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INTERVIEW

ACME × SILHOUETTE FROM THE SKYLIT

2023.07.13UPDATE

2023年07月号掲載

ACME × SILHOUETTE FROM THE SKYLIT

ACME:CHISA(Vo) HAL(Dr)
SILHOUETTE FROM THE SKYLIT:SeshiroX(Vo) Kiyo(Gt)
Interviewer:杉江 由紀 Photographer:Yukiya Kanda

いよいよ"本気汁"を出せるわけですよ(笑)(CHISA)


-ということは、今回の"ACME Presents『ザ・ラストワンショー2023 -ACME汁祭り VOL.3- supported by 激ロック』"でも、両者の"カッコいい"ライヴ・パフォーマンスが繰り広げられることになりそうですね。加えて、今年は2021年や2022年のときと比べると規制関係もオールOKな公演になるとのことですので、その面でも過去イチの盛り上がりになることは必須なのではないかと思われます。

SeshiroX:今まではお客さんたちが声出せなかったり、出せてもマスクが必須だったりしましたからね。3回目にしてようやく普通にやれるのは嬉しいです。

CHISA:いよいよ"本気汁"を出せるわけですよ(笑)。

HAL:みんなもきっと、ここまではギリギリのところで我慢してただろうしね。

SeshiroX:ところがですよ。去年は"ACME汁"っていう言葉がすでに馴染んじゃってたせいなのか、こっちが"お前ら、ここからもっとACME汁を出していくぞ!!"みたいに煽ってもフロアから"はいはい、わかったわかった"みたいな雰囲気が伝わってくる感じがあったんですよ。マスク越しでもそれが微妙に伝わってきてドン滑りしたんで(苦笑)、今年はそこの手応えを今一度ちゃんと確かめに行かないと! と俺は思ってます。

CHISA:いや、おそらく今年はもっとみんなからのレスポンスも返ってきやすいんじゃないですかね。せっかくだから、合言葉的な感じでみんなで"ACME汁コール"とかしても楽しいかもしれない(笑)。

Kiyo:それと、今思うと去年とか一昨年はみんなが声を出せないっていうことを前提にしてセットリストを組んでたところもありましたからね。今年はそういうことを考えずに曲たちを演奏できるということは、ライヴの流れとか内容も過去の2回とは変わってくるんじゃないかと思います。いやほんと、みんなに思いっきり"汁"を出してもらえるようなライヴにしていきたいですよ。

CHISA:そこはうちもずっとそうでした。やっと最近になって、いろんなことを気にしないでセットリストを組めるようになったのもバンドにとっては大きいですよね。お客さんたちのほうからしてみても、まだちょっと慣れてないというか、前みたいに声を出したり、サークルモッシュして暴れたりっていうことの感覚を忘れちゃってたり、どことなく控えめにやってる人たちもいるから、僕は今度の"ACME汁祭り"でそこの感覚をみんなで楽しく取り戻していけたら嬉しいな、とも思ってます。

SeshiroX:今、とってもいい話をここで聞けて良かったなと思いました。実を言うと、うちのバンドのライヴではまだサークルモッシュとか復活してないんですよ。今の話を聞いてて、うちにも3年くらいずっとやってなかった曲とかあるんで、それを今度の"ACME汁祭り"でやれたらいいなってふと思いましたね。

Kiyo:言われてみるとそうだね。3年くらいやってない曲、あるある。久しぶりに蔵出ししますか(笑)。

-いやはや、ますます"ACME Presents『ザ・ラストワンショー2023 -ACME汁祭り VOL.3- supported by 激ロック』"が楽しみになってきました!

HAL:要は夏祭りみたいなもんですからね。これはライヴそのものとはまた違う話ですけど、会場のGARRET udagawaさんとの交渉次第というか、単なる思いつきなんで実現するかはわかんないとしても、可能であれば当日限定のオリジナル・カクテル"ACME汁"とか作ってもいいかなと僕は思ったりしてますよ。カルーア・ミルク系みたいなやつ。

CHISA:あー、そっち系ね(笑)。

HAL:そうそう。それで、バー・カウンターではお客さんみんなに"ACME汁ください!"ってちゃんと言ってもらうの(笑)。

SeshiroX:いいかもしれない(笑)。

HAL:あとはやっぱり、せっかくもう3回目にもなるわけなんで。ちょっとハードルは上がっちゃうけど、お互いのバンドの曲をカバーしてみるっていう企画とかも今までやってないことだから面白いんじゃないかなぁ。

