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INTERVIEW

ROTTENGRAFFTY ―NAOKI & NOBUYA(Vo)編―

2011.02.08UPDATE

2011年02月号掲載

ROTTENGRAFFTY ―NAOKI & NOBUYA(Vo)編―

Member:NAOKI(Vo) NOBUYA(Vo)

Interviewer:ムラオカ

-前作の『This World』は過去最高にヘヴィでしたが、このアルバムは一曲一曲どの曲がというより、アルバム・トータルで考えても過去最高にヘヴィなアルバムですね?今ロットンはヘヴィな方向に向かっているのでしょうか?

NA:ポップな感じに仕上がりつつあったんですけど、『This World』で感じてもらったお客さんが、あれ?みたいにならんようにちょっとずつ繋がっていかんとみたいな。いきなり濾過されたもん出されても、もうそれはロットンじゃなくなってたりすると思ったんで。やっぱり僕らの持ち味の根底にあると思うんですね、ヘヴィなもんっていうのは、ラウドなもんっちゅうか。

NO:基本的に楽曲のアレンジやったりとか、曲のプロデュースっていうのは、ギターのKAZUOMIがやってるんですけど、アイデアとかアルバムの方向性やったりとかっていうのは曲を作ってる時にいろいろ話ししてて、4年間リリースしてなかった時期もそうなんですけど、昔のロットンってどんなんやったっけなみたいな、初期衝動みたいなところで、ROTTENGRAFFTYってこんな音楽やねんっていうのを意識して作った曲もあるんですよね。で、今まで出てきたもの、経験してきたもので、過去のロットンと今の僕らのスキルを足して、これぞロットンっていう曲にアルバムになったんじゃないかなぁってすごい思うし。よりラウドになってる曲ももちろんあるんですけど、それはさっきも言ったように、『This World』からの流れを汲んで、お客さんがテンション上がったりって意識して作った曲もあるし、トータル的に一つの作品として、めっちゃロットンっぽいなぁっていうアルバムにはなったと思うんですよ。

NA:今まで作ったアルバムの中では一番きれいに伝えたいこととか混ざり合って、バランスがいいアルバムだと思います。

NO:ROTTENGRAFFTYってどんな音楽って聞いた時に、このアルバムちょっと聴いてくれへんっていうのに一番早いような気がしますね。

-集大成的な。

2人:そうですね。

-ちょうど半分の5曲の歌詞が二人の共作ですが、ヴォーカル・パートはどういった流れで作られていくのでしょうか?

NO:お互い打ち合わせせんと書いてる曲とかもあるんで、結構それが混ざったりするんですよ。俺はこの曲に対してこう思うっていうのがとっちらかってたり、片方がばりばり恋愛のこと書いてて、もう片方がばりばり反社会的なこと書いてりするってことはなく、なんかそこにお互い会話がなくても、お互いが持ち寄ったら、あぁなんかちゃんときれいにはまってるやんみたいな。基本はそんな感じですね。

-一曲に対して自分のパートのみを考えてくる。

NA:そうです。

-最初のパート振り分けというのはどういうふうにするんですか?

NO:自然にここ俺やなっていう。レコーディングしながら変えてくっていうのはもちろんあるんですけど、お互いここは俺が歌うから俺はこういうイメージっていうのをNAOKIも持ってるでしょうし。例えばNAOKIが、がなっているようなラップしているようなっていうようなのがあれば、僕はメロディでいったりとかっていうのも考えながらお互いアイデアを持ち寄る形になってると思うんですね。それが自然にはまっていって、一曲の世界観にうまいことはまったりとかっていう。

-聴いているこちら側からすると、よくそれがまとまるなぁって思いますね。

NA:サビに関していえば、あんまり二人で書き合ったりはしないですね。どっちかがサビを一人で書き上げるっていうのはあります。

NO:前にNAOKIが書いてた詞で、その曲にはまるなって思えば、NAOKIがこういう感じのリリック書いてたけど、この曲にはまるからこの詞で行こうっていう…僕のリリックじゃないですけどっていう曲もありますね。NAOKIがすんごい昔に書いた詞やったりとかするんですけど、自分の中ですごい残っててこの曲すげえ合うなぁと思って、メロディに当てはめてみて、めっちゃいいやんって思った曲もあります。

-お二人がぶつかってうまくいかない時もあるんですか?

NO:今回はなかったんちゃうかな。すごい前の話なんですけど、高校生とかぐらいの時、20年ぐらい前ですかね、ロットンやる前のNAOKIのやってたバンドと僕のバンドが対バンしてた頃から、NAOKIの詞の世界観とかすごい好きやって。で、ロットン結成するにあたって、詞で表現するのを二人でやると、聴き手からしたら世界観が分散してしまってまとまりがないように聴こえて僕は嫌やったんですよね。すごい過去の作品は、ほとんどNAOKIが書いているんですよ。NAOKIの詞の世界観に僕は入っていって歌うっていうことをずっとしてたんですよ。それが正しいと思ってたし、もちろん尊敬とか、いいなっていう共感の部分もたくさんあったし、そういう面をROTTENGRAFFTYは押し出して行きたいなっていうのもあったんですね。どっかのタイミングで自分でも書くようにもなってきたんですけど、これが上手いこと混じってるのかなっていう不安とか悩みは、詞を書きだした頃はありましたね。僕が丸々一曲書いてこれをNAOKIが共感してくれんのやろかとか、メンバーが共感してくれんのやろかとかっていうのもあったし。歌い方とか、一つの物事に対して捉える世界観て人それぞれ違うじゃないですか。だから、そういう不安はあったんですけど…

NA:今までも自分の詞でしか歌ってきてなかったんで、最初は人の詞では歌えないタイプであんまり感情移入できなかったんです。それって1stアルバムの『CLASSICK』から、拒否反応みたいなんはありつつ、でも2ndアルバムから、僕とは逆に分かりやすい表現がNOBUYAの詞にはあるんでって思い出して…『This World』でもぶつかったこともなく、溶け合って理解し合ってるんで、これはちゃうやろうとか全くなかったですね。