INTERVIEW
ステミレイツ × a crowd of rebellion
2024.01.12UPDATE
2024年01月号掲載
ステミレイツ:ゆきっぺ(Vo) 輝星(Gt) あやのん(Key/デスボ) あきら(Ba) ごみちゃん(Dr)
a crowd of rebellion:宮田 大作(Vo) 小林 亮輔(Vo/Gt)
Interviewer:山口 哲生 Photographer:Kanda Yukiya
10年経っても、自分たちの中にはまだ伸び代があるんだという気持ちを忘れずに ステップアップしていきたい(ゆきっぺ)
-では、最後の質問にいきましょうか。輝星さんお願いします。
輝星:私たちはまだ結成して1年ちょっとなんですけど、おふたりはもう長いこと続けていらっしゃって。バンドを長く続けていく秘訣を教えてもらいたいです。
宮田:女性に年齢を聞くのはあれなので、みなさんは歳って近いんですか?
あやのん:まぁまぁそれなりに近いですね。
宮田:俺らは最初の頃はわりと近めだったんだけど、今はめちゃくちゃ離れていて。俺が今一番上で39、こいつ(小林)が31で、新しく入ったベース(中尾佳介)が27なんですよ。そうなると、言い争いみたいなものがあんまり起こらなくて。
ごみちゃん:なるほど!
あきら:(年上だから)言えないとか?
宮田:というよりは、そういう気持ちじゃないっていうか。
小林:受け取ったら"あぁ、なるほどね"って解釈をして、"だったらこういう案はどう?"っていう。
宮田:うん。そういう感じで話ができる。男って年齢が近いと"おめぇがこうだから悪ぃんだろ!"みたいなことがよく起こると思うんだけど、俺たちは年齢が離れていたし、育ってきた時代も価値観も違うし。
ゆきっぺ:違うっていう前提があるから、他の人の意見も"こういう人もいるんだな"って理解できるというか。
宮田:そうそう。"こいつはこうだから、こういう言い回しにしたほうが伝わるよね"とか。そこはいろいろな面で助かってるし、それによって長く続けられてると思う。やっぱりケンカしてやめちゃうやつらっていっぱいいるんで。
輝星:そういうのってやっぱりありますよね。
宮田:だから気をつけて! 最初はいいけどね、どんどん不満が溜まってくるから! それぞれに!
小林:知り合いに、心理学を学んで今はカウンセリングをやっている人がいるんですけど、その人いわく、どんなに相手が怒ってガーッ! と言ってきても、それをちゃんと全部黙って聞く。で、聞いたあとに"じゃあ、私の意見を言ってもいい?"って言う。それが円満の秘訣だって言ってて。
輝星:バンド以外でも使えそうですね。
小林:絶対に使えると思う。
ゆきっぺ:たしかにケンカになると途中で口を挟んじゃうから(笑)。
宮田:そうそうそう(笑)。
あやのん:まずは聞こう。
宮田:みなさんご出身は?
あやのん:私は京都ですけど、みんな結構バラバラです。
宮田:そうか。俺たち全員新潟なんで、基本の、根本の、根源たる人間性が近いんですよ。もうね、暗い。
ステミレイツ一同:えぇー!?
宮田:新潟がナンバー・ワンなんだっけ? 曇りの日が多いのって。
小林:うん。
宮田:だから暗い人間が育つ。闇属性。
小林:自律神経がぶっ壊れやすいんですよね。1日通してずっと雨だったりするのに、急にピーカンになったりするし。
宮田:だから人間性的にはみんな同じだから助かってるところもあるかも。
小林:うん。落ち着いて話せる。
輝星:感情的になってバーッ! と話す人はいない感じなんですね。
宮田:そう。何かを指摘するときはちゃんと論理立てて優しく、みたいな。
ゆきっぺ:たしかに話し合いができるのって大事ですよ。
宮田:大事! でもなんにせよ、面白くやるってことだと思うよ。自分が楽しくやる、楽しむためにバンドをやっているっていうのを忘れないのが大事かなと思います。
小林:うん、自分が納得できるように。
-リベリオンのおふたりは、今日ステミレイツとお話しされてみていかがでした?
小林:MVも見せていただいて、音源を聴きながら走ったりしてたんですけど、そこまでのテクニックがあるのであれば、もうゲネプロでここはこうしようっていう段階にいっちゃってもいいんじゃないかなって。きっとYouTuberという枠を超えて、大きいバンドになるのではないのかと思うので。
輝星:嬉しい......!
