MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

LOW IQ 01 × G-FREAK FACTORY

2019.04.24UPDATE

2019年05月号掲載

LOW IQ 01 × G-FREAK FACTORY

LOW IQ 01
G-FREAK FACTORY:茂木 洋晃(Vo)
インタビュアー:荒金 良介 Photo by ゆうばひかり

オールドスクール感を守ってる、その骨太感がかっこいい(LOW IQ 01)


-では、01さんから見て、G-FREAK FACTORYの音楽は?

01:昔から筋が通っているというか、さっきも言ったけど、苦労人だなと。ずっとレゲエのスタイルを貫いてるしね。例えばSUBLIMEがいた時代にもその流行に乗ってないから、本当に自分たちで頑張って、音楽性も変えずにブレずにやって、今は評価されてるわけでしょ。90年代にアメリカにいたことが財産になってると思うんだよね。当時日本にいたらもっとミクスチャーっぽくなっていたんじゃないかな。歌もそうだけど、骨っぽいでしょ? いい意味でのオールドスクール感を守っているから、その骨太感がかっこいいなと。逆に90年代にいなくて良かったよ(笑)?

茂木:そうなんですかね。

01:当時シーンに乗らなかったのが逆に良かったんじゃないかな。

茂木:それがまた自分の燃料になりますからね。

-実際に茂木さんがアメリカにいたのはいつごろになるんですか?

茂木:93~97年ですね。

01:一番熱かった時期じゃない?

茂木:そうなんですよ。

01:俺らが観たいものを向こうで全部観てるんじゃないかな。インディーと言われていたバンドたちが出始めていたころだしね。

茂木:ヒップホップも出てきたし、"Woodstock '94"もありましたからね。

-グランジ勢も出てきたりと?

01:"Sub Pop Records"(※NIRVANAなど当時グランジ系を多く扱っていたレーベル)もそうだしね。大物になる人たちの瞬間を見ているというかね。俺らがほんとに憧れてきたものを生で観てきたわけだから。

茂木:でも日本で観た光景もすごかったですよ。

01:それは嬉しいけどね。

茂木:負けてないどころか、なぜ俺はここにいなかったんだろうと。もちろんアメリカでたくさんライヴを観ましたけど――一昨年、TAKUMA(10-FEET/Vo/Gt)とロサンゼルスに行ったんですけど、オルタナティヴ・チャートがまったく更新されてなくて。"聴いてくれ、GREEN DAY!"って感じでしたからね。

-ここで話を変えたいんですが、2バンドの音楽性としてはミクスチャー、あるいはクロスオーバー・ミュージックという意味で共通点があると思うんですが、こうしたジャンル名にはどんな印象を持ってます?

01:当時俺らは"ミクスチャーではなく、クロスオーバーです!"と言ってたね。LED ZEPPELINも当時クロスオーバーと言われてたし。

茂木:ミクスチャーという言葉はあってもいいけど、何と何のミックスかちゃんと言ってほしいですね。とりあえずミクスチャーと言ってればOKみたいな時代は嫌でした。

01:ミクスチャーの代表と言えばRED HOT CHILI PEPPERS、FISHBONEとか、THE MIGHTY MIGHTY BOSSTONESもだね。

茂木:OPERATION IVYもそうですよね。

01:そうそう。でもBAD BRAINSはミクスチャーとは言わないでしょ? USハードコア、レゲエというジャンルにもちゃんと当てはまるしね。BAD BRAINSはパンクとレゲエの要素があって、真逆のサウンドなんだけど、レベル・ミュージックという意味で同じ方向を向いていたから、ミクスチャーという言葉では片付けられないんだよ。

茂木:それを言ったら、01さんもそうですよ!

01:あれ(SUPER STUPID)は独特だね。おかしな奴が3人集まって、まとめる能力がなかったという(笑)。