SeshiroX:おー、それも全然アリですね。そろそろそういうことになるんじゃないかな、とはなんとなく感じてました(笑)。

-まだ不確定な部分も諸々あるにせよ、今年の8月5日はこれまでの"ACME汁祭り"を凌駕するとびきり熱い1日となっていきそうですね。

HAL:この"ACME汁祭り"というのは、エンターテイメントの世界全体が大変な時期だった2021年に始まったものじゃないですか。そこからここまで積み重ねてきた3年間っていう歴史は結構大事なものだなと思っていて、今年の3回目も参加してくれるお客さんたちにとって、忘れられない"あの光景"がまた1ページ新たに胸に刻まれるようなライヴになってくれたらいいなと思ってるんですよね。もちろん、2023年の"ACME汁祭り"もその次に繋がっていってほしいですし。のちのち"あれが最後だったね"っていうふうにはならないようにしたいです。その場が楽しいのは当然として、それだけじゃなくみんなの記憶に残っていくような日にしていきたいですね。

CHISA:みんなの中に何が残せるか? っていうことも大事なんですけど、個人的には"ACME汁祭り"って毎回ほんとに吸収できるものがたくさんあるんですよ。それぞれのやり方は違うけど、お互いにこの3年間を乗り越えたバンドだからこその強さっていうのを発揮できる場だとも思いますし、一緒にやることで自分の血肉になることも多々あるはずなんで、音楽を通じて両者がここまで生き残ってきただけの気概とか実力を8月5日にGARRET udagawaで弾けさせたいです。

Kiyo:この3年でしばらくやってなかった曲もありますけど、逆にずっとやってきた曲というのもたくさんあって、それはその時々で表現の仕方が変わってきたりしてるんですよね。そしてそういう経緯があるということは、今になっていろいろと規制がなくなったとは言っても、すべてただ単純に"前に戻る"っていうことではないと思うんです。つまり、この3年間の経験を踏まえたうえでの新しい表現っていうものがここから生まれていくことになると思うので、そういう意味でも今年の"ACME汁祭り"は僕らにとって重要な機会にもなっていくでしょうし、大事なチャンスになっていくような気がしてます。

SeshiroX:こういう定期的にやるイベントって、意外と僕らにとっても他になかったりするんですよ。1年ぶりに一緒にやるとお互いの変化や成長も感じますし、去年なんかはちょうどアメリカ帰りだったACMEに圧倒されたし、ライヴを観ててほんと面白かったですからね。こういう場はこれからも大切にしていきたいです。

-今さらな話ではありますけれど、よくあの時期に"ACME汁祭り"を立ち上げたなとも感じますし、それがここまで続いているというのは実に尊いことですね。

HAL:いやー、あの当時は必死だったんですよ。組んでたイベントとかも全部飛んじゃって、なんとかしていかなきゃ! って。

CHISA:自分たちの周年イベントも2年連続でできなかったもんね。でも、きっとああいうタイミングだからこそお互いに近づけたのかなとも思うんです。

HAL:それはあったと思う。悶々としたなか、どうしたらいいか考えたときに出てきたアイディアでしたからね。ここはジャンルとか界隈とかこだわらずに、信頼できるバンドと協力していくべきなんじゃないの? って。

SeshiroX&Kiyo:(※無言で頷く)

-それだけの志がこもったイベントであるにも関わらず、なぜかタイトルは"ACME汁祭り"という......このセンスがまた最高ですよ(笑)。

SeshiroX:そこは、うちが前から"汁祭"っていうのをやってたからなんですよ。最初は"SILHOUETTE FEST"っていうことでやってたんですけど、気づいたときには漢字表記で"汁祭"になっちゃってて。

Kiyo:フライヤーは漢字で発注してなかったはずなのに、刷り上がってきたら"汁祭"になってたんですよ(笑)。

SeshiroX:HAL君からは"だったら、このツーマンはくっつけて「ACME汁祭り」にしちゃう?"って言われて、現在に至ってます。なるべくしてなったタイトルだし、これ以外になかったと言えばなかったでしょう。

-いずれにしても、8月5日は汁だくな一夜となりそうですね(笑)。そして、今度の"ACME Presents『ザ・ラストワンショー2023 -ACME汁祭り VOL.3- supported by 激ロック』"がこの夏、見逃せないライヴであることは間違いありませんけれど、この先の展開というのも今から気になります。

CHISA:とりあえず、今回の3回目っていうのはひとつの重要なターニング・ポイントになっていくでしょうね。そして、こうなってくるとさ。そろそろ"うちも混ぜてよ"っていうバンドが出てきてくれても良くない??

SeshiroX:たしかに、たしかに!

Kiyo:それは面白そうですよね。

HAL:では、我こそはという方がいらっしゃいましたらぜひ来年に向けて一報ください。待ってます!!

EVENT INFORMATION
"ACME Presents『ザ・ラストワンショー2023 -ACME汁祭り VOL.3- supported by 激ロック』"


8月5日(土)GARRET udagawa
OPEN 18:00 / START 18:30
出演:ACME / SILHOUETTE FROM THE SKYLIT / SlyDoggy(O.A.)
[チケット]
前売 ¥3,500 / 当日 ¥4,000(税込/D代別)
■一般発売:7月16日(日)12:00~
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