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COLUMN

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第八回

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第八回

セミの唄を聴きながらギラついた太陽が容赦なく照りつける季節が好きです。温暖湿潤気候の四季が作り出す「始まり」と「終わり」には永遠には無い趣があります。始まるものは必ず終わるように、時間を意識することによって生きている事を実感するようになりました。
 
バンドも例外なくいつかは終わってしまうものです。G-FREAKは前ツアーの最終日にドラマーの脱退がありました。その集合体は終わらないようにするために残されたメンバーの続く意思を確認しながらメンバー探しという方法をとります。もちろんメンバーチェンジなど無い方がいいとは思います。俺も過去に何度か直面してきましたが単純に悲壮感を覚えてしまうだけでなく、長年にわたって構築してきた演奏の質感やバンドのイズムのようなものが損なわれることの怖さを知ってるからです。バンドは単であって複であることからメンバー各々の事情を加味すると、長年バンドが同じメンバーで続けられることの方が奇跡とも言えるのです。
 
経験上、今まではその都度足を止めて考えてゆっくりスタートすることを正解としてきましたが、今回だけは止めないで走りたいと考えました。ここを走りきったらまた新しい一例を生むことができると信じて、神業的なメンバーチェンジを仕上げた仲間のバンドに相談したりしながら、なんとか間隔を空けずに新メンバーPxOxNを迎えての活動を始めることができてます。メンバーが変わると当然みんな構えて見るようになるので、一番目立った存在になってしまうのですが、新メンバーはそれを超えなければならないノルマがあります。幸いなことにPxOxNはとても頼もしいやつで今のG-FREAKの活動や演奏の歯車に時間をかけずにキッチリとハメてきました。また始まる感覚。きっとこれも奇跡なんだと思います。
 
惚れた仲間と今の自分たちに向けた曲「カモメトサカナ」をリリースして、また旅に出ます。今までと比べると短くて瞬発的な旅になりますが、そのツアーファイナルとして7月21日に日比谷野音でのワンマンライブを演ることになりました。楽しみと怖さが交差して実感が湧きませんが、数々の憧れた先輩が踏んだ歴史あるあの空間。感じたくて設営のバイトをしてまで潜り込んだステージ。どうしても立ちたかった場所に、出演者としてワンマンで挑むのです。野外ですが雨は任せろ、こちとら大得意です。
 

 
そして山人音楽祭は初の2DAYS開催です。これはまた大きな挑戦です。仲間に多大な力を借りて、地方で活動し続けてきたことを"正解"にするとともに、地元をもっと知って全部受け止めてからアゲる日です。みんなが群馬に来てまだまだ育てて欲しいと思います。そして群馬の仲間には山人音楽祭が自分のもののように思ってもらえたらいいなと思ってます。始まりの瞬間で待ってるよ。PEACE  YAH-MAN!!!

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