MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

TOTALFAT × 激ロック × バイトル

2017.04.12UPDATE

2017年04月号掲載

TOTALFAT × 激ロック × バイトル

Member:Shun(Vo/Ba) Jose(Vo/Gt) Kuboty(Gt/Cho) Bunta(Dr/Cho)

Interviewer:杉江 由紀

TOTALFAT×激ロック×バイトル キャンペーン情報

1.フォロー&RTでサイン色紙プレゼント!

2.バイトルのアプリDLでTOTALFATのパーカー+Tシャツ+キーホルダー+ラバーバンド(未販売カラー)+サイン色紙をプレゼント!

応募はこちら!


-少し"退いた立場"から全体の状況を見渡しつつ対応する、というのは今のドラマーというポジションとも少し被りますものね。

Bunta:あぁ、そうですね。メンバーのことを後ろから見つつライヴをやっていく、という意味では近いところがあるのかもしれない。ほんと、いい経験でした(笑)。あと、そこのスナックの店長がバンドのことをすごく応援してくれていて、昼間の空いている時間に練習場所としてお店を貸してくれたりしていたんですよ。スナックって、カラオケがあるから防音の面でちゃんとしてるんです。そういうことも、僕からするとありがたかったです。たくさんお世話になりました。

Jose:実は、俺たちの2ndフル・アルバム(2008年リリースの『ALL THE DREAMER, LIGHT THE DREAM』)に店長の声が入ってるもんね(笑)。

Bunta:思いっきり、シャウトしてくれてます(笑)。

-では、Kubotyさんのアルバイトにまつわる印象深いお話といいますと?

Kuboty:進学校の高校にいたんで、バイトは大学に入ってから初めてやったんですけど、逆にそこから30歳になる手前くらいまではみっちりとやってましたね。まずは最初がユニクロで、そのあとにABC-MART、そこからはテレアポ(テレフォンアポインター)をちょっと挟んで、JR系列のうどん屋で働いたりもしましたし、最終的に一番長くやっていたのは保険会社のコールセンターです。

Shun:すげー。大手上場の企業ばっかりだ(笑)。

Kuboty:なかでも、保険会社のコールセンターは職場として最高でしたよ。時給も良かったし、自分から電話をかけるテレアポと違って、保険会社では"電話を受ける"方の仕事でしたからね。もともと用があって電話をかけてきた方への対応をするかたちだったので、トーク・スキルもかなり磨かれたと思います。

Bunta:あとは保険の知識でしょ? Kuboty、保険にはすごく強いんですよ(笑)。

Kuboty:そうだね。僕、勉強するのは好きな方なので仕事に必要な知識をどんどん吸収していったら、いつの間にかすごく保険に詳しくなってました。こう見えて(笑)、保険販売に関する資格なんかも持っているんですよ。

-なんとまぁ。TOTALFATの豪快でロックな音楽性と、堅い保険のイメージはちょっと結びつきにくいですが、Kubotyさんにそのような一面があったとは!

Kuboty:おかげで、日勤から夜勤に切り替えてSVにまでなっていたときは時給換算すると2,000円以上もらえてました。

Shun:SVってすごいよなぁ。スーパーバイザーでしょ? そういう意味で、当時のKubotyっていわゆる"食えないバンドマン"の生活ではなかったもんね。

Kuboty:そうかもね。損保ジャパンの子会社だったから福利厚生もしっかりしてて、バイトなのに社会保険に入れていたし。もちろん、お金的に良かったっていうのもあるんですけど、それ以上に仲間の存在もデカかったんですよ。

Bunta:毎年、バイト仲間と海外旅行とか行ってなかった?

Jose:バイト時代のバンドマンの苦労話、みたいなのとは真逆じゃん(笑)。

Kuboty:いやー、あれは楽しかったなぁ。でも、楽しいと言えばうどん屋も良かったよ。

-それはどんな点が?

Kuboty:麺の湯切りをやってみたかったんです。日常では、あの動作ってなかなかすることができないじゃないですか。

-仮に自宅のキッチンでやったとしたら、あたりが大変なことになるでしょうね(笑)。

Kuboty:それを思いっきりできる職場だったので、僕はそこで3年くらい楽しくうどんを茹でまくっていたんですよ。

Shun:おじいちゃんがお客さんで来たら、少しやわめに茹でるとかの気遣いまでちゃんとしてたらしいです(笑)。

-マニュアルを超えた心遣いとおもてなしまでされていたのですね。となると、今でもうどん茹ではKubotyさんの特技だったりして?

Kuboty:家庭ではちょっと難しいですけど、多めのお湯で沸騰状態をキープする、というのが最大のポイントですね。少しでも温度が下がると、そこでうどんが固まってしまうんですよ。その代わり、途中で水を入れればその時点で茹ですぎは避けられますよ。あとは、沸騰中に麺が鍋の中でちゃんと踊れるように大きめの鍋を使うといいです。ちなみに、こういう茹で方の基礎はパスタとかに関しても一緒です。

Bunta:なるほどね! それは知らなかった(笑)。

-Joseさんは、先ほどの舞台設営のバイト以外だと他にどんな経験がありますか。

Jose:僕も結構いろいろなバイトをやっていたんですけど、期間的に一番長かったのは弁当配達でした。

Bunta:Joseといったら弁当配達、っていうのは有名な話です(笑)。

Jose:厨房での仕事もしつつ、主に後ろにボックスのついた3輪のバイクであっちこっちに配達してました。お店が渋谷にあって、配達エリアにはライヴハウスやレコーディング・スタジオも多かったんで、"お待たせしました!"って入っていくと、たまにそこに後輩のバンドがいて"......あれ? Joseさんじゃないですか!"みたいになることもあって、そういうときはちょっと恥ずかしかったです(笑)。

Kuboty:そもそも、あのお弁当屋さんはバンドマンの巣窟だったよね(笑)。

Jose:シフトの面で、すごく融通を利かせてくれるお店だったからね。そこの副社長が、僕らみたいなバンドマンとか将来に向けて目的を持った人間を応援してくれる人だったんですよ。急なライヴが決まったときなんかも、"そういうときはなんとかするから"ってバンド活動の方を優先させてくれていたんです。

Kuboty:しかも、あそこの唐揚げがめっちゃウマいんだよなぁ!

Bunta:油淋鶏みたいな独特のタレがかかっててね。

Jose:そして、結果的に僕はそこのバイトを2012年に辞めることになったんですけど、そのときのことは今でも忘れられないです。僕らがTOTALFATを組むきっかけになったTHE OFFSPRINGがジャパン・ツアーで来日すると決まったときに、"全国7ヶ所でそのオープニング・アクトをやりませんか?"という電話をそこのお店でのバイト中にもらったんですね。