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INTERVIEW

ステミレイツ

2023.10.10UPDATE

2023年10月号掲載

ステミレイツ

Member:ゆきっぺ(Vo) 輝星(Gt) あやのん(Key/デスボ) あきら(Ba) ごみちゃん(Dr)

Interviewer:山口 哲生

2022年6月に活動を開始したステミレイツ。オーディションで集まった彼女たちは、毎日動画を投稿しながら音楽活動をしている5人組YouTuberガールズ・バンドだ。メンバー全員が肩肘張らずに、それでいて身体はしっかりと張りまくっている動画が好評を受け、始動から約1年3ヶ月でYouTubeのチャンネル登録者数は23万人を突破。今年7月に開催された1stライヴ"ステミレイツ 1stライブ『10万ボルト』"のチケットは発売と同時に即完売と、凄まじい勢いで支持を集めている。また、明るくて賑やかな動画とは打って変わって、その楽曲はどれもハードでヘヴィなものばかり。そんなギャップも彼女たちの魅力のひとつになっている。激ロック初登場となる今回は、メンバーのパーソナリティやステミレイツの楽曲のことはもちろん、激動の1年余りを振り返ってもらいながら、バンドの今後の目標や展望について、幅広く、賑やかに話してもらった。


だいたいどっちかしてます。弾いてるか、撮ってるか


-始動以降、毎日動画を投稿しつつ、音楽活動もされているわけですが、初めてスタジオに入ったときのことって覚えています?

輝星:オーディションの結果が出て、メンバーが発表されてから初めてスタジオに入ることになったんですけど、全員が経験者というわけでもなかったし、経験者もブランクがある程度あるなかでの音合わせだったので、"どうする?"みたいな感じには、最初はなりましたね。結構しどろもどろになりながらでしたけど、でもまぁ、いけるなっていう感じはありました。ゼロではないというか、バラバラではないなって。音楽的スキルで言ったらめちゃくちゃ未熟なんですけど、めちゃくちゃ合うなって思いました。

-スタジオに入ったのは、動画投稿を始めてから少し経ってから?

輝星:そうですね。まずはYouTubeを毎日撮影して編集して投稿する生活に慣れるところからでした。

あやのん:やっぱりまずは自分たちのことを広めていかないといけないので。

ごみちゃん:あと、最初のライヴもちゃんとパフォーマンスを磨いたうえでやりたいというのはあったので、みんなでこのリズムはこういう感じで乗ろうとか、最初に結構細かく統一して、練習して、動画を撮って。それをみんなで観ながら、それぞれのパートとか関係なく、ここはこうしようってお互いが言い合っていく感じでした。

ゆきっぺ:私はそれまでライヴ・パフォーマンスをまったくやったことがなかったので、みんなに怒られながら、笑われながら......(笑)。

輝星:いや、全然怒ってないし、笑ってない。やめてよ、そういうこと言うの。

-罵られながら?

ゆきっぺ:そうです。"ダセェんだよ!"って言われながら(笑)。

あやのん:怒ってたというか笑ってたな。"ゆきっぺ、それなんなん!?"って

ゆきっぺ:私、ロックとかメタルとか本当に初めてだったので、最初はヘドバンがあまりにもできなくて、"お前、背骨抜かれたんか!?"って。

輝星:"ふにゃふにゃだぞ!"みたいな。みんなそれぞれが思いつくディスを言い合ってましたね。そこは仲がいいからこそではあるんですけど。

ごみちゃん:あといいなと思ったのが、練習中はお互いそういう感じで言い合うんですけど、本番前になると"もう最高だから!"みたいな感じで、褒め合って本番を迎えるんですよ。だからいい仲間だなって思いました。

あきら:なんでも言い合える仲なんですよ。ここがダメだよっていうときも隠さず全部言ってくれるし、本番のときはここが良かったよねというのを言い合えるので。

-そういう意味では、先に動画投稿から始めたのが良かったんでしょうね。そこでお互いがどういう人間なのかをわかり合ってから、本格的に音楽活動を始められたという。

一同:そうですね。

あやのん:仲良くなるスピードも速かったんですよ。初期の頃から仲は良かったけど、毎日投稿だからほぼ毎日のように会うので。

あきら:ずーっと一緒にいるね。

ゆきっぺ:親の顔より見てるかも。

あやのん:うん。コミュニケーションもすごく取ってたし。

-週のスケジュールってどんな感じなんですか?

