INTERVIEW
ステミレイツ × TRiDENT
2023.11.24UPDATE
2023年11月号掲載
毎日動画を投稿しながら音楽活動をしている5人組YouTuberガールズ・バンド、ステミレイツ。来年2月25日に川崎CLUB CITTA'公演からスタートする初の全国ツアー"STMLT STORMBREAKER JAPAN TOUR"を控えた彼女たちの座談会企画がスタートした。記念すべき1回目のゲストには、TRiDENTが登場。両者ともハードでヘヴィなバンド・サウンドを軸にしているが、シーンで活躍する先輩バンドのTRiDENTに、聞いてみたい様々な質問をぶつけるステミレイツメンバーたち。ライヴの煽り方やバンド活動をしていくなかで出てきた疑問、さらには好きな異性のタイプの話まで、和気藹々とした空気で繰り広げられた現場の模様を届ける。
ステミレイツ:ゆきっぺ(Vo) 輝星(Gt) あやのん(Key/デスボ) あきら(Ba) ごみちゃん(Dr)
TRiDENT:ASAKA(Vo/Gt) SERINA(Ba/Cho) NAGISA(Dr)
Interviewer:山口 哲生 Photographer:Kanda Yukiya
-ステミレイツのみなさんは、TRiDENTというバンドにどんな印象を持っていますか?
あやのん:かっこいい!
ゆきっぺ:思ったことをそのまま言うのやめてくれん(笑)?
輝星:ガールズ・バンドのイメージって、キュートとかそういう感じですけど、ここまでロックなテイストを前面に押し出している日本のガールズ・バンドって新鮮だし、見ていてめちゃくちゃリスペクトというか、かっこいいなって思いました。
TRiDENT一同:ありがとうございます!
あきら:見た目のかわいらしさに反して、めちゃくちゃかっこいいし、音も重いし。
ごみちゃん:しかも、そのクオリティを3人で作り上げているっていうのが本当にすごすぎません?
あやのん:うん、すげぇ。
ゆきっぺ:自分たちが目指さなきゃいけないところというか。男性で重めの曲をやる方はいらっしゃいますけど、ガールズ・バンドとしてそういう曲をやっている方ってそこまで多くないし、自分たちも重めの方向に行くのであれば、こういうクオリティを求めていかなければいけないんだなって思いました。
-TRiDENTのみなさんから見たステミレイツの印象というと?
ASAKA:最初にアー写とかで見させていただいた印象と、楽曲のギャップがすごくて。
SERINA:たしかに。
ASAKA:音も重めだし、重い中でもいろんなジャンルがあって、ライヴが楽しそうだなっていう印象でした。
輝星:いろんな曲を聴いてくださってありがとうございます。
SERINA:曲も結構難しそうなことをめっちゃやってるのに、キャラも全員しっかりしていて。
-キャラも気になったんですね。
SERINA:YouTubeとかも観させてもらって、面白かったです。
ステミレイツ一同:嬉しい!
ごみちゃん:けどちょっと恥ずかしいですね。何を観たんだろうって不安になってきました(笑)。
ゆきっぺ:今猫を被ってるのがバレてるっていう(笑)。
SERINA:あ、そうそう。
ASAKA:"そうそう"って(笑)。
ステミレイツ一同:はははははは(笑)!
SERINA:撮影後のそれぞれのルーティーンみたいなやつを観ました。
あやのん:良かった(笑)。まだ真面目なやつです。
NAGISA:私も上がっているMVを全部観たんですけど、"シャウトがいるんだ!?"と思って。曲もノリノリのやつとか、有観客のライヴの曲もめっちゃかっこ良かったです。あの曲も、重たいだけじゃなくてメロディアスでめっちゃいいなと思って、今日ここ(取材場所)に来るまでずっと聴いてました。
ステミレイツ一同:ありがとうございます!
-今日はステミレイツが先輩バンドのTRiDENTに聞いてみたい質問をいろいろと用意してきているので、そちらに答えていただければと思います。では、ゆきっぺさんからいきましょうか。
ゆきっぺ:私、もともとOLをやっていたんですけど、活動し始めて1年半ぐらいで、まだ全然ライヴをしたことがないんです。それもあって、盛り上げ方やMCとかがちょっと苦手に感じているところがありまして。そういうことって教えてもらうものでもないと思うのですが、こういう機会に聞けたらいいなと思っていて、ライヴを盛り上げるためにやっていることや、意識していることはあったりしますか?
ASAKA:どうですか、煽り隊長。
SERINA:基本、私が煽りの言葉を曲中に入れたりするんですけど、歌がないところとか、隙間を見つけたらとりあえず言うみたいな意識でやってますね。
ゆきっぺ:曲の最初しか言ってなかったので、曲中全部言うつもりで頑張ります!
