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LIVE REPORT

GALNERYUS

2018.05.18 @LIQUIDROOM ebisu

宮久保 仁貴

始動から約17年を迎え、活動当初から今もなお、J-METALシーンのトップを牽引するGALNERYUS。今や名実ともに熟練の域に達している彼らは、2018年4月25日に新作映像作品『JUST PLAY TO THE SKY ~WHAT COULD WE DO FOR YOU...?~』をリリースしたことを記念し、全国6ヶ所にて["PLAY TO THE FORTHCOMING FUTURE" TOUR 2018]を開催した。

今回ライヴ・レポートをお届けするLIQUIDROOM公演に関しては、当日、開場前から入場を待ちわびるオーディエンスで満ち溢れており、そのまなざしはいずれもこれから始まるスペシャルなライヴを待ちきれないかのようだった。それもそのはず、今回のツアー内容はオフィシャル・サイトでも公言されていたとおり、2017年にリリースされた新作『ULTIMATE SACRIFICE』収録の新曲たちはもちろん、ツアー各所で歴代の名曲たちが詰まったセットリストが展開されていたのだから。また、男女問わず、近年ファンになったであろう若年層から、今までも彼らを聴き続けてきた中年、壮年層と、まるで親子ほどの歳の隔たりがあるオーディエンスが集結しており、GALNERYUSが今までに積み上げてきた名声、実績をまざまざと感じさせられる。そして、GALNERYUSにとって今回のLIQUIDROOM公演は、昨年12月22日に豊洲PITで開催された[JUST PRAY TO THE SKY Chapter II" TOUR 2017]公演から約半年ぶりの東京でのワンマン・ライヴでもあり、彼らのライヴを待ち望んでいたオーディエンスの熱気がLIQUIDROOM全体を大きく包み込んでいた。

この日、超満員ソールド・アウトにより予定時刻より若干遅れて本編がスタートした。オーディエンスによる拍手喝采が鳴り止まないなか、SEと共にメンバーが登場し、大曲「THE FLAG OF REINCARNATION」からライヴがスタート。曲が始まるやいなや、Masatoshi "SHO" Ono(Vo)のハイトーン・シャウトが会場中をこだました。突き刺さるかのような音圧を持ちつつも、どこか甘くて優しいSHOの声には、まるで大海原のような説得力が含まれている。続けて彼らは疾走曲「ENDLESS STORY」をプレイした。曲中、SYU(Gt)にピンライトで照明が当たるやいなや、ギター・ソロ・パートがスタート! 高速フル・ピッキング且つ乱れのないフレージングに、2010年代のギター・ヒーローの風格を感じさせた。

MCでは、"5ヶ所目の札幌から10日以上空いて、今日ちゃんとGALNERYUSになれるか心配でした......。でも、みなさんの熱い熱気で、GALNERYUSやっていきたいと思います!"というSHOの決意表明でさらに会場の熱気が一段とヒートアップした。"懐かしい曲をやります!"とSHOの言葉から始まったのは「DEEP AFFECTION」。SYUとYUHKI(Key)が軽々とプログレッシヴなユニゾン・フレーズをブレずに合わせて来るのはさすがと言うべきか。10数年におよぶタッグの結束力の強さが感じられる。ミドル・テンポのバラード「SHIVER」では、SHOの力強い歌唱にSYUのコーラスが絡み合い、音の広がりをさらに押し広げていった。「QUIET WISH」では時折SHOがオーディエンスにマイクを向けるやいなや、ステージに劣らないほどの大きなシンガロングが響きわたった。彼らの初期曲のオンパレードに、オーディエンスの歓声もだんだん大きくなっていく。

