INTERVIEW
G-FREAK FACTORY
2018.06.05UPDATE
2018年06月号掲載
Member:Hiroaki Moteki(Vo)
Interviewer:荒金 良介
-なるほど。「new:」に関してはどうですか? どこかBRAHMANを彷彿させるオリエンタルなギターも印象に残りました。
これはBRAHMANの日本武道館(2月9日に開催された "八面玲瓏" )を観た日に作りましたからね(笑)。Haradaはオリエンタル・ミクスチャーみたいな音楽が好きですからね、INCUBUS、KULA SHAKERとか。俺はたしかにインドっぽいフレーズを入れてと言いましたし。
-今作は曲調的にかなりシンプルなものが多い?
うん、そうっすね。もっと複雑なものと、もっとシンプルなものを今後は作りたくて。シンプルなものを複雑に聴かせたいし、複雑なものをシンプルに聴かせたいですね。前作のアルバム以降、そういうことができてるバンドを好きになって。ジャム・バンドとかを観ると、二度とできないジャムをやってるのかもしれないけど、すごいなと思うことがいくつもあるんですよ。こんなに簡単なことをやっているのに、なぜフロアが沸き上がっているのかなと。ループしているんだけど、実は複雑なことをやっているんですよね。かと思ったら、ストレートなハードコアな人たちがめちゃくちゃ細かいことをやってて、なるほどなぁと思って。
-海外のジャム・バンドだと、どのへんですか?
THE STRING CHEESE INCIDENT、MOE.とか好きですね。こんなになっちゃうんだ、最初どういう感じだったっけ? って。
-今作はどれもライヴで聴きたい楽曲ばかりです。それで今回のレコ発ツアー([G-FREAK FACTORY "カモメトサカナ" TOUR 2018])は6月から始まり、7月21日には日比谷野外大音楽堂ワンマンが控えてます。これは夢がありますよねぇ。
そうですねぇ。
-野音でやりたいと思ったのはいつごろから?
やりたいというより、できないだろうなと思ってましたからね。いつかできたらいいなとは思ってましたけど。ファッション・ブランド "ROLLING CRADLE" のイベント "ROLLING1000tOON"(2005年9月23日)で一度日比谷野外大音楽堂に立ったことはあるんですけど。野音は古くは忌野清志郎さんから、SAもそうだし、去年THA BLUE HERBも大雨の中でやりましたしね。僕はSIONが好きで、野音のアルバイトを募集してて、そこに行ったことがあるんですよ。あの神の声がほんとに出るのか、確かめたくて。その野音に自分が出るのは感慨深いですね。野音でやるって、かっこいいじゃないですか。それに対する憧れはありますからね。いいライヴにしなきゃいけないし、気持ち良くやりたいですね、雨は降るんでしょうけど。
-ははははは(笑)。
でも雨にめげないから。そこに対しては俺らとlocofrankは肝が据わってるから(笑)。そのネガティヴをどうポジティヴに持っていこうかなって。
-G-FREAK FACTORYに野音は絶対似合うと思います。今から本当に楽しみです。
晴れたらもっといいと思うんですけどね。
-あと、今年はバンド主催の "山人音楽祭 2018"(9月22日、23日)も開催されますよね。
初の2デイズですね。いつか2デイズやりたいと思っていたんですけど......誘いたいアーティストは2デイズにしても足りないですから。これもチャレンジしたことがないから、チャレンジしてみたいなと思ったんですよね。
-これが成功したら、また夢が広がりますね。
うん、ローカル・バンドをやってて良かったなと。全国のローカル・バンドはみんな(地元でイベントを)やればいいのにと思いますね。鹿児島に行ったときに、その土地の人が作っているものは本当に愛があったんですよ。
-それに勝るものはないと?
そう信じていたいですね。その土地でコケるわけにもいかないし、責任感もありますからね。
-地元群馬で観るG-FREAK FACTORYのライヴは格別ですからね。背負っている感じがライヴに滲み出ているので。
あぁ、そうですね。今年も頑張ります!