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INTERVIEW

PassCode

2020.12.22UPDATE

2020年12月号掲載

PassCode

メンバー:南 菜生 高嶋 楓 大上 陽奈子

インタビュアー:吉羽 さおり

PassCodeのメジャー3作目となるアルバム『STRIVE』が完成した。2020年は前作『CLARITY』とその先を結ぶツアー"CLARITY Plus Tour 19-20"の最終公演、新木場STUDIO COAST 2デイズ完全ソールド・アウトで始まり、さらにメジャー6thシングル『STARRY SKY』で自身初となるオリコン週間シングルチャート1位(6月1日付)を獲得し、新たな地平へと踏み出す始まりだったが、そのあとは今なお続く新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、思い描いていた活動ができない状況となった。そのなかで制作された『STRIVE』は憂うことなく、この先にあるもの、大事なものを守り育てながら戦っていく、進化を遂げた1枚だ。その攻め方もメジャー1stフル・アルバム『ZENITH』でのソリッドで前のめりなものから、PassCodeの遊び心や、培ってきたタフさ、ドラマを生んでくれる信頼感、いろんなものが絡み合ったスケールの大きさを感じさせてくれる。完成したばかりという今作について南 菜生、高嶋 楓、大上陽奈子の3人に話を訊いた。

-メジャー3rdアルバム『STRIVE』が完成しました。PassCodeらしさ全開であり、また新しいところにも踏み込んだ作品になっていて、充実したアルバムだなと思いますが。まずは、できあがっての感触はどうですか?

南:結果的にそうなったというほうが正しいのかなと思うんです。今はみんないろんなものが抑制されて我慢することがきっと多いと思うんですけど。それもあって攻めのアルバムになったなって。前作の『CLARITY』(2019年リリースのメジャー2ndアルバム)はいろんな遊びをしていろんな楽曲に挑戦して、PassCodeの幅を広げたアルバムだったんですけど。今作は、メジャー1stアルバム『ZENITH』(2017年リリース)、2ndアルバム『CLARITY』、そしてシングルをリリースしてきたからこそできるような、新しいけどPassCodeらしい攻めのアルバムになったなと思ってます。

-PassCode自身もコロナ禍でライヴができなかったことへの欲求というのは、だいぶ溜まっていた感じですか?

大上:こんなにも長い期間ライヴができなかったのは本当に初めてだったので。ライヴがないってこんなに虚しいんやって初めて感じました。それくらい生活の大部分や頭の中を占めていたものがなくなると、こんなにぽっかりするんやって。心に穴が空いた感じがありました。

-ちょうど会場がどんどん大きくなっていったりと、成長を遂げていたときでしたしね。8月29日に"STARRY TOUR 2020 at KT Zepp Yokohama"でライヴが再開できたのは大きかったですし、すごくいいライヴでした。

高嶋:そうですね。長くライヴができなかったですけど、ライヴが再開できて。今回のレコーディングはライヴ後にすることができたので、ライヴで得た感情とかをアルバムにぶつけることもできたんです。そういう意味でも特別な感じのアルバムになったなって思います。

-その8月のライヴで、新しい曲作ってますって言ってましたよね? そのあたりでアルバムの制作はスタートしていたんですか?

南:そのときは、10月にリリースした先行シングルの「Anything New」を作っていたんです。まだ、アルバムを出すっていう話もそのときはしていなくて。横浜の時点ではどういうアルバムになっていくかとか、自分たちがどういうふうにしていくかとかは全然決まっていませんでした。横浜でのライヴがあって、「Anything New」を先行シングルでリリースしてから、この新しいアルバムの歌を録っていった感じだったんです。

-ということは、アルバムはかなり短期間で制作されていたんですね。

大上:1ヶ月くらい? すごく詰め込んだレコーディングで。

南:できあがるのがギリギリでびっくりされます(笑)。本当にいつもギリギリで、レコーディングももう今週中に録らないと間に合いませんくらいまで引っ張っていて。

高嶋:でも、まだ歌詞もきてないとかもある(笑)。

大上:今回は今までで一番ぐらいやったかな。曲がきてから、レコーディングまでの期間はいつも短くて、"うー、またか"ってなるんですけど。今回は、歌録りの終了がこの日までって決まっていた日が、レコーディングの最終日で。詰め込んで最後の2曲を一気にレコーディングしてという感じで、本当にギリギリやなみたいな。

-それでいて、今回難しいメロディ・ラインの曲が多いですよね。

南:そうなんです。英語詞とかもぎゅっと詰まっていて、覚えるにも覚えられなくて。涙流しながら歌ってました(笑)。

-でも、それを短期間で仕上げていけるっていうのは、ライヴでここまで鍛え上げてきたからこそのものじゃないですか。

南:はい。前回、前々回とアルバムを作ったときより、心に余裕ができたというか。焦らなくなりました。前まではこんな難しいの歌えないし、歌詞も覚えなきゃいけないし、英語詞もあるしみたいな焦りがあったんですけど。慣れてきちゃって。自分たちはこのペースでやれば大丈夫だってなってきたので(笑)、鍛えられてますね。

-曲を掴んでいく速度も上がっているんですね。

大上:今回はメロディアスな曲が増えてきましたね。特に5月にリリースしたシングル『STARRY SKY』からすごく増えていて、10月の配信シングル「Anything New」もそういう感じだったので。そのメロディアスなメロディの、音階の変わりようとかにも慣れてきました。ちょっとずつ身体に入ってきている感じはしましたね。

南:『STARRY SKY』のレコーディングのときが一番大変だったかもしれない。あのときが曲調としてもメロディ・ラインとしてもちょっと変わる時期だったなって、振り返ると思いますね。すごく高いところと低いところを行ったり来たりするメロディで。あのレコーディングのときは泣きながらやりました。

大上:いつも泣いてる(笑)。

南:でも、それをやってきたから今回のアルバムの曲とかも、"こういう感じの曲か。今まで歌えたから、歌えるな"っていう安心感もあって。

-8月のライヴで思いましたが、「STARRY SKY」ってライヴですごくいい存在感がありますよね。抜けのいい曲だし、切り拓いていく感覚がある。

大上:嬉しい。

南:未だに歌難しいねって話をするのは、「STARRY SKY」が多いですけどね(笑)。

-では早速アルバムの曲の話も聞いていきたいのですが、まずは、アルバムの幕開けの曲となる「SPARK IGNITION」。馬力のある曲で始まるのがいい。

南:PassCodeは1曲目にインパクトがあるアルバムが多くて。今回はさらに──これは全曲通して言えることなんですけど、メロディがすごく良くなってきていて、みんなで歌えるような曲が段々と増えてきた感覚なんです。全部のメロディを歌うのは無理だとしても、サビのメロディは歌えるような、よりキャッチーなものになった感覚があって。「SPARK IGNITION」も歌えちゃうようなメロディがあって、アルバムの1曲目として、今までやってきたことを全部、PassCodeっていうものを見せつけるぞっていうのが表れている感じがします。自分たちも聴いていて気合の入る曲になりましたね。