬と梅雨との間の転換の束の間のフレッシュさをやるせなさを連れて祝福するかのような、これがまさに春というもの。なんだか懐かしい。

同じく明けたといえばコロナ後元年9月にグリーンドーム前橋に帰って山人音楽祭2023を開催する。中止と2度の会場変更を経て今年は帰ることが出来そうだ。賑やかになると良いと多くの仲間が集結してくれる。今まで不可能を無理やり可能にしてきたチームだから、こういう新しい門出の時にはマンネリ化せずに尚更スイッチが入る。田舎が故、拭えない難しいことは多々あるけれども、それでも地元にこだわり続けて止まらなかったから多少の怖さがあるにせよ、ようやくこの挑戦の日を迎えられるのだと思う。辺鄙な場所で忍びなくもあるが、最高級な祭りで胸を張ってみんなを迎える気持ちでいるから、どうか今年も見逃さないで欲しい。

何かが始まれば何かが終わり、そして終わりは始まりでもある。「終わりの始まり」も「始まりの終わり」もある。疫病も戦争も、もっと身近で言えば人と人の関係や仕事、恋愛、家庭。バンドですらそう。永遠なんてものは無い。その限られた時間の中で、何を選んでどうやって過ごすか、センスを問われた人それぞれがある。だから悔やむことも、羨むことも、愛することも本能を超えた脳みそを併せ持つ人間は覚える。これで良かったとする人生のために必死で呼吸しているわけだが、脳みそが幸福感を連れてきたり、はたまた邪魔をするから面白い。どうせなら、ハッピーだと認識した充実感の中に身を置きたい。では退屈が苦手な俺は「ハッピー感」や「普通」という認識や価値観が似ている人と長く時間を過ごしたいと思うようになった。

2023年春、新しい幕開けを楽しめるよう、未来には多くの満たされた時間が待っているよう食いしばって今を生きよう。大切だと思う人には会える時に必ず会っておこう。当たり前の価値観をもう一度見直そう。全てここ3年のイレギュラーで時間経過の体感が一段と早くなった。知ったからこそ自分で選んで自分で決めることをもっと徹底していこう。人生という時間をかけてでも正解にしていこう。それを疑って立ち止まる暇などもう無いのだから。PEACE&YAH-MAN

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