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INTERVIEW

HEY-SMITH

2014.12.22UPDATE

2014年12月号掲載

HEY-SMITH

メンバー:猪狩 秀平 (Vo/Gt)

インタビュアー:荒金 良介

-今は人との繋がりや関係性を大事にしてるのかなと。

大事にしてますね。今更ながらほんまにスタッフ、来てくれるお客さんにありがとうって思ってます。前は俺がやってることに賛同してくれる人がいたらええなぐらいの感じやったんですよ。でもハジマザを作ってるときに起きた問題をいろんな人が解決してくれたから、余計にそういう気持ちになったのかもしれない。

-そういう意味ではお客さんやリスナーともより濃い関係性を築きたいのかなと。

そうっすね。結局他人やし、知らんわと思っていたけど、どこかで信じてるものが一緒やったら、第一声ぐらいからいい感じで喋れるようなことがあるなって。最近もそういうことがあったんですよ。会ったことがない人でも5分ぐらい話しただけで、久しぶりに会った友達ぐらいに話が弾む。

-具体的に言うと?

道やライヴハウスで声をかけられて、普通に俺らと同じ精神性やなと思えたんですよ。普通にこいつと飲みにいけるなって(笑)。1万円は無理やけど、100円ぐらいやったらあげるわって。

-近所の優しいおばちゃんじゃないですか(笑)。

はははは。コンビニでお金足りんかったら、100円ぐらい出すわって。実際、コンビニで声をかけられて、仲良くなって、向こうも同じビール持っていたから、"それ俺がおごるわ!"って。コンビニの前で乾杯しました。

-(笑)今の猪狩君は人に対して、より心を開いているんでしょうね。

そうかな? そうかも。まあ、確実にもう1回尖りますけどね。

-(笑)あと"パンクの力""パンクス"とお客さんに呼びかけていたじゃないですか。ああいうMCも珍しいなと。

言ってましたね。最近はネット社会で、誰かを叩いて、そいつより上に立ったような気になって、自分の平静を保ってる奴がほんとに気持ち悪くて。何かを批判するのが気持ち悪いんじゃなくて、それよりかっこいいことをやってこそでしょ、と思うんですよ。そう考えると、パンクスは文句や批判もするけど、だから俺らはこうするんだという行動を取るでしょ。これやなって。それでパンク、パンクスという言葉が口から出てきたと思う。震災のときも動いたのはかっこいいパンクスやったし......それで14歳ぐらいにRANCIDやNOFXにぶつかったときのようなあの衝動が再燃してきて。ああいう気持ちになりたいし、させたいし、やっぱりパンクスはかっこいいなと。

-なるほど。

最近NOFXのライヴでお客さんがステージに上がって来て、Fat Mike(Vo/Ba)の首に手を回してきて、Mikeがそのお客さんを殴り倒したんですよ(※Mikeは首を痛めていたことを事前に告げていたが、ファンはそれを忘れていた)。でも数日後に熱くなりすぎたって、次のライヴにそのお客さんを呼んで、俺の足を思いっきり蹴ってくれと言ったらしくて。やったことは悪いかもしれないけど、そこでゴメンと言えて、そいつとまたイチから関係を構築できる。あっ、こういうのはかっこいいなって。

-猪狩君の中にあるパンク観って言葉にできます?

とにかく自由で......あとは人の気持ちがわからなかったとしても、わかろうとする気持ちを持つことかな。言葉にするのは難しいけど。

-他者を理解する気持ちが大事だと。

そうっすね。結局わからないけど、わかろうとすることが大事で。考えかたが違うからこそ、一緒にいれることもあるだろうし。違う表現でも同じ方向を向いてるんだなって。ポジティヴでクリエイティヴな奴がかっこいいなと。

-最後になりますけど、ライヴ映像以外の見所は?

ハジマザでは絶対みんながやらないことをやりたくて、スナックを作ったんですよ。ひとつの楽屋をちゃんとピンクの照明にして、ソファーやガラス・テーブルも入れて、ママやお嬢もいる(笑)。

-ちなみに、猪狩君はよくスナックに行くの?

大好き。俺、女の子大好きなんでね。

-それは知ってます(笑)。地元や地方のスナックに足を運ぶことも?

行きますよ。俺の中で見極めがあって、まずは求人を見て、何歳から何歳までと書いてるじゃないですか。それでターゲット層がわかるんですよ。で、店の前に5分ぐらいいて、2曲ぐらいカラオケを聴いて、ああその世代の人が歌っているのか。ここは俺の店じゃないな、違う店に行こって(笑)。

-スナックの魅力とは?

地元の人たちと仲良くなれるし、普通においしいお店を教えてくれたりするし、繋がりができますからね。あと"ウチの娘がファンやわ!"とか、こんなロンゲの奴はなかなかスナックに行かないから、"若いのが来た!"ってママにちやほやされるのが楽しい(笑)。そういうアミューズメントを作りたいし、人と話すのが好きなんでしょうね。あとは、バンドがこんなふうに大きくなってきんだよという軌跡も入ってるし、またハジマザのバックヤードやフェスの裏側の映像も入れようかなと。ステージで見せないみんなの顔や素の関係性も見れると思うので、楽しみにしてください。