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COLUMN

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第二十一回

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第二十一回

好転の兆しすら見えない状況。多くの人々の大切な予定や時間を奪い続けているコロナウイルス。もはや、国民のモラルに賭けるような対策ではどうにもならない疫病に対して、悔しいことにルール化しないとならない事も良く解りました。そしてこのルール化を可能にする人たちはこの人たちでいいのか?と、考え直す時間だとも思います。重ねて、結局のところ、自分の身は自分で守らねばならない現実も浮き彫りになってきました。

群馬でバンドをやり続けてきたことの正解の証の一つであった山人音楽祭も中止となりました。4月頃から軒並みフェスの中止を余儀なくされていく中、9月になれば状況が良くなっているだろうといった妙な自信は、6月くらいから何とか形を変えてでも開催できないものか?そんな淡い希望へと変わっていきました。再三再四にわたり状況を加味したミーティングを重ねてきました。開催、中止と双方の覚悟を持ちつつ、ギリギリまで足掻いた結果、残念な結果になってしまいました。未来の約束が一つ果たせなかったことになります。

そして、全てのことにおいて万全とは言えない状況の中で、フルアルバム『VINTAGE』のリリースをしました。インタビュー、ミーティングなど多くの音楽コンテンツは、より手軽に安全に正確にと、リモートやオンラインでのデータ化に移行していきました。本来ならばこのタイミングで各地への旅を始めるタイミングです。少しでも先にと来年のツアー開始を予定してますが、現場での催しについて、もはや風評の中で最初に槍玉にあげられたライブハウスは、ずいぶんと前からどんな職種よりも過敏に消毒やマスクマナーを徹底していたとしても、ガイドラインの範囲内で万が一のことがあった場合には、そのコーディネートは全く主催者と同様の責任を負ってはくれない上に、あまりに未確定要素が多すぎるためその時の状況の中で最良の判断を強いられるものになったんだと思います。

そう来たか......。今度はそうなるか......。おもしれーじゃねーか。捨てない。絶やさない。できることから少しずつ何とか打破できないものかと、明けたときのイメージをひたすらに。何とかしてステージを演ってみせる。踏み潰されてきた世代。風潮や情報に振り回されっぱなしなネガティブな環境から、大きな時代の中を生きているという強引なポジティブシンキングに変えながら、屈せずに生活することも現代人冥利に尽きると思います。子供たちのような自分で判断できない人から、さらには自分の身を守りながら、堂々と現場で会えるように、どうか保ちながら色濃く活きていて欲しいです。またいつか必ず、同じ空間で火の玉になれる日を共有のイメージとしながら。
PEACE & YAH-MAN

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