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INTERVIEW

PassCode

2020.12.22UPDATE

2020年12月号掲載

PassCode

メンバー:南 菜生 高嶋 楓 大上 陽奈子

インタビュアー:吉羽 さおり

-そういう歌えるキャッチーさは、こうしてライヴを積み重ねてきたからこそ、ライヴでの盛り上がりを曲の中にも盛り込んでいこうというか。より一体感を生む曲にしよう、ライヴで遊べる曲にしようみたいな思いがあるんですか?

南:今回のアルバムは特にそうなんですけど、今はライヴをするにもコロナの感染対策で、座席指定で、一緒に声を出したり、歌ったりといういつものPassCodeっぽいライヴもできないことが多くて。でも、だからといってバラードばっかりするとか、こういう状況でのライヴでやりやすい曲を出すとかいうわけじゃなくて、いつも通りライヴができるようになったとき、"ライヴをする"ことを仮定して作っているアルバムなんです。そういう、引かずに攻めるアルバムだから、こうして、ライヴをやってきたからこそできてきた曲たちになったんだなって思いますね。

-そうですね。これはライヴで一体感ある光景が生まれるだろうなということで、今から楽しみです。その「SPARK IGNITION」から続く「Majestic」がさらにぶっ飛んだ曲で、一気にカオスになっていくのがPassCode作品だなと(笑)。

高嶋:個人的にすごく好きな曲ですね。冒頭に"Stand up, stand up together!"というフレーズがあるんですけど、大勢で大合唱してる感じに仕上がっていて。そこの部分が、聴いていてすごくテンションが上がるというか。ライヴで映えそうな曲だなと感じるので、早くライヴでやりたいなと思ってます。

南:そのメロディがすごくキャッチーなんですよね。そこさえ覚えてもらえたら、一緒に歌えるので。

高嶋:歌いたいね。

-曲調もすごいですしね。リズムや展開がどんどん変わっていく。

大上:これは展開が多くて難しかったよね。これ何メロやったっけ? って。Aメロから、Hメロくらいまであって、こんなの見たことないっていう(笑)。コロコロ展開する曲だけど、これも平地(孝次/サウンド・プロデューサー)さんらしい。

南:最近の曲はユニゾンで歌うことが少なくなってきて、ソロのパートが割り振られていることが多いので。レコーディング時点で、フルで覚えていかなくてもいいことが多いんですけど、今回は高嶋、南、大上という3人のパートが多いんですよね。レコーディングのときに、それぞれが歌うパートが色分けされたものがあるんですけど、この3人のパートが緑で。緑だらけなんです。全部覚えなあかんやん! っていう。

大上:しかも、緑パートがほぼ英語詞。もう、なんかの呪文みたいになってて。

南:移動の新幹線でも、みんなマスクしながらボソボソ歌の練習をしてて、繰り返し口に馴染ませる感じで。

高嶋:(移動中)覚えてるのが聞こえてくるよね。

-これだけ多彩な要素が凝縮された濃い1曲に入っているのはPassCodeならではですが、やっぱり最初に曲がきたときは、"これはどう歌うんだ?"っていう驚きもあるんですか?

南:デモで貰う段階では完成形がまだ見えない状態で、完成版よりももっと意味がわからないんですよ。これ、どうなるの? みたいな。冒頭の"Stand up, stand up together!"の部分も、仮歌の方が歌ってくれているデモが届くんですけど。それが最終的にあんなふうになると思っていないので。どういう感じの曲になるんだろうってすごく難しいんですよね。

