INTERVIEW
ROTTENGRAFFTY ―NAOKI & NOBUYA(Vo)編―
2011.02.08UPDATE
2011年02月号掲載
Member:NAOKI(Vo) NOBUYA(Vo)
Interviewer:ムラオカ
-かなりの曲を書き貯めてたってことですね。
NA:そうですね。4年間ですからね。
NO:不安でしたけどね。レコーディングしてるんですけど、いつ出せんやろうっていう不安もその時はあったし、曲作りで煮詰まった時ももちろん何回もありましたし、でもあの4年間があったから、今こうやって出せてるわけやから、決して妬みとか、もうええわって諦めたたりとかはせずにやり続けてきて、やっとこのタイミングで出せるっていうのはほんとに嬉しいですね。
-「IMPOSSIBLE IZ NOTHING」の歌詞に“広がる焼け野原越えここまでやってきた4枚目”とありますが、苦労の末やっと辿り着いたという気持ちもあるのでしょうか?
NO:そうですね。まさに詩の通りですね。
NA:その4年の間ずっと不安があったんで、“いつになったら復興すんねん”、“いつCDを定期的に出せる状態まで戻れんねん”みたいなのもあって、結構絶望的な状態でもあったんで本当に、で、また走り出せて来れた、また違う景色が見れるみたいな想いを込めて書きましたね。
-アーティスト写真やジャケを見てメンバー皆が鎖の手錠をしているのを見て“おや!?”と思いました。スーツを脱ぎ捨てCDをリリースできるようになって自由になったはずのあなた方が今は何に縛られてるのでしょうか?
NA:“自由に羽ばたくんとちゃうんかい!”みたいな。“もうお前自由やろう”みたいな。でも除けてみたらなんか鎖あったみたいな。
-それは何を示しているのか教えてもらっていいですか。
NA:鎖ですか?生きてる中、絶対のフリーダムみたいなものはなかなかないじゃないですか。過去の4年の間に、未だに拭えてない部分とかもないって言ったら嘘になるんで、それが鎖に変わり、歌詞の中でも、ちぎれみたいなこと言ってるんですけど。まぁPVも全部またそこに繋がって行ってるんで。
NO:前作でスーツを脱ぎ捨てて、PVの中で燃やして、いざライヴに出てったら本当にスーツ着てなかったっていう。過去のロットンを脱ぎ去って、新しいROTTENGRAFFTYが今から始まりますよっていうのを示したかったんですよね。で、スーツを脱ぎ捨てて、次は見た目じゃなくて、精神的に次は脱ぎ去るっていう意味を込めて、鎖に繋がれたまま、それでも飛び立つっていう意味を込めてます。
-また前作から続いているジャケットのキャラクターですが、パッと見、骸骨に見えますが、顔以外は生身の人間にも見えますね。
NO:取り戻してきてますね、ちょっとずつ。
NA:人間に近づいていってる思いますわ(笑)。
-キャラクターにネーミングはありますか。
NA&NO:ないです(笑)。
NA:最初に『This World』のジャケット見た時も、ばりばりメタルやんって感じやったんですけど、でもあの世界観が今回も繋がってて、めちゃめちゃ良い感じですけどね。今まであんまり僕らのアルバムのジャケットって統一感なかったんですけど。
NO:曲を聴いてもらってジャケットを上げてもらったんですけど、それ見た時に、逆にジャケットからインスピレーションを得た部分もありますね。こういう風に受け取ってくれてこうやって書いてくれたんやっていうので、言いたかったことそうやねんっていうところもあったし、新たな発見もありましたし。まさに、『This World』の第二章に繋がる一部作二部作みたいな感じで、意味を繋げてもらったんでめっちゃ気に入ってますね。
NA:並べてみてもかっこいいもんな。
-今後は?
NA:鎖も取れてバカンスしてる骸骨になるんちゃいます(笑)?
NO:5人の骸骨が浜辺でビーチバレーしてる(笑)…カクテルのセックスオンザビーチみたいなイメージちゃいますかね(笑)。
NA:顔のパーツが、今骸骨ですけど、顔が整ってきて、で、“えきさぴこ”の顔になっていくみたいな。想像付かないですけどこの世界観を繋げていきたいですけどね。
NO:僕らはバンド活動の中でいろんな葛藤があったり、苦しい、悲しいはあるんですけど、聴いてる人らも自分らが生活してる中で、仕事やったり恋愛やったりとか、学校やったりとかっていうのでリンクさせてもらいたいですね。僕らはバンド活動やけど、でも歌詞の世界観を自分の生活と当てはめてもらえればと思いますね。答えは明確には僕らもまだ見えてないし、多分聴いてくれてる、葛藤してくれてる子らも見えてないかもしれないですけど、一緒にその答えを見つけに行ければいいなぁっていうふうに思いますね。
-おでこには“610”と書かれていますが、もしかして“ロットン=610”ってわけでは?
NA:曲のタイトルがタトゥーになってます。それで10曲目の「610行進曲」の610なんです。
NO:もう何年も前から6月10日にずっと地元京都で、ロットンの日とタイトル付けてイベントもやってるんで。ロットンがあっての行進曲っていう。