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INTERVIEW

TOTALFAT × 激ロック × バイトル

2017.04.12UPDATE

2017年04月号掲載

TOTALFAT × 激ロック × バイトル

Member:Shun(Vo/Ba) Jose(Vo/Gt) Kuboty(Gt/Cho) Bunta(Dr/Cho)

Interviewer:杉江 由紀

-極めて大きなチャンスが、まさにバイト中に舞い込んだと。

Jose:僕としては、その電話を受けた瞬間、直感的に"ここから人生が変わるんじゃないか"っていう気がしたんですよ。それで、思わず言っちゃったんですよね。"店長、明日からもうバイト来ません。自分の人生を変えてくれた、音楽を始めるきっかけになったバンドとツアーをやれることになったので、俺もう辞めます!"って。そうしたら、"わかった。じゃあ、明日から来なくていい。でも、席は空けとくからいつでも困ったらまた来い"って言ってくれたんです。

-なんという感動秘話。素敵な店長さんです。

Shun:ちなみに、俺もその電話がかかってきたときはバイト中でした。そのときは焼き肉屋さんで働いていて、同じように店長に"もう今月のシフトが決まっているのはわかっているんですけど、自分の人生を賭けなきゃいけないときが来たんです。どうしてもその7本のライヴはやりたいんですけど、どうしたらいいですか?"って聞いたら、"バンドに替えなんてものは利かねぇんだろ? 店には代わりがいるから、それは行ってこい!"って言ってもらえました。しかも、その話を奥のキッチンで聞いていた三上さんっていう調理担当の人も、包丁で何かをトントントン! って切りながら、"そうだよ、オマエはこんな狭い店なんかでくすぶってる奴じゃねーだろ!"って声を掛けてくれたんです。

-マンガかドラマのような一場面ではないですか。

Kuboty:ジブリ感ある(笑)。

Shun:それこそ、その三上さんっていう人が"天空の城ラピュタ"に出てくるドーラー家のママみたいな人でさ(笑)。その人の息子も、GUNS N' ROSESを聴いてアメリカまで行って、向こうで実際にサウンド・エンジニアになったんですって。

-それもすごいエピソードですね。

Shun:それで、僕も聞かれたんですよ。"ウチの息子はGUNS N' ROSESだったけど、オマエはどんな音楽と出会って人生が変わったんだい?"と。だから、"俺はGREEN DAYを聴いて、ギターを弾きたくなっちゃいました"って答えたら、"オメーは、そこで魔法がかかったんだな"って言われました(笑)。

Kuboty:やっぱ、ジブリ感ハンパない(笑)。

Bunta:ウチのスナックの店長さんもそうだったし、さっきのKubotyの仲間の話もそうだけど、なんだかんだで僕らがそれぞれ長く続いたバイトって"人に恵まれた"っていうのが大きかったような気がします。

Shun:ほんとそれ。人間関係って大事。

-ひとつは、みなさんがそれぞれの職場でしっかりと"認められていた"からこそのことだったとは思いますけれどね。一生懸命に仕事をしていたぶん、周りの方々からの協力や愛情を得ることができたのではないでしょうか。

Shun:まぁ、バイトと言えども仕事は僕らそれぞれ必死にやってましたからね。

Kuboty:うん、それは間違いない。真剣にやってたもんね。

-さすがです。やるとなったら、とことんまで。そうしたみなさんの真摯な姿勢は、このたび発表される約2年ぶり8枚目のフル・アルバム『FAT』からも色濃く感じられますものね。

Kuboty:話を繋げてもらってありがとうございます(笑)。


バイトというかたちでいろんなことをプロから教えてもらえる(Jose)

たぶん、過去のバイト経験から得た教訓なんかもこのアルバムには入ってる(Shun)


-今作『FAT』は、TOTALFATにとってどんな作品になったと言えるでしょうか。

Shun:俺たちのバックボーンにある洋楽のパンクやメタル、そういう要素がこれまでで最も強く音に出たアルバムになりましたね。原点回帰とは違うけど、TOTALFATならではの要素を最新のかたちで濃く表せた作品になりました。

Kuboty:この4人でしか鳴らせない音になったという意味で、今回のアルバムはバンド名の一部を冠した"FAT"というタイトルになったんですよ。洋楽とか邦楽っていう言葉では括れない、本質的なロック、パンクの領域に近づけた気がします。

Bunta:この2年で、自分たちの音楽に対する向き合い方もより深くなったしね。出てくる音がストロングになったのには、ちゃんと理由があるなって自分でも感じました。やっと、ここに来て自分たちの理想とする音をかたちにすることができて嬉しいです。

Jose:無駄なものは一切入っていないし、必要なものだけがぎっしり詰まってますね。

Shun:たぶんね、過去のバイト経験から得た教訓なんかもこのアルバムには入っていると思いますよ(笑)。

Bunta:バイトって、得られるのはお金だけじゃないもんね。Shunさんも、焼き肉屋さんで働いてから肉の焼き方に詳しくなったし(笑)。

Kuboty:知識とかスキルが増えるし、友達もできるし、バイトを経験することによってより自分の人生が豊かになるっていうのはあるだろうなぁ。

Shun:ラジオの番組で喋ったりするときなんかにも、パチンコ屋さんでのアナウンス経験が活きてたりするからな(笑)。

Jose:ただバイトをするとかじゃなくて、仕事を頑張れば結果的に何かしらは身につけられるっていうふうに考えると、よりバイトが有意義なものになるはずですよ。厨房のバイトに入ったことでメシが作れるようになる、みたいなケースもあるわけじゃないですか。むしろ、バイトというかたちでお金をもらいながらいろんなことをプロから教えてもらえる、という考え方もできると思います。

Shun:特に、接客業はほんと誰でも一度は経験した方がいいよね。

Bunta:うん、絶対にやって損はない。

Jose:最初は不安かもしれないけど、気負わずにまずはやってみたら意外と楽しくなってきたりすると思いますよ。

Kuboty:なんなら、今でもバイトしたいし(笑)。繁忙期のバイトだと、リゾート系とかやってみたかった!

Jose:友達が昔、それで出会いとかあったって言ってたな。

Shun:いいね。じゃあ、今度4人でやっちゃう(笑)?

Bunta:絶対、楽しそう(笑)。


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