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INTERVIEW

SiM

2012.04.07UPDATE

2012年05月号掲載

SiM

メンバー:MAH (Vo) SHOW-HATE (Gt) SIN (Ba) GODRi (Dr)

インタビュアー:TETU★KID

-バンドだから生の演奏で表現したかったということですよね?

SIN:そうですね。でも不安で仕方なかったですけどね、出来んのかなって。しかもレコーディング中でしたからね(笑)

-それによってその曲がどうなるかが変わってきちゃうということですもんね?

SIN:だいぶプレッシャーでした。

SHOW:出来なかったらどうしようっていう。でもなんだかんだ楽しかったよね。

SIN:そうだね(笑)。

-「R.P.G」。この曲は非常に面白いと思いました。"エクスポーション"、"バハムート"などゲームのアイテムやキャラクターも出てきますし。"魔法を掛けて俺の役割を変えてくれないか"ようするに、ジョブ・チェンジってことですよね(笑)?そういったフィクションのものが現れつつ、"電力会社"などノンフィクションでいま現実に問題になっているものも織り交ぜられていますね。"君は俺に踏みつけられながら・・・"のくだりも衝撃的だったのですが、この曲はどんなことを伝えようとしているのでしょうか?

M:最後Cメロでの"現実世界ではチートなんてないんだぜ"って部分があるんですけど、要はその"電力会社"の件とかもぶっちゃけ現実味のない人が殆どだと思うんですよ。悪いことだとはわかっていつつ、実際何が悪いのかとかはぶっちゃけ全然わからないと思うし、俺もよくわからない部分が沢山あるし。そういう意味できっと誰かがなんとかしてくれるだろうって感覚の人が多いと思うんですね。でもゲームの中だったら結局最後には敵にも勝てて最終的にはハッピー・エンドになるし、困ったら裏技を調べてみたいな感じじゃないですか。でも現実世界にはそういうことはなくて、結局は自分がなんとかしなきゃいけないし、もう少し現実を見たほうが良いんじゃないかって人が沢山居るのでそういう人達への啓発という意味を込めています。ゲームの世界と現実を混同しているとまでは言わないけど、いつかはリセットボタンを押せるんじゃないかとか、他力本願な人が多い気がするし、僕もそういう面がないとも言い切れないんですけど。最初はまあ"エクスポーション"とか出てくるじゃんって興味を持ってくれればいいんですけど、最終的にはそういう"現実"の部分も考えてくれたらいいなと思って作りました。

-他のメンバーさんはこの歌詞を見てどう感じましたか?

G:"電力会社"のこととかは正直、放射線とかの話になると思うんですけど、やっぱり目に見えないじゃないですか。だから実感する人も少ないしこういう歌詞を読んでそこまで考えてもらえればなと思うし、そういう入り口になれればなと思いますね。

M:ただバンドの中でゲームをやるのは僕しかいないんですけどね(笑)。サビの歌い出し"Cast a spell on me"っていうフレーズが浮かんでそこから広げていったんですよ。この歌い回しがしっくり来て、"魔法をかけてくれ"っていうのはあんまりピノキオみたいな内容ではないんですけどね(笑)。

  

-「Happy Home」に関してお伺いいたします。2ビートの高速パートとスロー・テンポのメロウなパートが1曲の中で存在する面白い構成になりつつ、特に歌詞の世界観に惹かれました。子供に対しての親の愛情、家庭問題をなどを描いた曲ですね。この曲を作ろうと思ったキッカケは何だったんでしょうか?実体験なども表現しているのかも?と深読みしてしまったのですが。

M:そもそもこの曲はサビの"If I could save ya"っていうメロをいきなり思いついたところから始まっているんです。それをなんとかして曲にしたいって思ったんです。ただそのテンポ感で行くと1曲全部がダルくなって5分越えとかになっちゃうなって思ったんで、どうにかしてそのサビに繋がる早いフレーズを作りたかったんです。"If I could save ya"っていうメッセージは決まっていて、さっきの魔法の話もそうですけどその言葉をどう広げていくかって考えたときになんかわからないんですけど、家庭の話に辿り着いたんです。多分"Home"と"alone"ってところで韻を踏んでるんですけど、"Home"と"alone"っていうとやっぱり"Home Alone"って考えるでしょ(笑)?

SHOW:全く考えないよ(笑)!

M:映画もあるけど家の中で1人って考えて、そこからやっぱり僕も母子家庭で育っているのでそういうことを悩んだこともあるし、虐待とまではいかないけど子供時代に色々経験したこともあるんです。俺は母親のことは大好きだし尊敬しているんですけど、居なくなった父親のこととか自分の経験とかを考えつつ、でもその恨みつらみを書くだけじゃなくて、"親は親で悩んでいるんだよ"ってことを書いてるんです。2番のAメロの早い部分では親の悩み、親の視点で歌詞を書いてるんです。俺らの曲を聴く人達はきっと10代20代とか子供側の人が多いと思うんですよ。親のことを面倒くさいとか思っている子も多いと思うし、でもそういう子に色々あるけど親も大変だし君もいつかは親になって子供を持ったときにこういうことも考えなければいけないんじゃないか、みたいなニュアンスで曲を書きつつ、僕らも今は子供はいないけど子供が生まれたときにこういうことを考えないといけないときが来ると思うんです。自分が感じた親に対する気持ちとかを忘れないで、自分が嫌だと思ったことはしないようにしなきゃいけないということを考えて書いたので思い入れが強い曲になってますね。言葉遊びというよりは単純にそういうメッセージを込めて書きました。