輝星:毎日投稿なのでほぼ毎日撮影ですね。

あきら:ライヴやレコーディング前になると、リハは週5ぐらいで入って。

ごみちゃん:うん。ほぼほぼ撮影で1日が埋まっているような感じですけど、そのあとにスタジオに入ったりするので、なんだかんだで1日中一緒にいます。

あやのん:だいたいどっちかしてます、弾いてるか、撮ってるか。

ゆきっぺ:もし休みができても一緒に遊ぶからね(笑)。

ごみちゃん:"ここちょっと気になってるから行ってみたいんだよね"みたいな感じで。その話をファンの人たちにもできるから、休みがあっても結局そういう使い方になっちゃいますね(笑)。

あやのん:だから休みはないよね。あんま寝てないし。

輝星:あぁ。休みはあるにはあるけど、休まない感じはある。

あやのん:そうそう。休まないし、休もうとしてない。

-楽器やバンドに関しては全員が経験者というわけでもなかったし、経験者もブランクがあったとのことでしたけども、ゆきっぺさんはロックやメタルはあまり通ってこなかったと。

ゆきっぺ:もともとはまったく違うジャンルをやってました。小学生の頃から8年間ぐらい合唱団に所属していて。本当は歌手になりたかったんですけど、福岡に住んでいたので、どうしても上京に関する問題がいろいろ発生して、一度諦めたんです。そこから転職でこっちに来る機会があって。でも本格的にというよりは、趣味の延長線上で何かできたらいいかなぐらいの感じだったので、オーディションを受けたときは会社員でしたね。IT企業で働いてました。

-好きな音楽のジャンルとかはあったりします?

ごみちゃん:爽快感のあるロックが好きだよね。

ゆきっぺ:うん。ヨルシカさんとか好きですね。歌い手として投稿していた動画もいわゆるJ-POPみたいな感じが多かったです。

-輝星さんは小さい頃からギターを弾いてたんですか?

輝星:いや、そこまででもないです。中学の後半ぐらいからちょっと触り始めて、高校から前の活動で本格的に始めた感じだったので。幼少期からピアノはやっていたんですけど。

-好きな音楽を挙げるとすると?

輝星:Avril Lavigneが好きで、女性ひとりでギター1本みたいな感じに憧れてギターを始めたので、ロックとか、あとはメタル系も好きでしたね。でも最近はバンド・サウンドに飽きてきて、ヒップホップしか聴いてないです(笑)。

-(笑)ヒップホップでもトラックにギターを取り入れることはありますし。

輝星:最近増えましたよね。イントロにかっこいいギター・リフがあったりとか。それもそれで全然かっこいいなと思ってるんですけど、バンド・サウンドにはちょっと飽きてます(笑)。そういう時期ってあるじゃないですか。バンド・サウンドに一回飽きて、また戻ってくるっていう。今はヒップホップひと筋なんで、ラップすることも考えてますね。うちの勝手なプランですけど(笑)。

-それもいいですね。あやのんさんは音楽経験というと?

あやのん:一応キーボード担当なんですけど、経験はまったくなくて。コロナの時期にキーボードが欲しくなって、独学でちょっとやっていたぐらいだったので。バンドも初なんですけど、もともとはアイドルをやってたんですよ。結構ぶりぶりのかわいい感じだったので、当時とは真逆な感じにはなっているんですけど。でもかっこいいものももともと好きなので、ステミレイツになって、もっともっとかっこ良くなっていけたらいいなと思ってます。デスボも担当しているんですけど、自分にはロックがまだまだ足りないので、これからどんどん力をつけていきたいですね。

ゆきっぺ:1年前に自分がデスボしてるなんて絶対に考えてなかったよね(笑)?

あやのん:考えてなかった。でもいいパートを貰えたなと思っているので、ギャップを目指して頑張ってます。

あきら:うん。かっこいい。

ごみちゃん:似合うしね。様になってる。MVを撮るときも、あやのんを見てみんな"おぉー! かっこいいー!"ってなるんですよ。

あやのん:でも友達からは"なんちゅう顔してんの!?"って。鬼みたいな顔してるから。

ごみちゃん:デスボはそういうもんでしょ(笑)。

ゆきっぺ:本人としては、MVとかでかわいい顔をスクショしてほしいみたいなんですけど。

あやのん:そう! みんなは笑顔とかかっこいい表情なのに、私だけ鬼みたいな顔で"うわあああ!"ってやってるところなので、たまにはかわいい顔のスクショもお願いします!

一同:ははははははは(笑)!