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LIVE REPORT

HEY-SMITH

2025.05.22 @川崎CLUB CITTA'

Writer : フジジュン Photographer:半田“H.and.A”安政

4月2日、新宿ACB HALLを皮切りに、全20公演を行ったHEY-SMITHの全国ツアー[WELCOME TO "CAFFEINE BOMB" TOUR]のセミファイナル公演が、川崎CLUB CITTA'にて行われた。

タイトル通り、自身も所属するCAFFEINE BOMB RECORDS のバンドを中心に、対バン・ライヴを行ってきたこのツアー。この日はDizzy Sunfistに加え、インドネシアからPEE WEE GASKINSも参戦した!

トップバッターのDizzy Sunfistが、アゲでアグレッシヴなステージで会場の熱気を急上昇させると、PEE WEE GASKINSが登場。シンセを要した独特なサウンドで、オリジナリティ抜群の楽曲を奏でる彼等のパフォーマンスを、最初こそ静観していた観客だったが、ライヴが進む程に盛り上がりを見せ、終盤はサークル・モッシュでフロアが沸く。渾身のライヴで魅せた両バンドからのバトンを受け、いよいよHEY-SMITHの登場だ。

高らかにホーンを鳴らし、「Endless Sorrow」でライヴがスタートした瞬間、フロアから熱い拳と掛け声が上がる。「Be The One」、「Radio」と続き、天井知らずの盛り上がりを見せた序盤戦。異常な程のテンションでブチアガる観客を、"もっと自由に! もっと自分らしく遊んで帰れ!!"と猪狩秀平(Gt/Vo)がさらに煽り、熱炎が上がる。

4、5月はツアーに加えフェスやイベントも多数出演し、天下無双のライヴ・バンドとして勢いに乗りまくり、完全に仕上がってる感のあるHEY-SMITHのステージ。今ツアーで特筆すべきは、活動休止中のかなす(Tb)のサポートとして参加しているUME(Tb/KILL LINCOLN)の存在だ。

プレイヤーとしてのスキルの高さはもちろん、心からライヴを楽しみ、終始ハイテンションでステージを駆け回ってぴょんぴょん飛び跳ねる姿は、メンバーや観客にいい刺激と影響を与えているようで、男所帯のステージはいつも以上にアグレッシヴに映るし、やんちゃさを増したパフォーマンスは実に新鮮で痛快。

"よく来たな、CLUB CITTA'! 今日は新しい曲も古い曲もいっぱいやってくから覚悟しろよ!"と叫ぶ猪狩に、怒声のような歓声で応える観客。「Welcome To Now Album」、「Dancing Is Illegal」、「Fog And Clouds」といった懐かしい楽曲たちを最新型のHEY-SMITHサウンドで鳴らすと、「Over」、「Judgement Day」でフロアをかき回す。

"新しくレーベルにSHADOWSが入って、サポートにUMEちゃんが来たぜ~!"と新しい仲間を紹介するMCから、「Say My Name」で中盤へ。「Fellowship Anthem」、「Skate Or Die」と彼等の様々な表情を見せる楽曲が続くと、"呑まず、吸わず、歌でキマる音楽ドラッグ!"と「Inside of Me」が披露された。ミラーボールの光の下、心地よいダブ・トラックに観客が心と身体を委ねる。

"このツアーが始まったときは不安やったと思うねんな。それでも今までの俺等の行動を信頼してくれたり、こいつらが鳴らす音楽やったら間違いないやろと思ってもらって繋がったと思うねん。ホンマに嬉しいわ、ありがとう!"

猪狩が観客に感謝を告げ、会場中が両手を上げて歌声を合わせた「Summer Breeze」、一人一人に熱いメッセージを届けた「You Are The Best」で始まった終盤戦。「We Sing Our Song」、「True Yourself」と"俺たちの歌"が続き、会場中が熱く強く心を繋いでいく。

ラストは"大丈夫だよな、繋がってるもんな。繋がっちゃってるもんな。離れてても、パンク・ロックが俺たちを繋いでくれる"と猪狩の力強い言葉で始まった「Rest In Punk」から、残る力を絞り出すような掛け声で一体感を生んだ「Living In My Skin」が、最高潮の盛り上がりを生み、本編を終了。

観客の興奮冷めやらぬなか、再びステージに登場した6人。アンコールは「The First Love Song」でちょっぴりセンチに始まり、「I'm In Dream」、「Feel My Pain」で再びフロアを熱狂の渦に包むと、「Don't Worry My Friend」でピースフルにフィニッシュ......と思いきや、それでも興奮冷めやらぬ観客にダブル・アンコールの「Come Back My Dog」を叩きつけ、たっぷり余韻を残してステージを後にした。

アンコールで告げた"またすぐ会えるから"の言葉通り、9月から全国ツアー[WELCOME "TWO" CAFFEINE BOMB TOUR]、10月21日にはZepp Haneda(TOKYO)にて[HEY-SMITH "HAZIMAZA EXTRA SHOW"]を開催することを発表。そして、10月25日、26日には"HAZIKETEMAZARE FESTIVAL 2025"が待っている。ここからもHEY-SMITHから目を離すなっ!


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