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COLUMN

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第三十四回

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第三十四回

2022年のプロ野球も終わりだというのに蚊が飛んでいる空気の中を短パンとTシャツで過ごせることなんて、今まで知りうる日本の10月の記憶には存在しない。そんな中、皆は元気でやってるか?変わりはないか?紆余曲折ありながらも、気づけば今年もあっという間にもう秋まで来た。

さてさて、2年前のマインドを綴った2020年発表のアルバム「VINTAGE」。この作品の全国ツアーが延期に延期を重ねてリベンジの数本を残しながら一度キリをつける形になった。もちろん時間がかかってもこの先のどこかでリベンジの予定を組むつもりでいる。そしてこのツアーの最中にニューシングルDandy Lionをリリースした。3曲の新しい友達を連れていつものように旅に出るわけだが、Dandy LionツアーがVINTAGEツアーを追い越してしまうことが確定してしまった。日比谷野音や高崎芸術劇場での山人音楽祭や同会場でのワンマンを盛り込んだ今年は、順番の筋が逆転するイレギュラーが多々あることも仕方ないこととしてようやく楽しめるようになってきた。

山人といえばフェスもようやく少しずつ始まった感が窺える。ハワイアン(HAWAIIAN6)のECHOESから1年の下半期を10-FEETの京都大作戦、焼來肉ロックフェス、HEY(HEY-SMITH)のHAZIKETEMAZAREも、OAUのニューアコ(New Acoustic Camp)やいしがき(いしがき MUSIC FESTIVAL)も。今年はツアーで出演が叶わなかった長崎SHANKのブレイズアップ(BLAZE UP NAGASAKI)。ここから山人音楽祭がロットン(ROTTENGRAFFTY)のポルノ(ポルノ超特急)と仲間の現場にバトンを繋いでいく。作品もライブも人間力さえも試されてしまう一つの答え合わせのこの時期に、コロナの時間で得たものを絶対に捨てないで連れていく。とても長かった。そして長い。

25歳になった今年、過去にない過密なスケジュール。個人的なものを含めると、おそらくこんなにステージに上がった年はないと思う。バンドマンであってミュージシャンではない。20代からバンドマンイズムでブッ込むことを基本としてきたが、最近ほんの少しだけカウンターダメージを喰らうようになってきた。G、トリオ、ソロ、山人、ヘルメットプロジェクト、制作、取材、ツアーやイベントと時折体が悲鳴をあげるのが先か、気絶するように眠ってしまうのが先かと......。いずれにしても程よく労わりながらにしてもガムシャラを欠いたら失速してしまうサドンデスなこの戦いはこれからも続いていく。ありがたく生かしてもらっていることと、維持するための挑戦が続けられていることへの感謝。あとどのくらい仲間に会えるだろうか?どのくらいライブができるだろうか?どのくらい地元の友達に返せるか?意図的な壊し屋は許さないけど、予定が狂ってもメゲずに受け入れて攻めた姿勢でありたい。まだまだ全てが途中。これらが時間をかけて育っていく未来にワクワクが止まらない。どうか互いに達者を保ってまたライブハウスで遊ぼう。全てのプラスな価値観にリスペクトを。
PEACE & YAH-MAN

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