DISC REVIEW
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2000年にNOFXのコピー・バンドとして結成、今年24年を迎えるTOTALFATの4年ぶりのフル・アルバム。結成当初目標としたノーエフは解散を発表、パンク・ロック・シーンもひとつの転換点を迎えているなか、自主レーベルを立ち上げ、不動のメロコア・スタイルと新鮮な試みでバンドの音楽的なこだわりをきっちりと形にした彼らの新作には"まだまだ終われない!"という強い意志が感じられる。今や世界標準となったJ-ROCKのトレンドを抑えた音作りも好印象だが、長年のファンにとって一番の胸アツポイントは、彼らの原点とも魂とも言える"Highway"シリーズの新曲で元メンバーのKubotyがギターを弾いていることだろう。なんだかんだ言ってやっぱメロコア最高! と思わずガッツポーズしたくなる快作。 山本 真由