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COLUMN

ACMEのGEKI STATION vol.1

ACMEのGEKI STATION vol.1

【CHISA的映画紹介 Vol.1〜唐揚げがデカいことは面白い〜】

『THE LEGEND & BUTTERFLY』
『BONES AND ALL』

17時過ぎのとある居酒屋。どうしてもたこ焼きが食べたくなった僕は、たこ焼きをアテに一人でビールを呑んでいる。

日曜日ということもあり、サラリーマンというよりは大学生らしい客が多い。なかには家族連れもいる。周囲の話す音量より一際テンションの高い"大きな子どもたち"の声。その子どもたちは、唐揚げが大きいことに大爆笑している。

「唐揚げがデカいことの何がそんなに面白いのか」と......揶揄したくなる気も失せるほどの馬鹿笑いが、騒がしい居酒屋のなかに響き渡る。

大人、常識、フツー、ありとあらゆるドレスコードを求められるうちに人間は、より高尚なモノより、刺激的なモノを求めるようになる。
そんなことをしてるうちに目の前にある面白いこと、足元にある幸せが見えなくなってしまう。

『お客様は神様です』の根性でオ・モ・テ・ナ・シを待ってる愚か者に、面白いことは舞い降りてこない。『面白がる力』......オマエの人生を面白がれるのはオマエだけなのだ、そう教えられた気がした。
「そうだよな......唐揚げがデカいのは面白いよな!」

今回紹介する映画は、「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督、「コンフィデンスマンJP」シリーズの古沢良太が脚本、キムタク×織田信長、綾瀬はるか×濃姫が2時間48分の超長尺で描く、時代劇と思わないで観た方が良い時代劇映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』、そして「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督とティモシー・シャラメが再びタッグを組み、人喰いの若者たちの愛と葛藤を描いた恋愛ホラーという、キャッチコピーだけでお腹いっぱいな『BONES AND ALL』を鑑賞し、最高に楽しんで来た。その映画の内容については、また別で語るとして......

「そうだよな......唐揚げがデカいのは面白いよな!」そんなメンタリティーで......構えずに映画を鑑賞しみんなへ紹介して行こうと思う。

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