DISC REVIEW
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昨年リリースのEP『REVERBERATE ep.』に続く第2弾EP。2作が対になるEPで、前作が白なら今回は黒をイメージし、PassCodeの持つアグレッシヴな面が強く打ち出された。ちょうど前作を携えたツアー"REVERBERATE Plus Tour 2023"の真っ只中での発売で、声出しが解禁となるなど、よりハイカロリーなライヴが帰ってきたところで投下される作品でもある。ここからもノンストップでフロアを沸騰させていく、コロナ禍での数年の不安や日々のもの足りなさを吹き飛ばしていく思いが、ヘヴィな音塊になり、変幻自在なシャウトとなり、突き抜けていくヴォーカルや散りばめられた遊び心となった。先立って発表されたキャッチー且つドラマに富んだハードコア・チューン「MYTH」、これぞPassCodeという躁的なシンセが飛び交う「Lord of Light」、そしてシャウト始まりで、加速する風を感じるタイトル曲など、心拍数を上げ続ける1枚。 吉羽 さおり