INTERVIEW
ステミレイツ
2023.10.10UPDATE
2023年10月号掲載
Member:ゆきっぺ(Vo) 輝星(Gt) あやのん(Key/デスボ) あきら(Ba) ごみちゃん(Dr)
Interviewer:山口 哲生
みなさんの生活の中に当たり前にいる存在になりたい
-なんか......いいっすね。すみません、しみじみしちゃいました(笑)。いいバンドだなぁと思って。
ごみちゃん:嬉しい(笑)。
あやのん:(このメンバーになったのは)本当にたまたまだったんですけどね。
ゆきっぺ:ね? すごい確率。
あきら:(※深く頷く)
輝星:良かった良かった。
-輝星さんはいかがでしょうか。ここまでの活動を振り返ってみると。
輝星:変な話をしようと思ったんですけど、最後になっちゃったんで(笑)、なんか、数字の伸びがエグいなと思って。1年3ヶ月で(YouTube登録者数)23万人っていうのもエグいし、1stライヴも完売だったし。それはやっぱり、このバンド、グループが持っているポテンシャルが高いんだろうなっていうのは思いましたね。私個人としては、あやのんと被るんですけど、うちも今まで素を出せていなくて。ちょっと抑え込まれていたというか、"アイドルですね"みたいな感じが多かったんですけど、素の自分は全然違っていて。ギャンブル大好きだし、酒も大好きだし、暴れるタイプだし。
ごみちゃん:バンドマンだねー!
輝星:はははは(笑)。そんな感じだから、それを表に出して、キャラとして受け取ってもらえるのが嬉しいし、楽ですね。うちについてきているファンはそこを理解してくれていて。みんなのことATMって呼んでるし。
ごみちゃん:その呼び方はやめとこ(笑)?
ゆきっぺ:でもそれで成り立ってるからね(笑)。太客、細客とか。
あやのん:なんじゃそりゃ(笑)。
輝星:いつも"集金"って言って生配信始めるし。
ごみちゃん:潔いね、そこまでいくと(笑)。(ファンの)みんなドMなんじゃない?
輝星:それはあるかも。ファンに限らず、メンバーもなんですけど。
ごみちゃん:えっ? うちらもATMって呼ばれてるの......?
輝星:違う違う違う(笑)! メンバーも自分の素を出しても受け入れてくれているので、めちゃくちゃ嬉しいですね。
-そうやってみんなで素を出して楽しそうだから、お客さんもそれを見ていて楽しいと思うんでしょうね。
ごみちゃん:たしかに。
輝星:やっぱりこの仲の良さが、うちらの一番の魅力ではあると思っているので。
あやのん:やっぱり素がいいね。飾っちゃいけないよ。飾ることも大事ではあるけど。
輝星:飾っちゃいけない時代かもね。
ゆきっぺ:あの動画が出ている時点でもうどれだけ繕っても無理だ(笑)。
あやのん:"余所行き"って言われるもんね? 声を作って話してると。
ゆきっぺ:観ている人からしたら"いや、そういうのいいから!"っていう。
-最後に、バンドとしての目標や、こういう存在になりたいというものはあります?
ゆきっぺ:YouTuberとバンドをやっている女性グループって今ほとんど見かけなくて。母数が少ないっていうのはあるけど、こういう活動をしているグループなんだというのを広めていきたいし、バンドとしてもYouTubeグループとしても誰にも負けたくない、一番になりたいっていうのは、当初からありますね。
ごみちゃん:ガールズ・バンドってサイサイ(SILENT SIREN)とかプリプリ(プリンセス プリンセス)とか、その時代時代で代名詞になる人たちがいたけど、今ってなかなか浮かばないじゃないですか。そこは飽和しているからかもしれないけど、バンドとか興味ない人にも"ガールズ・バンドといえばこれだよね!"みたいな存在になりたいですね。"ガールズ・バンドと言ったらステミだよね"って。
ゆきっぺ:うん。代表で名前を出してもらえるようになりたい。
ごみちゃん:YouTuberとしてだけじゃなくて、アーティストとしてもそこに行けるようにっていうのはめちゃくちゃ目標ですね。
ゆきっぺ:それを見た女の子が憧れてくれてさ、ガールズ・バンドがまたグッと盛り上がって、引っ張っていけるような先駆けになれたら嬉しいね。やっぱり今ってソロで活動している人とか、グループしか浮かばないので。
ごみちゃん:そういうのって結構回るしね。アイドルが流行る時期もあれば、バンド・サウンドが流行る時期もあって、絶対にそれが回ってくるから。そこで一番最初にバン! って行きたいよね。
あきら:(※満面の笑みを浮かべる)
輝星:すっごいニコニコしてる。
ゆきっぺ:視聴者みたいな感じでいるのやめてもらっていいですかね(笑)?
