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COLUMN

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第三十三回

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第三十三回

1年の半分以上が過ぎた。今年も空梅雨だった。春先の猛暑や梅雨明け宣言後の長雨など、明らかに地球が狂って来ているのが肌感で解るようになった。自然災害、第7波まで繰り返してきた疫病、終わるどころか加速する戦争。暗いニュースの続く中、バンドを始めて25年が経過した。なるべく特別意識を持たないようにはしているが、25年もの時間を費やしてこれたことを最近になってとても大切で嬉しく思う。再度ここまで走らせてくれた仲間や家族に感謝する日々。「コロナなんかじゃお前を離さないよ」熊谷で聞いたTHA BLUE HERBのBOSS(ILL-BOSSTINO)のMCが染みる日々。

毎週2020年のアルバムが故の旅をしている。次のシングルDandy Lionのリリース情報を発表してからも、まだ前アルバムのリリースツアーの振替公演をやっている。このまま順調にいくことが困難になったとして、例えば順番が前後したとしてもリベンジツアーを完走したい気持ちでいる。その矢先、メンバーの子供が発熱して陽性反応に。メンバーは濃厚接触者として行動制限がかけられ、長野、新潟のリベンジライブを再び飛ばしてしまった。そうだ。そうだった。誰も悪くない。本人が元気でもメンバーの家族が陽性になってしまうとライブができないということがいきなり起こるんだ。そう考えたら中止の選択はメンバープラスご家族と広がり、ステージに立てた時点でもはや「ある程度勝ち」な時期に突入してしまっているのだと痛感した。

いい曲ができたよ。最弱のタンポポの綿毛と最強のライオンの歌。久しぶりに作詞や作曲から追い込まれた病みモードにも出会えた。完成寸前でぶっ壊したりしてるうちにだんだんと曲と仲良くなっていく廃人寸前の孤独の作業。でも、いや、だからできあがった時は何度経験してもやっぱり嬉しい。寂しさを纏っても前向きに、疑うことからスタートする悲しい時代に、やはり信じることからずっと始めていたいなってね。やっぱ人間が好きだな。人間力のある人にはどんどん魅かれていくのがわかるし、そんな人と触れ合うことで制作は見事に加速するものだ。

そしてもう慣れてるけど今年の夏も雨バンドの威力を発揮。Gで出演した野外フェスも、地元の屈強な仲間とトリオで参加したフェスも、ことごとく雨の中でのライブが続いた。10月23日がたとえ晴れていても、もしものことがあるので携帯用の雨具を持参してG-FREAKと日比谷野外大音楽堂でみんなを待ってる。更にローカルで意地を張った仲間の覚悟のフェスを各地で魅せられたからさ、形は変わっても俺も応戦しなきゃな山人音楽祭2022。過程無くして結果なし。我々バンドマンにとって、常に何かをやろうとしてるかどうか?がいつの時代でも重要であって、やれる、やれないはその次の問題だと思うようになった。12月は地元群馬の屋根のある場所でブチ上げようかと。PEACE & YAH-MAN

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