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INTERVIEW

Bentham × a crowd of rebellion

2016.07.11UPDATE

2016年07月号掲載

Bentham × a crowd of rebellion

Bentham:小関 竜矢(Vo/Gt) 須田 原生(Gt/Cho) 辻 怜次(Ba) 鈴木 敬(Dr/Cho)
a crowd of rebellion:宮田 大作(Vo) 小林 亮輔(Vo/Gt) 丸山 漠(Gt) 高井 佑典(Ba) 近藤 岳(Dr)
インタビュアー:沖 さやこ Photo by ゆうばひかり

-いやいや、いい部分にミディアム・テンポの曲が入るので、緩急を効かせて14トラック(※通常盤は13トラック)という大ボリュームを聴かせるフル・アルバムだと思います。

宮田:そんなふうに言ってもらえるの、すごく嬉しいです! でも1曲1曲でドッと疲れるな~と思うんですよ(笑)。

丸山:(ミディアム・テンポ曲のあとに)"うっそでーす!"って感じですぐ(ラウドな曲で)ぶった切りますしね(笑)。

小林:それくらいパンチのある曲が揃ったなと思いますね。

小関:やっぱり(この2バンドは)似てないんだけど、似てるなと思うんですよね。お互いのリード曲はお互いのお客さんも共有できる部分があると思うし。でもacorはシャウトもかっこいいし、曲にちゃんと世界観があって起承転結がはっきりしてる。自分たちの武器をちゃんと理解して曲を作ってるんだろうなと思ってます。

須田:acorはライヴで味わう"きたきたー!"って感じを音源でも感じられるんですよね。それはやっぱりテンションが上がるし。

小関:あと、(小林の)声が高いっす(笑)!

acor一同:自分もでしょ(笑)!

小関:僕も高い方だと思うんですけど、やっぱ(小林は)高いっす(笑)。

-メロディとハイトーン・ヴォイスは共通項であり、五分五分の勝負では?

小林小関:いやいやいやいや......(※と言いながら互いに譲り合う動作をする)。

一同:はははは!

宮田:熊本で対バンしたときに、オゼ君が"喉の調子悪いんです"と言っていて、そうなのかーと思ってライヴを観たら全然声が出てて。"嘘つきー!"って思いました(笑)。でも、あれで出てないと思うんだなと。Benthamはみんな自分に対してすごくストイックなんだなと思って、尊敬しました。

-ストイックさで言えばacorも負けてないでしょう。

小関:本当ですよ。リハで"この音が......"って真剣に話してて......"こんなに!?"とびっくりするくらい話し合ってたんですよ(笑)! やっぱりローの感じを大事にしてるぶん、これだけ話し合ってるんだなと思いました。

宮田:いやいや、BenthamはやっぱりPAさんに頼らない、個々のプレイヤーの技術が出してる音なんですよね。4人だけで作り出す音がいい。俺たちはPAさんにも頼るし、誰も弾いてないお空から降ってくるピアノの音も流れるし(笑)。

-音源の持っている世界観を崩さずに、いかに生演奏で迫力を出してフロアを巻き込んでいくか、というのがacorにとってはライヴで大事なことでしょうか?

宮田:そうですね。唯一楽器を持ってないのが俺なので、俺がマイク1本でお客さんに突っ込んでいく。どれだけお客さんの心に響かせるか、どれだけお客さんが楽しめるか、お客さんをどれだけ笑顔にさせてどれだけ泣かせられるか――俺自身はそれを一番考えてライヴしてるかな。俺がそうやって動くことで、楽器を持ってる4人を"あの赤い髪のジジイに負けねぇぞ!"という気持ちにさせられたらいいなと思ってます。それと同時に、ラウド界隈で育っているバンドとしては生感+デジタル感で音源と同じくらいの迫力を音圧で出すことも大事にしてますね。

小関:本当にそれはすごいですよね。僕個人はお客さんというよりは、各メンバーの自己解放を大事にしたいなと思っているんですよ。(宮田)大作君も言ってたとおり、僕の動きひとつでメンバーのモチベーションも変わってくると思うから。それが外から見てかっこいいものになればいいなと。

須田:音源との違いをライヴで見せられたら、という考えは結構あるんですよね。小関も汗だくでライヴをするし、それに負けじと僕ら3人も汗だくで激しくというか。

鈴木:音源とはだいぶアレンジも変えてますね。僕らは生演奏だけなので、ライヴ向けに派手にリアレンジするのがやりやすいから、結構そこは積極的にやっています。

須田:ライヴでは各メンバーの見せ場を作るために音をつけ足したりするから、音源の時間よりもだいぶ長くなるよね(笑)。

-acorの楽器チームはいかがでしょう。

丸山:僕はすごくお客さんの存在を考えてますね。リード・ギターという立場なので、自分を解放してお客さんと一緒に楽しめるときが――ミスったとしても一番いい瞬間なのかなと思うんです。もちろん、それで完璧にできたら何の問題もないんですけど(笑)。お客さんを楽しませてナンボなところはありますね。

小林:一番後ろにいる人にも届くように歌おうと思ってます。それだけです。

熊本のリハは自分たちが先だったんですけど、あんまりうまくいってなかったんですよ僕はちょっと違って。(ドラム以外の)4人が1列に並んでた時期があったんですけど、僕が前に行くと"お前が前に出ると(小林)亮輔さん見えないんだけど"と思われてたと思うんですよ(笑)。去年くらいから立ち位置を後ろにしたら、演奏しやすくなったんです。やっぱりサビでは亮輔を立たせたいから、今は自分がいい土台になってたらいいなと思ってますね。他のメンバーをいろいろな方法で支えられるように頑張って、それがちゃんとできるようになったら、次に目指すことを考えてみようかなと。

近藤:同期を管理してるのが俺で、どのタイミングで流すのかも全部俺次第だから、最初はプレッシャーもあったんですけど、今は普通に馴染んでますね。その場の空気感やタイミングも掴めるようになりました。ライヴは熱量出してナンボ......と思ってた部分もあったんですけど、そればっかりではなくて、パソコンとリードで繋がれてる感覚もあって(笑)。だから前に出つつも戻れる余裕は常に持っておかないとなと思ってますね。

-なるほど。たくさんお話を聞かせていただきましたが、2組ともすごくいい環境で音楽活動ができているんですね。

宮田:そうですね。俺たちは自分たちの好きなように自由にさせてくれる人たちと一緒にやれているので、すごく幸せだなと思います。

辻:仲間を信じることは大事ですよね。メンバーだけではなく、プロデューサーさんが頑張ってくれる、エンジニアさんが頑張ってくれる......チーム一丸となっていいものを作るという意識を持てば、いいものができると思う。

鈴木:......あとは、いい機材を買うことですね。

一同:はははは、それ大事(笑)!!