あやのん:その顔は文字で伝わらんからね?
ごみちゃん:あきらはどうなりたいのよ?
あきら:ごみちゃんが言ってたの、めっちゃ素敵だなって思った!"ガールズ・バンドと言ったらステミだよね"っていう。だからそこまでの過程というか。今YouTubeを観てくださっている23万人の方の中で、現場まで足を運んでくれる方ってどれぐらいいるのかなって考えたときに、そこまでの熱量の方はまだまだ全然少ないので。じゃあどうすれば現場に来てくれるのかなとか、動画を観てもらって、ライヴも行きたいなってどうしたら思ってもらえるのかはもっと考えていきたいし、どっちも観てもらえるような活動をしていきたいですね。まぁ、そのやり方は全然思いついてないですけど......(苦笑)。
あやのん:(登録者数)100万人まで行きたいし、バンドとしてもドームとか、大きな会場に立ちたいし、ガールズ・バンドとしてまず名前が出てくる存在にもなりたいし。個人的には、憧れられる人になりたいんですよ。"あやのんみたいになりたい"とか、"ステミレイツのみんなみたいになりたい"とか。
輝星:"あやのんみたいに口でかき氷作れるようになりたい"とか、"あやのんみたいにスイカにかぶりつきたい"とか。
あやのん:まぁまぁ、そういう人がいてもいいや。"ぶるぶるカフェオレできるようになりたい"とかね。やっぱり憧れられる存在って素敵やなと思うし、自分にも憧れの人がいたから、自分もそういう人になりたいなって思います。
-輝星さんは?
輝星:ムズいっすね、最後(笑)。やっぱり目標は大きく、ドームに立ちたいとか、バンドとしてみんなに知られたいというのはもちろんですけど、具体的な目標としては、フェスで絶対見るバンドっているじゃないですか。
ごみちゃん:いるね! 絶対に外せない人。
輝星:そういうバンドになりたいですね。いつもどのフェスにもステミレイツがいるみたいな感じ。YouTubeの活動ももちろんですけど、バンドでも当たり前の存在になりたいというか。今はまだどっちもその状態ではないんですけど、例えばYouTubeで何か観ようと思ったときに、"ステミレイツ観るか"ぐらいの存在にはなりたいと思っていて。みなさんの生活の中に当たり前のいる存在になりたいなと思ってます。
-完全に認知されている状態というか。
輝星:うん。日常の中で観れるようなコンテンツかと言われたら、ちょっとYouTubeはね(笑)。時々ヤバいのがあるし、万人受けするかって言われたら、大丈夫かな? っていうのもあるんですけど。
ゆきっぺ:視聴者の人が迷ってたんですよ。"私たちはもう慣れているので、この動画をおすすめしようと思っているんですが、一般の人にこの動画をおすすめしてもいいと思いますか?"って聞いてて。"こんなこと言われることある......?"って思ったんですけど。
あやのん:ファンの人たちもちょっとバグが入っちゃってる。
ごみちゃん:女の子であそこまで攻めたことをやっている人ってあんまりいないからね。
輝星:たぶん、今女性で一番過激なYouTubeといっても過言ではないぐらい。
ごみちゃん:でも、それもロック・バンドだから許されるっていうね。
輝星:うん。ずっとエグいことをやっているし、いつか酷い炎上をしてもおかしくないレベル、ほんとに。
ごみちゃん:でも炎上しても、"まぁバンドマンってこういうもんだよね?"っていうところに落ち着きそうだけどね。
あやのん:そうそう、助かってる。"ガールズ・バンド"っていうところに。
ゆきっぺ:"アイドルなのにこんなことして大丈夫?"っていうコメントに対して、視聴者の人に"アイドルではなくロック・バンドなので大丈夫です"っていう謎の理論が生まれてるんですよ(笑)。
輝星:でもまぁ、そこは柔軟に、どっちでもいけるようにしておきたいです。アイドルって言ったほうがいいときもあるし、バンドって言ったほうがいいときもあるし。
あやのん:セコいなー! セコい!
輝星:いいとこ取りね(笑)? いろんな看板を持ってると楽ですよね。
ゆきっぺ:まぁ、アイドルと思って観ると、痛い目は見ると思うけど(笑)。
ごみちゃん:でも、ライヴに来るとリスペクトできる演奏を観れて"かっこいい!"っていうギャップも生まれると思うので、どっちも観てもらうとより好きになってもらえると思います。
RELEASE INFORMATION
ステミレイツ
1st EP
『STMLT』
[STMLT]
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