INTERVIEW
Crossfaith×80KIDZ "Bowline2016"
2016.03.05UPDATE
Member:Crossfaith:Kenta Koie(Vo) Terufumi Tamano(Prog/Vision) 80KIDZ:ALI&(Gt/Key) JUN(Gt/Key) TOWER RECORDS:池谷 航
Photo by ゆうば ひかり
-ライヴハウス・シーンとクラブ・シーンを知る両者からすると、今はまだそこにハードルがあるように感じていますか。
ALI&:昔、一度クロスオーバーした時期があったんですけど、そのクロスオーバーしてた人たちがいい大人になって、クラブにもライヴにも行かなくなってしまったんですよね。そうなると、下の世代も続かない。常にクロスオーバーしていないと、継続的な流れになっていかないんだろうなと。
Koie:夜、クラブに行く人っていうと今はまったく違う生き物という感じですよね。
JUN:ライヴに行く人は、そのアーティストが好きで知ってる曲を聴きに行くわけじゃないですか? でも、クラブってほぼ知らない曲がかかっていて、この曲がかっこいいという発見ができたり、ビートで踊ったりとか、コミュニケーションとったりとか――
ALI&:友達を作りにいくところですからね。音楽好きな友達だったり、酒が好きな友達だったり。
JUN:そう。音楽は何がかかってるかわからないですからね、僕でも(笑)。クラブはライヴハウスとは楽しみ方の方向性が違うから、その楽しさを知るまではお客さんがクロスオーバーしないというかね。きっかけを与えないと、なかなか入り込めないシーンではあると思うし、こういう機会はすごくいいと思う。
Teru:だからこそ、確実にいいものを届けたいなと。
Koie:渋谷で朝を迎えて、"ああ、よかったな"って思ってもらえれば(笑)。でも、激ロックのDJイベントでは、ロックを流してお客さんもパンパンに入ってますよね?
-聴きにくる、楽しみに来るお客さんはいるということですよね。
Koie:そうなんですよね。
Teru:クラブ自体に来る人はどうなんですかね。増えてるんですかね?
ALI&:イベントによるんじゃないかな。
Koie:やっぱりそうなるんですね。
ALI&:若い人たちにはクラブに飲みに行くというカルチャーはないですよね。
Teru:チャラ箱みたいのが増えてますけどね、大阪も。
ALI&:東京には音楽的なハコがあるので、シーン的にもやれていますけどね。ちゃんと、音楽が好きな人たちを集めて、しっかりと楽しませていかないと。余計に、一般の人は、"クラブ=オールジャンル/オールミックス"っていうイメージが強くて入り込みづらいと思うので。
Teru:80KIDZは最近は、企画はやっていないんですか。
ALI&:実は、またちょっとやりそうな匂いがプンプンしてます。海外のアーティストを呼んだり、行くところがなくなった人たちをちゃんと取り戻せるようなイベントがいいなと思うんですよね(笑)。海外アーティストも、"あの人は今"みたいな感じの人も呼びたいので(笑)。
Koie:再生工場的な(笑)。でも俺らも、自分たちのイベントをやるときには、自分たちの好きな海外のアーティストを呼んで、一緒にやろうという意識はありますね。そういうところは似てるのかなと思いますね。好きなアーティストを自分たちのファンに観せたいっていうところで。
JUN:一緒にやったバンドから、"海外にツアーに来なよ!"って言われたりということも?