-メンバーのみなさん全員で煽るっていうやり方もできますよね。
輝星:基本はそういう感じですね。曲中はヴォーカルのゆきっぺと、デスボのあやのんも。
あやのん:ここふたりでやってますけど、まだまだやな。
-隙間を見つけたら言うときのコツみたいなものってあるんですか?
SERINA:私も全然得意じゃなくて、器用にできないんですよ。
ASAKA:(SERINAは)真面目だから全部書いてるんですよ。
ゆきっぺ:一緒です! 私も全部書いてます(笑)! "この曲で絶対にこれを言う!"みたいな。
SERINA:そうです! "この曲の前ではこれを言って......"って。
ゆきっぺ:安心しました。"そんなん書くな!"って言われるので(笑)。
輝星:書くにしても、一言一句書くんですよ。
SERINA:あぁー! 台本みたいな。
輝星:そうです。"キーワードだけでいいんじゃないの?"って思ったんですけど、どうされてますか?
SERINA:私も一言一句書いていたときがあったんですけど、頭が真っ白になると全部忘れちゃって、結局何も喋れないこともあったので、今はテーマだけ考えるようになりました。
あやのん:人によるんやなぁ。
ゆきっぺ:"~~だ!"とか、そういうところまで全部書いてるから(苦笑)。
輝星:"「~~だ!」か「~~です」で終わるのどっちがいいと思う?"って聞かれて、"そんなのそのとき次第だろ!"って。
あやのん:"~~です。あ、間違えた!"。いや、どっちでもええねん!
ごみちゃん:何が間違いかもわからないから(笑)。
ゆきっぺ:仕事してたときの癖が完全に出てる(苦笑)。
ごみちゃん:そういうのって徐々に感覚型になったりしますか?
SERINA:いやぁ、私は未だに慣れないですね(苦笑)。うまいこと言える人は言えると思うんですけど、私は全然です。日々緊張しながらやってます。
ASAKA:私もMCはめっちゃ緊張するんですけど、普段の話し言葉に近い感じで言えたときは、結構成功することが多くて。あまり繕わずに、できるだけありのままの自分でいられるように心掛けたりはしてます。
ゆきっぺ:そのときの感情も大事ですよね......でも、安心しました。ちゃんとやっていればできるようになるんだなと思ったので。ありがとうございます!
SERINA:頑張ってください!
-では、次の質問にいきましょうか。
あやのん:自分、ライヴの前日に何をしたらいいのかわからなくて。結局、動画をちょっと観て終わるみたいな感じになっちゃうんですけど、やっていることとかありますか?
ごみちゃん:知りたい!
ASAKA:ライヴのイメージをして、流れをおさらいしたあとは、ご飯食べて......寝る(笑)。
ゆきっぺ:逆に前日はそれぐらいのほうが。
NAGISA:最近、寝るのがめっちゃ大事だなと思って。当たり前のことなんですけど(笑)、寝ないとやっぱりパフォーマンスに出るなっていうのをつくづく感じたので、意地でも寝るようにしてます。ツアーが続いて疲れてくると、どれだけ練習しても本番で身体がうまく動かないので、よく寝て、よく食べる(笑)。
ごみちゃん:寝ます!
輝星:たしかに寝ないと。撮影もあるから、全員なかなか睡眠を取れてない状況なんで。
ASAKA:YouTubeは毎日投稿ですよね?
ステミレイツ一同:そうです。
ASAKA:それは大変だ......。
ごみちゃん:あと、詰め込みたくなっちゃうっていうか。"あれが不安だな......これも不安だな......"って出てきて、"やらなきゃ!"ってなっちゃうけど、寝たほうがいいですよね、やっぱり。
あやのん:前日はやりすぎないほうがええんやな。
ゆきっぺ:あとは前日に不安にならないぐらい練習しておかなきゃいけないってことだね。
-SERINAさんは前日にしていることはあります?
SERINA:前日は特に変わったことはしないんですけど、ライヴ前に指を伸ばしたりとか。あと、最近は乾燥の季節になってきたので、ハンド・クリームを本番前に塗っていて。ライヴ前に手を洗っちゃったりすると、(乾燥して)キュピキュピになって、弦が言うことを聞いてくれないことがあるので、ハンド・クリームを塗ったらいい感じに滑るっていう。
輝星:滑りすぎそうな気も......(笑)。
SERINA:すごいぬるぬるになるときもありますね(笑)。
-あきらさんは同じベーシストですけども......。
あきら:私は手を洗わないので大丈夫です。
TRiDENT一同:はははは(笑)。
輝星:申し訳ございません、こういうタイプなもんで。あ、そのために洗ってないのか? 手を洗うと乾燥しちゃうから。
あきら:そう。キュピキュピになっちゃうから。
輝星:お前のベースの弦、バカ汚ねぇな。