LIVE REPORT
MAYSON's PARTY
2023.10.07 ＠渋谷CLUB QUATTRO
Writer：フジジュン
Photographer：Junya Takagi（MAYSON's PARTY）、Naoto Iwabuchi（Dizzy Sunfist）、Shun Fujita（POT）
"こんな日が迎えられるとは、結成したときは誰も思っていませんでした。ありがとうございます！"。アンコールに登場したMAYSON's PARTYのAYATOMO（Vo/Gt）が、超満員の観客に嬉しそうに告げた。今年6月にリリースした、待望の1stフル・アルバム『PARTY4YOU』を引っ提げて、全国25ヶ所を回る全国ツアー"PARTY4YOU TOUR 2023"を行ってきた彼らが、渋谷CLUB QUATTROでツアー・ファイナルを開催。盟友であるDizzy Sunfist、POTを迎えたこの日のチケットは、早々にソールド・アウト。満員の観客の期待溢れるなか、ツアーを締めくくる極上のパーティーが幕を開ける！
"最高のパーティーを届けに来ました！"と告げるや、よしくん（Vo/Gt）がフロアに飛び込み、「I scream fuckin' day」でカオティックにライヴがスタートしたPOT。"ギターがおらんやん？"とAYATOMOを呼び込んで即興でギターを弾かせ、ぐちゃぐちゃにフロアをかき混ぜる。「Hustle Night」でライヴを本格始動させると、疾走感ある演奏と圧巻のトリプル・ヴォーカルで観客をグイグイとリードし、MCで"あいつらで良かったんちゃう？ と思わせたい"と、よっぴー（Vo/Ba）が意気込みを語る。「YELL」、「Damm it」と勢い良く駆け抜けると、再び「I scream fuckin' day」でフロアにメンバー投下。異常なほどの盛り上がりを見せるなか、ラストは「EPIC」でビシッと締めくくる。あいつらで良かったではなく、あいつらじゃなきゃダメだったとさえ思わせる、最強の特攻隊長だった。
あやぺた（Vo/Gt）の美しく力強い歌声に大歓声が起きた「SHOOTING STAR」でライヴ・スタート。"かかって来い！"と気迫に満ちたステージングに観客が手拍子や掛け声で応え、ど頭から会場に一体感を生んだDizzy Sunfist。「Someday」や「No Answer」と人気曲でブチ上げて、最新曲「Punk Rock Princess」を投入して、熱く激しいパンク・ロック・パーティーを展開していく。MCでは"覚悟と努力があったから、こんな素敵なファイナルを迎えられてると思います"と語ったあやぺた。ラストは"夢は死なへん"を体現するMAYSON's PARTYに贈る「The Dream Is Not Dead」から、"生きてればこんな最高な夜もある！"と「So Beautiful」でフィニッシュ。熱と想いをたっぷり込めたバトンを、この日の主役へと渡す。
最新アルバム1曲目に収録の「TRY and TRY」に熱い手拍子と怒号にも近い掛け声が上がり、フロアの熱気は急上昇。ホーン隊の音色が高らかに響き、軽快なスカのビートに観客がスカ・ダンスを合わせ、賑やかに派手やかに幕を開けたMAYSON's PARTY。「SON OF A BITCH」、「Yummy Yummy」と、ツアーでさらに鍛え上げた人気曲たちが続き、MCでは"「あなたたちひとりひとりのためにパーティーをやります」をスローガンにやってきました。今日もおもくそ騒ぎ散らかして帰りたいと思います"とAYATOMOが力強く宣言。「Let me go」、「BAM BAM BAM BOOM」と絶大な支持を得るライヴ・アンセムを軸にした爆アゲのセトリと巧みなライヴ運びでオーディエンスの心と身体を踊らせる。
"人生の中で本当に素晴らしい日が、あと何回来るだろうか！？"と噛みしめるように告げ、観客と喜びを分かち合った「Wonderful Day」では、熱いコール＆レスポンスに"これがライヴハウスだ！"と満足そうな笑顔を見せたAYATOMO。「Summer Over Drive」、「Ocean」と続くサマー・チューンで夏の暑さを呼び戻し、「Whiskey Boy」で観客を心地よく酔わせると終盤戦へ。結成時からの思い出を振り返ると、"この7人でやって来れたことをめちゃめちゃ誇りに思う"と語り、支えてくれた人たちへの感謝を告げ、"ひとつになって帰ろうぜ"と「ONE」を届ける。会場中がジャンプを合わせてクアトロ（CLUB QUATTRO）を揺らした「Break down!!」と続き、ラストは「Going Home」で幸福感溢れる形でフィニッシュ。
アンコールでは楽しく手振りを合わせた「Give me your LOVE」、"暴れ尽くして帰ろうぜ！"と煽った「You Found Your Way」で最後の最後までしっかり盛り上げて、長いツアーを締めくくる。ツアーの充実とバンドの絶好調ぶりがしっかり伝わる、素晴らしいツアー・ファイナルだった。またアンコールでは、12月29日にSHIBUYA THE GAMEにて、フリー・ワンマン・イベント"Big Year End Party 2023"を開催することも発表。MAYSON's PARTYの快進撃はまだまだ続く！
- 1
