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COLUMN

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第七回

G-FREAK FACTORY 打たれる出た釘・打たれない出すぎた釘 第七回

寒い冬を抜けた年度末は新芽と旅立ちの季節。プロ野球開幕もあってか、俺は山の景色が劇的に潤っていくこの時期が特に好きで、一年中この気温と質感が続けばいいのにと思ってます。しかし一方で、山暮らしのくせに花粉症の人が増えてしまったのかマスクを顔にあてて鼻水をすする人をたくさん目にします。いきなり発症するようなので歌唄いとしてビクビクしてますが、海に囲まれた島国には四季があって順応する身体と精神を構築するんだと納得するのです。更にそれが短いことが儚くてあらゆるドラマを生んでいることもまた納得することの一つなのです。
 
我がG-FREAKはたくさんのバンドマンや各地方の仲間の力を借りて、とても有意義に前シングル『風林花山』のツアーを終えることができました。このツアーのファイナルでメンバー脱退劇があったのですが、半年もの時間をかけて激アツな36本の旅をできたこと、本当に幸せ者だと思います。ありがとうございました。先述の通り、この季節は終わりと始まりが交差する唯一の刹那。世の中がグルっと動くタイミングでもあります。やむを得ない事情でバンド脱退を選択せねばならない事。そしていつかその時が自分に降りかかってくるかもしれないと思うと、何より今をもっと濃く刻みたいと切に思うのです。もちろん終わるつもりは無いのですが、こういった現実を突きつけられると"あと何本こいつらと演れるんだろう"とか無意識に終わりを意識してライブしている瞬間があります。それは昔には無かった感覚を連れて越えにいく瞬間です。何より続けていくメンバーのモチベーションはグチャグチャになり保つのにやはり苦労しました。その解決のために我々は未来の話をしました。その時期にバンドが在るのか、はたまたライブハウスやイベンターが存続している保証は無いのに未来の約束をたくさんするのです。これもまた永遠が無いことを皆知っているからこそ、約束をして信じ合いながら走っていくことに価値が生まれるのだと思っています。
 
最後に、風林花山ツアーから間髪をいれずに6月6日、ニューシングル『カモメトサカナ』を発売します。この曲の雰囲気はG-FREAKがずっと前からやってみたかったバンドの側面。今回はリリック制作にかなり苦しみましたが、最終的には新しい事を新しいメンバーと惜しみなく盛り込んだエグいのができました。ついては当然コイツを連れてまた各地に旅に出るのです。そしてその旅の終点は7月21日にバンドキャリア初の日比谷野外大音楽堂のワンマン公演。あの場所は憧れの先輩たちが踏んだ歴史のある場所での挑戦です。新しい未来の約束の場所で、またみんなをお待ちしてます。PEACE YAH-MAN

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