ステミレイツ一同:ありがとうございます!
-宮田さんはいかがでしたか?
宮田:"4曲しかない"っていうのがいいですね。そこが個人的に一番株が上がったところでした。
輝星:上がるんですね(笑)。
宮田:上がりました。それでワンマン・ツアーやろうとしてるっていうのがマジでハードコア(笑)。
ステミレイツ一同:はははははは(笑)。
宮田:(笑)ふざけなしで言うと、「TWILIGHT」(2023年配信リリースの楽曲)を聴かせてもらったんですけど、もっとキャピキャピしてるのかな──キャピキャピって死語だな(笑)──まぁ、してるのかなと思っていたんですけど、ギターのリフとかエグいし。
輝星:エグいっす。
宮田:シャウトもしっかりしてるし、かっこいいなって思ったのが第一印象で、話してみたら4曲しかないのにワンマン・ツアーをやるって言ってるハードコアな精神もあるし。あと、自分らの音楽をこれから先、楽しもうとしているのもすげぇ伝わってきて。これからめちゃくちゃ気になる存在になるだろうなと思っております。
ステミレイツ一同:ありがとうございます!
-リベリオン(a crowd of rebellion)の今後の活動についてもお聞きしたいんですが、2024年3月3日に初のサーキット・イベント[a crowd of rebellion pre. "咆光祭"2024]を開催されることになっていて。
宮田:去年ぐらいから決まってはいたんですけど、本当にやるのかやらないのかっていうのでここまで引っ張っていて。でもまぁ、俺らも16年やってるし、コロナも明けたし、ここらへんで何か新しいことをやろうかっていう。これぐらいやっていると、新しいことをやるのが怖くなったり、本当に求められているのかと思ってしまったりすることもあるんですよね。さっきも言った通り、自分らはものすごく暗い人間なので、"俺ら主催のサーキット......バンド20組ぐらい呼んで、その人たちをまとめて......絶対にできない!"みたいな(笑)。でも、そこに挑戦してみることは大事かなって。時代も変わっていくし、これから先も続けていくなら、やるしかない。そうやって決意したのが今回の"咆光祭"ですね。
-出演者は、これまで親交のある方々をメインに声を掛けていて。
宮田:そうですね。いろんな方に声を掛けさせてもらって、自分たちらしいメンツというか。やっぱり自分らが呼んだバンドが自分らの楽曲や、a crowd of rebellionを表すことになるんですよ。さっきも言った通り、俺たちにはいろんな楽曲があるからジャンルレスで、という感じですね。
-小林さんは"咆光祭"というイベントにどんな思いを抱いていますか?
小林:もう5~6年ぐらい前に"やりたいよね"っていう話が出てたんですよ。新潟でやって、それから次のステップだっていうことを話していたんですけど。だから、ついにっていう感じはあるし、お呼びしているバンドもすごい方々ばかりなのでワクワクもしますけど、めちゃくちゃ緊張もしてます。自分たちで作るサーキット・イベントはキャリア初なので、どこまでやれるのかとか、そういうところもめちゃくちゃ不安ですけど、さっき宮田が言ったように、これは挑戦だと思っているので。挑戦でしかないですね。
-とにかく一度挑んでみようと。
小林:はい。
宮田:そうっすね。
小林:これが乗り越える1歩に繋がると、僕は確実に思っているので。
-タイトルに"2024"と付いていますが、これは今後も続けていこうという。
宮田:夢がありまして。さっき小林が言っていた通り、自分らがもしそういうことをやるならば、地元の新潟でという話をしてたんですよ。今回はまず東京でやるので、それを新潟に持っていくのが一番の夢ですね。俺らが全国の仲間を新潟に呼んで、新潟にいる俺たちのファンに"これだけ友達できたよ! これだけかっこいいバンド、アイドルさんを連れてきたよ!"って胸を張って言えるイベントにするのが、今の一番の目標なので。だからここで終わらせることなく、そこに向かっていこうと思います。
-楽しみにしてます。そろそろお時間になってしまったのですが、ステミレイツのみなさんは今日の座談会はいかがでした?
あやのん:やっぱり長くやっていくのって大事だなぁと思いました。頑張ります!
輝星:あと、長くやっていける理由がすごくわかりました。
宮田:良かったです。ドーパ(アイリフドーパ/2023年12月号掲載)と違った(笑)?
