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INTERVIEW

LOW IQ 01 × G-FREAK FACTORY

2019.04.24UPDATE

2019年05月号掲載

LOW IQ 01 × G-FREAK FACTORY

LOW IQ 01
G-FREAK FACTORY:茂木 洋晃(Vo)
インタビュアー:荒金 良介 Photo by ゆうばひかり

-01さんはSUPER STUPIDのころからいろんな音楽を取り入れることに自覚的でした?

01:パンクから2トーンやオリジナル・スカを聴いて、それからRED HOT CHILI PEPPERS、FISHBONEとかも聴いて、楽器の弾き方もそれで変わったんです。ピック弾きからチョッパーをやらなきゃって。だけど、人がやらないことをやりたかっただけかな。

茂木:それは永遠にありますよね。

01:90年代はそういうバンドが多かったからね。

茂木:そこがかっこ良かったんですよ。

01:BRAHMAN、HUSKING BEE、SUPER STUPIDもそうだけど、似たバンドがいなかったね。みんな自分たちの音楽を作り上げてたから。売れたいの前に、人と違うことをやりたいというのが前提にあったね。

茂木:洋服もそうですよね。"あいつが着てるなら絶対に買わない"とか。

01:そうそう。"あいつが髪を伸ばしてるから俺は坊主でいこう"とかね。その逆を行く感じがいい意味でバチバチしてて楽しかった。だから、"昭和のプロレス"って言われちゃうんですよ(笑)。

-G-FREAK FACTORYはその意志を継承していると言えます?

茂木:継承しているかわからないですけど、"俺ならこうする"というものがひとつあれば続けられると思うんですよ。それがみんなと違う形の音楽に辿り着いたら嬉しいですけどね。仲間のCDを聴いて、"俺ならこうする"という気持ちがあれば続けられますから。

01:最初はみんなコピーから始まるけど、"俺ならこうする"が出てきたときにバンドを組むわけだからね。それが続いているだけじゃないかな。

-そして、01さんの新作『TWENTY ONE』はこれまでの中で最も勢いのある作風ですよね? お互いの新作についても感想を貰いたいです。

01:歳を取ると普通は渋くなりがちだけど、子供返りしてもいいのかなって。

茂木:ここからまた思春期ですか?

01:そうそう! それをまた楽しまないとね。

茂木:楽しんでる感がすごく伝わってきますよ。素晴らしい作品だなと思いました。あと、"Go"、"Gone"、"Life Goes On"とか似てる曲名がありますよね?

01:さすがだなぁ。"曲名に似てるものが多くない?"と言われたけど、それもまたメッセージだから。今回はまさにライヴハウス仕様です。

茂木:特に「Life Goes On」は01節というか、アイリッシュっぽさが出てますね。あと、「Gone」も良かったです。

01:よりストレートになっているけど、いろんなタイプの曲があるから、01節と言われるのは嬉しいですね。

茂木:直球のあとに変化球もあるから、直球もまたすごく速く見えるし、現場が浮かぶ曲ばかりですね。先輩がダサくなってもらわないと困るくらい、ずっとかっこいいですから。

01:お笑いとも似てるね。ずっと現場にいられると、下の人たちはみんな中堅って言われちゃうから。ほんとは、俺みたいな人間は上岡龍太郎みたいにスパッと辞めなきゃいけないんだけど、一番辞めそうだった人間が今もいるという(笑)。だから、みんな自分たちでやるようになるんですよ。"先輩たちがどいてくれないから、俺たちでやるわ!"って。順番を待ってる余裕はないからね。

茂木:あぁ、そうか。

01:今は自分たちより上もいるし、下もいるしって感じでしょ?

茂木:そうなんですよ。永遠の後輩だし、気づいたらベテランだし、一番ダメだなって(笑)。

01:いや、ダメではないよ。

茂木:ベテラン感があるだけの後輩みたいな。

01:俺らは幸せですよ。昭和、平成、次は令和でしょ。今日は90年代、00年代、2010年代から現在までの話をいろいろしてきたけど、まさしくG-FREAK FACTORYの今作(『FLARE/Fire』)は過去、現在、未来が見事にクロスオーバーしてる。どの時代が欠けてもダメだし、ずっとブレずにやってきた音楽が作品に結実してる気がするなぁ。ここ最近G-FREAK FACTORYと対バンすることが多くなったけど、90年代にやらなかったぶん、今ここでそういうタイミングが来ている気もするしね。

茂木:俺は単純に嬉しいですね。やっと出会えたなと。こういうご褒美があると、バンドを長く続けて良かったと思いますね。