大上:いつもヴォーカルを録ったあとに、サウンドや音が変わってくるから。デモとはイメージが違ってびっくりします。

-また、「Shedding tears」のようなキラッキラのアッパーな曲もいいですね。これもまたメロウさも激しさも同居した曲で。

大上:曲の始まりと終わり、あとサビの緩急がすごいなっていう曲で。感情がコロコロ変わるのが面白い。

南:平地さん最近こういう感じにハマってるのかな。「Anything New」とかもそうだよね。平地さん、ハマると繰り返しやるタイプなんですよ。

大上:今回もロボット・ヴォイスとかが多いですし、あとは楓ちゃんの、"フゥ!"っていう声が結構入ってる(笑)。

高嶋:何作か前から、"フゥ!"とか"ヘイ!"っていう、はっちゃけ声のガヤが多いんです(笑)。

南:今やりたいものが出ていて面白いよね。『ZENITH』のときはラップがめちゃくちゃ増えて。"あれ? めっちゃラップだな"と思ってたら、ラップが段々となくなってきて。

-今回はないですもんね。

大上:あと少し前から、南と大上が交互に掛け合うというのにもハマってて。

南:「STARRY SKY」あたりからハマってるよね。南、大上、南、大上で、ふたりで歌うっていう。"そこはふたり背中合わせで歌ってほしいんや"って平地さんは言ってました。

-平地さんもライヴでのシーンを思い描いて曲にしているんですね。「Seize Approaching BRAND NEW ERA」などはそれがすごくいい形になっています。

南:「Seize Approaching BRAND NEW ERA」はもうライヴでやっていますけど、すでに主力だなって思える曲で。でもたぶん、コロナ以前のようなライヴだったら、もっとお客さんも楽しめただろうなっていうのはありますね。だから、また以前のようなライヴができるようになったときに、どう変化していくのかなっていう、2回化けていく曲だと思っていて。どういうふうに変わっていくのかがメンバーも未知数なので、楽しみにしています。

大上:お客さんに掛け声をしてほしいところも多いので。早くみんなで声が出せるようになってほしいな、それが聞きたいなっていう感じですね。

-「Yin-Yang」はスラップの効いたロック・チューンで、勢いがありますね。

南:これは約90秒という珍しい曲で。もともと曲を作る前に平地さんから、"3分とか4分とかある曲にするか、短いまま終わらせてもいいか"っていう相談がメンバーにあったんです。よくフェスやイベントでも、あともう1曲やりたいのに、3~4分の曲だと時間的にできないことも多いから、90秒の曲があったらすごくいいと思うんですっていう話をしたんです。それでこの曲ができあがって。これがアルバムの真ん中に入ってることで、切り替えにもなるというか。特に、曲の終わりがバツっと切れる感じがあって、次の「ATLAS」へという新しい、明るい曲に繋がっていくのが良くて。今までやったことがないのができているのがすごくいいなって思いましたね。

-そういうふうに平地さんから曲について相談されることも多いんですか。

南:普段はあまりないんですけど。平地さんが悩んだときとか、どっちにしたらいいかわからなかったときとかは、メンバーの意見を取り入れてもらうことが多いです。信頼してもらっているなと思います。

-逆にメンバーからこういう感じの曲をやりたいという提案はあるんですか。

南:こういうのをやりたいっていう話もするんですけど、もっとアバウトな感じの話で。"ライヴでもっとアガる曲ちょうだい!"みたいな。それで、できてきたのが「Seize Approaching BRAND NEW ERA」だったり、"もっとお客さんが踊れるような曲がほしい"って言って、作ってもらったり。逆にそういうことを言わなくても、平地さんもライヴを観に来てくれて、こういう曲があったら、もっとPassCodeとお客さんが楽しめるんじゃないかって作ってくれた曲もあったり。結局ライヴに向けてみんな動いているんですよね。平地さんもライヴを見越して作ってくださっているからこそ、こういう曲が欲しいんだよなって思ったら、レコーディングでこれこれって曲が入ってきたりするんです。

大上:平地さんも作曲してそこで終わりじゃなくて、ライヴで初めて完成するというのを言ってくれていて。例えば、ライヴでお客さんのクラップとかも合わさって、そこで完成だっていう全員が同じことを共有できているから、いい感じに完成できるのかなと思います。