ステミレイツ一同:はははははははは(笑)!
あやのん:また違う感じではありましたね。
小林:あのヴォーカル(Eyegargoyle)うるせぇからな。
宮田:いつも変なTシャツ着てるし、デカいし。
小林:ずっと(ライヴを)袖から観てるし。
宮田:次のライヴ("Namba Culture Terminal 2023 -ABAREDAORE Vol.1-"/取材は12月上旬)一緒なんですよ。
輝星:仲がいいんですね。
小林:最近っすよ、仲良くなったのは。
-輝星さんとしては、長くやっていける理由がわかったと。
輝星:ふたりでカラオケに入るとか、すごいなと思って。あの、なんていうか、暗、いや、陰キャ、ごめんなさい、言い方が悪いんですけど......。
宮田:おいおい! "この陰キャ野郎共"みたいな(笑)
輝星:いやいや(苦笑)、新潟の感じの雰囲気でというお話をされていたけど、根本的に馬が合うタイプなんだろうなと思って。
あやのん:通じ合ってるよな。
輝星:それが見ているだけでもわかるので。
小林:あの、30秒だけ貰っていいですか?
宮田:(※黙って指を折って秒数を数え始める)
小林:ここふたりが体験してきたことは結構同じなんですよ。マジで近くて。そこはあると思う......(※宮田のほうを見て)終わったよ。
ステミレイツ一同:ははははは(笑)。
輝星:きっとメンバーのみなさんも全員そういう雰囲気でやっているから続けられているんだろうなと思いました。
あきら:カラオケの話もそうだし、話しているおふたりの雰囲気も阿吽の呼吸というか。そういう感じがあって、なんていうか、微笑ましいなって(笑)。
宮田:あの、30秒間ください(笑)。
小林:(※黙って指を折って秒数を数え始める)
宮田:ライヴのMCでもふたりで漫才みたいなのを始めちゃうんですよ。で、めちゃくちゃ時間押して、曲を削るってこともやってます。気をつけてください!
ステミレイツ一同:ははははは(笑)。
あきら:ほんと仲良しですね(笑)。そうなりたいね?
輝星:うちらが仲悪いみたいな感じで言うな(笑)。
ステミレイツ一同:ははははははは(笑)!
-ごみちゃんさんはいかがでした? 今日はずっと緊張されてましたけど(笑)。
あやのん:ずっと顔赤い(笑)。
ごみちゃん:自分が影響を受けたアーティストさんに会えるっていうのが......客席からステージを観るとかじゃなくて、会えるものなんだ......! っていう。
ゆきっぺ:しかも自分がドラムを叩いてる曲を聴いてくれたとか。
ごみちゃん:信じられないです! 昨日の夜からずっと"ほんとかな......"ってソワソワしていて。私たちがステップアップしていったら、いつか同じステージに立てるときが来たりとか、そういうものを追って頑張っていきたいし、叶えていきたいなって改めて実感しました。
宮田:あざっす!
ゆきっぺ:長くやっているのに、もっと上に行きたいという気持ちだったりとか、自分じゃ考えられなかったところから歌詞の要素を引っ張ってきたりっていうのが、すごく勉強になりました。今の自分は結構視野が狭いところがあるので、歌詞にかかわらず、日常生活からもっと視野を広げられるようにしたいなって思いました。私たちはまだ2年目で、もっと頑張りたい! っていう気持ちがあるんですけど、10年経っても、自分たちの中にはまだ伸び代があるんだという気持ちを忘れずに、どんどんステップアップして、もっと大きなステージに立てるように頑張りたいです。
宮田:真面目か(笑)。
ステミレイツ一同:はははははははは(笑)!
輝星:私も言おうと思ってました(笑)。こっちが言わないといけなかった。
ゆきっぺ:いや、(メンバーに)誰も真面目なキャラがいないから(笑)。
宮田:まとめていだだいてありがとうございます(笑)。
ステミレイツ
TOUR INFORMATION
"STMLT STORMBREAKER JAPAN TOUR"
2月25日(日)川崎CLUB CITTA'より開始
[チケット]
前売 ¥4,000(D代別)
詳細はこちら
a crowd of rebellion
EVENT INFORMATION
3月3日(日)渋谷3会場(Spotify O-EAST/Spotify O-WEST/Spotify O-Crest)
OPEN 12:00 / START 13:00
[チケット]
前売 ¥6,500 / 当日 ¥7,000(D代別)
詳細はこちら