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INTERVIEW

lynch.

2018.07.06UPDATE

2018年07月号掲載

lynch.

メンバー:葉月(Vo) 玲央(Gt) 悠介(Gt) 明徳(Ba) 晁直(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

-そんな『Xlll』においては「JØKER」がリード・チューンとしてのポジションを担っていますが、こちらの曲が台頭した理由はなんだったのでしょうか。

葉月:「JØKER」は、とある場所で偶然サーカス小屋を見掛けたところから始まったものだったんですよ。曲が先にできたわけではなく、"サーカスをモチーフにしたMVが撮りたいな"というアイディアからスタートして、じゃあそういう映像に合う曲を作ろうということでできたのがこれだったんです。必然があってリード曲になりました。

-本来的な意味での視覚的センスを生かした、なんともヴィジュアル系ならではなアプローチですね。と同時に、この「JØKER」はライヴでも非常に映えそうです。

葉月:顧客満足度第1位を目指しているlynch.としては(笑)、ライヴでみなさんに自由に楽しんでいただければそれが本望です。

-「JØKER」は、シャッフル系の楽曲だけあって、こちらもリズム隊が醸し出す存在感は大きいですね。

明徳:動いていることが多いですし、広がりもあるので、アンサンブルとしてはわりと面白い曲になりました。

晁直:難しいタイプの曲ですけどね。昔よりは慣れてきましたけど、細かい縦の線に合わせながら、ロック・バンドとしてのシャッフルというものを成立させていくとなると、今後もまだまだ練習が必要ですよ(苦笑)。

-聴いていると、むしろ余裕さえ感じますよ。クールにしてグラマラス。「JØKER」は、lynch.が放つ大人の香りを堪能できる楽曲だと感じます。

悠介:プレイ的に言うと、シャッフルは僕も難しいなと思うんですけどね。でもまぁ、これは自分の中から自然に湧いてきたイメージでそのまま弾きました。

玲央:ある意味、僕らの実年齢に合った曲になりましたね。これを経験の少ない若いバンドがやるとなると、妙に安い感じになってしまう気がするので(笑)。今の葉月が歌って、今の僕らが演奏をしていることで、様になったんじゃないかと思います。

-また、「AMBLE」についても従来のlynch.からすると、これはずいぶんと思い切ってシンプルなアレンジでまとめたなという印象を受けたのですよね。そこからも、lynch.の大人感を感じとることができました。

葉月:この曲は、デモの段階からめちゃくちゃシンプルだったんですよ。決まっていたのはコード進行とテンポと曲構成と歌のメロディだけで、ドラムのフレーズも入っていなければ、ギターも入っていなかったし、その状態でみんなに曲を渡して、"それぞれで自分のフレーズをイチから考えてくれ"って言ってこうなったんです。

-この曲は音源に入ったこのかたちも極めて素敵なのですが、3月の幕張のライヴで中盤に繰り広げられた、アンプラグド的なスタイルでも聴いてみたい気がします。

葉月:全然できますね、この曲は。

-なお、今作には10曲目にインストゥルメンタルとして「INTERLUDE」も収録されています。こちらを入れた理由についてもお聞かせください。

葉月:全13曲にしたかったから(笑)。あとは、展開的に「FIVE」から直接「FAITH」にいくのは無理がありますからね。世界が違いすぎて。ふたつの意味で必要でした。

-lynch.のことを克明に描いたのであろう「FIVE」と、「INTERLUDE」を経ての『Xlll』の中では最も"激ロック"的と言えるような熾烈なるロック・チューン「FAITH」、これまた熱量の高い「OBVIOUS」。さらに、「A FOOL」で美しい余韻を残しながら締めくくられるこのアルバムの構成は圧巻です。

葉月:どうなんでしょうね? 俺からすると、最も"激ロック"な人たちが喜びそうなのは4曲目の「EXIST」なんじゃないかと思うんですけど。曲順を考えていたときに、最初は3曲目に「EXIST」を持ってこようという案もあったんです。だけど、そうしてしまうとちょっと"激ロック"然としすぎてしまいそうで(笑)、それを避けるべくさっきも話に出た「GROTESQUE」を3曲目にしたんですよ。今回のlynch.としては、それが正解でした。こうして良かったです。

-ならば、あえてうかがいましょう。基本的にはあまり"激ロック"然とはしていない今作『Xlll』について、激ロック読者に向けて特にアピールしておきたいポンイトはどんなところであるとお考えですか。

葉月:とりあえず、今はYouTubeという便利なものがありますからね。まずは、リード・チューンである「JØKER」のMVを観ていただきたいです。これがすごくかっこいいんですよ。きっと、そこからは激ロックに載っているほかのバンドたちが持っていないような激しさやヘヴィさを感じてもらうことができるはずです。みなさんがあんまり触れたことのない要素も詰まっていると思うから、"こういう世界もあるよ"っていうことが伝わったら嬉しいですね。良かったら、ちょっと触ってみませんか(笑)。

-『Xlll』のリリース直後からは、11月4日のTOKYO DOME CITY HALL公演まで続く長丁場の全国ライヴハウス・ツアー"TOUR'18 「Xlll -THE BEAUTIFUL NIGHTMARES-」"が始まります。lynch.の持つ底力と貫禄、そしてこの溢れんばかりのグラマラスさをどうか各地にて思う存分に見せつけてきてください。

葉月:うん、そこが伝わるといいですね。この13年目、13枚目、13曲入りの『Xlll』をもってして。

玲央:僕らとしては、『Xlll』を完成させることができて、ほっと一安心ができたところがあるのと同時に、ここから始まるこのアルバムを引っ提げてのツアーでも、lynch.としてのライヴをより色濃いものとしてやっていくことができるんじゃないかと思っています。

葉月:自分が通っていたころのライヴハウスって、結構ヤバい空間だったと思うんですよ。今回は、『Xlll』を出したことであの感じを取り戻せそうな予感がしてます。おそらく「FAITH」なんかは、演奏しだしたら悲鳴が上がると思うんですよね。"ヤバい、死ぬ。柵壊れる!"みたいな。だけど、うちはそういう曲ばっかりでもないし。果たして、激ロック読者の方が来て楽しいライヴなのかどうかはわかんないです(笑)。まぁ、暴れるの最高! っていうのもわかるんですけど、そうじゃない楽しみ方もあるぜ! っていうのを表現することについてはメチャクチャ自信あります。