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INTERVIEW

ROTTENGRAFFTY ―NAOKI & NOBUYA(Vo)編―

2011.02.08UPDATE

2011年02月号掲載

ROTTENGRAFFTY ―NAOKI & NOBUYA(Vo)編―

Member:NAOKI(Vo) NOBUYA(Vo)

Interviewer:ムラオカ

-「カラクリを拡声器で叫ぶ俺は孤独なグルメ」ですが正直なところ曲名と歌詞との繋がりがあまり分からなかったのですが…

NO:長い曲名が欲しくて、ちょっとポエティックな感じがええなぁって思ってて。まぁ、なんか、スイッチ一つやぞみたいな。……すぐ近くに答えがあるんだよみたいな…うまく説明できないです、すんません(笑)。

-言葉的にはすごい耳に残りますよね。

NO:びっくりしましたけど(笑)そうなんやって、“ごめんこれで行くわ”って。何個もタイトルは提案してくれんたんですけど、その時NAOKIが言ってたんは、「カラクリを拡声器で叫ぶ俺は孤独なグルメ」っていうのは、僕が歌ってる部分って、“孤独”とかっていう部分を歌ってると思うんですよ。カラクリというのは人生だと思うんですよね。いろんなカラクリがあってそのヒントをNAOKIが歌ってるんですね。

NA:拡声器持って叫んでるわけじゃないですけど、なんか訴えるイメージで、アジテーションしてるイメージで。でも“みんなうまいもん好きやん”みたいな、“孤独やけどうまいもん好きやん”みたいな、グルメって、孤独なグルメって使いたかったんです(笑)!

-“カラクリを拡声器で叫ぶ俺は孤独な”までは文章的にも凄くシビアな感じじゃないですか?ただそこに“グルメ”が付くとロットン的な遊びの部分が感じられるんですよね。

NO:ナイスフォローありがとうございます(笑)。

一同:(爆笑)

NA:タイトルはこだわってますもんね。全部英語にしちゃうと、アルバムの3曲目とかって言い方になったりするじゃないですか。それじゃなくてタイトルにパンチがある方が覚えやすいし。だから何回もKAZUOMIとやり取りして、大文字小文字やったりとか、カタカナやったり数字やったりその辺は結成の時からこだわってます。

-また「理解シテ咲キ誇レ」にはヴォコーダーのような処理がされているのが印象に残りました。これはどなたのアイデアですか?

NO: KAZUOMIがいろんなエフェクトかけて、どれがええかな、どれがかっこいいかなって、で、棒状に歌ってエフェクト処理したのが一番はまってたんで、それにしました。NAOKIが頭出てれば、ポジション的にはやっぱり2番目のそこでヴォコーダー処理されてる部分も僕が出てこなければ、譜割り的におかしいんで。

NA:最初NAOKI歌ってよって言ってたもんな。

NO:そこを歌うのは俺のキャラじゃないと思ったんです。でも、いざ歌ってみて、自分なりのフロウで歌ってみてエフェクト処理された音を聴いた時に、めちゃめちゃかっこええな、キャラがはっきりしてて面白いなと思って。

-新しいですね、試みとしては。

NA:ヴォコーダーなかったんちゃう?けっこう一時期ね、みんなやって今スタンダードな方になったんですけど、僕らの中では、新しくはないけどな。まぁROTTENGRAFFTYとしては初めてなんで。

-ちなみに今作はセルフ・プロデュースですか?

NOBUYA はい。大変やったと思います。

NAOKI めちゃめちゃ頑張ってました。ほんまに。

-以前はプロデューサーにJINさんを迎えたりということもありましたが、セルフ・プロデュースとプロデューサーを迎えて作成する違いはどこにありますか?やりやすい部分とやりにくい部分があれば教えてください。

NA:やりやすいことしかないですね。やっぱりメンバーでやる方が。お互い、メンバー一人一人を、KAZUOMIが良さを一番分かってる思うんで。基本自分歌う時に対しても、“こうせいああせい”ってビシビシに固められる訳じゃなくて、自由に泳がしてくれるんで、よっぽど気になったとこだけはKAZUOMIが、“後ろノリにせえへん”とか、そんなぐらいでやりやすいですね。それはJINやったとしても多分そこも変わってないんで、でも僕はメンバーである方が絶対いいと思ってます。

-バンドとしてキャリアを積んできた人間だからこそやりやすいのでは?

NA:そうですね。KAZUOMIも相当スキル・アップしてるんで。そこは尊敬してる部分もあるんで。尊敬できてないとあんまり言うこと聞けないですからね。自己主張の塊なんで。

NO:逆に僕らは本当にやりやすい環境で、テイク的にもジャッジしてくれる歌のバースやったりとかそういうのも“うわぁめっちゃ最高やな”と思うし。自分が気付かへんかった良い部分とかっていうのもそのトラックに注入されてて、“こういう感じに歌ってみて”って言われて歌って、“あ、俺こんな色あったんか”っていうのを新たに気付くこともあるんですけど、KAZUOMIが一番しんどいと思うんですよ、仕事の割り振り的に。メンバーでプロデュースする訳じゃないですか、メンバーのことを。そこの気遣いとか、言葉一つで腹立たせてしまって、楽器弾けない、歌歌えないとかってすることもしたくないやろうし、そこも気遣いの言葉一つ一つに対しても、やっぱすごい感じますね。でも強く言ってもらえる時もそれは多分優しさから強く言ってくれていると思うんですね。それはどのメンバーに対してもそうなんですけど、KAZUOMIのレコーディングしてる時のポジションってすごいしんどいと思うんですよ。すごいストレスも溜まるやろうし、気遣いもすごいあるやろうし、その中で、こんな大作を仕上げた訳やから、すごいなって、ほんまに尊敬してますね。JINに対しては、以前はDRAGON ASHのベーシストの馬場さんにやってもらった時もあるんですけど、その時はその時で馬場さんのキャリアの中で、めっちゃ学ばせてもらったところがたくさんあったんですよね。プロはこうでなくちゃいけないっていうものをすごい学んだし。JINから学んだことって、真剣に楽曲制作に取り組むんですけど、もっと楽しくやろうやみたいな、“こうやった方がおもろない?”とか。“かっこよくない?”とか、“こうやった方がみんなに伝わるで”とかっていうのをJINから学ばしてもらったと思うんですよ。それが全部吸収した上でメンバー5人でできるようになったと思うんですよね。だからすごい感謝してますね。馬場さんにもJINに対しても。