"いやぁ~楽しいですね! みなさんが一緒に歌ってくれると!"とSHOのゆるくも説得力の込もったMCに思わず顔がほころんでしまう。SHOが続けて、"ここからは、最近の曲も聴いていただきたいな、と思います!"と言い、スタートしたのは最新アルバム『ULTIMATE SACRIFICE』から「WHEREVER YOU ARE」。SYUの甘いギター・トーンとYUHKIのムーディなキーボードからは、70~80年代の傑作ハード・ロック・バラードの趣が感じられる。そして、インスト・ナンバー「THE TIME BEFORE DAWN」を挟み、オーディエンスの期待が高まるなか、キラー・チューン「RAISE MY SWORD」がプレイされた。今まで演奏された曲の中でも最もBPMが高いであろう本曲に、会場のムードも一段と盛り上がる。そして、改めて裏で支えているTAKA(Ba)とFUMIYA(Dr)のブレることのない盤石さに感じ入った。彼らのコンビネーションの固さなくして、GALNERYUSの楽曲は成り立たないに違いない。続いては勇壮なイントロから「SOUL OF THE FIELD」が始まった。まるで歌っているかの如く、SYUのメロディアスなギターに、思わずオーディエンスも聴き惚れてしまう。また、時折入るFUMIYAのブラストビートがバンドの新しい側面を垣間見せた。"まだまだいけますか!"とSHOが言い放ち、続いては「HEAVENLY PUNISHMENT」がスタート! 最新作の疾走曲がプレイされたこともあってか、オーディエンスのシンガロングもはち切れんばかりだ。そして、本編最後を締めくくるべく、GALNERYUSの中でも1、2を争う大曲「ANGEL OF SALVATION」がプレイされた。どのパートも一音一音にまったく隙がなく、美しさを極めた美酒のようなサウンドにただただ酔いしれてしまう。会場全体がGALNERYUS一色に染まり上がり、非常に密度の高い1時間30分があっという間に過ぎ去った。

ただ、約半年待ちに待たされ続けた腹ペコなオーディエンスが満ち足りるはずもなく、ほどなくしてアンコールを求める声が鳴り響いた。そんなオーディエンスの声に応え、アンコールではSHOがひとりで現れ、彼のユニークな近況をゆるく語った。その後、全メンバーが再び登場し、インスト演奏からの名バラード「A FAR-OFF DISTANCE」、疾走曲「FUTURE NEVER DIES」を続けて演奏した。SYUのギターとYUHKIのキーボードの掛け合いが非常に表情豊かで、楽器自身がまるで歌っているかのようだった。言い換えるならば、"エモさ"を感じさせた。そして、熱狂冷めやらぬまま、メンバーはステージをあとにした。

ここまででも十分に満足なライヴ内容ではあるが、肝心のSYUのギター・ソロが披露されていないことに気がついていないオーディエンスがこの場所にいるはずがない。さらに大きな拍手喝采で、オーディエンスはダブル・アンコールを求めた。すると、ギターの轟音と共に、SYUがひとりでステージに登場。ザクザク系のクランチ・リフから始まり、シュレッドやタッピング、極上のギター・トーンを披露した。テクニカルと慟哭の泣きのメロディが両立している彼のスタイルは、年を経るごとにさらに美しいものへと変貌を遂げている。日々の研鑽の賜物であろうか。その後、再びメンバー5人が勢揃いし、キラー・チューン「STRUGGLE FOR THE FREEDOM FLAG」をプレイした。GALNERYUSが2003年にメジャー・デビューを果たしたときから存在する本曲だが、15年の時を経た今も、まったく色褪せることがない。そして、バンドが最後に持って来た楽曲はこれまたキラー・チューンの「DESTINY」。ソロ・パートでのSYUとTAKAのユニゾンもかっちりハマっており、思わずニヤリとさせられる。また、改めて考えてみると、本曲はSHOがGALNERYUSに加入して初めてリリースされた『RESURRECTION』に収録されている記念すべき楽曲なのだ。そんな楽曲がプレイされて、昂ぶる感情を抑えられるはずがない。オーディエンスの興奮も最高潮に達し、イントロから曲終わりに至るまで、この日一番大きなシンガロングが会場を包み込む。そして、約2時間30分にわたる["PLAY TO THE FORTHCOMING FUTURE" TOUR 2018]LIQUIDROOM公演が終了した。

"GALNERYUSはメンバー、スタッフ、お客さんすべてが集まってからのGALNERYUSです!"と、終演時にSYUが語ったが、まさにそのとおりに違いない。本編からアンコールに至るまで新旧名曲揃いのオンパレードで、オーディエンスもメンバーもすべてを出し切り、カラッカラの状態ではあるが、みんな屈託のない笑顔であったことは確かだ。今年で結成から17周年を迎えるGALNERYUSだが、この日は改めて彼らの過去から現在までをも体感できた一夜となった。J-METALの真髄を貫き通すGALNERYUSは、まだまだ止まることなく、さらに前へと突き進んで行くに違いない。改めて、日本のメタルの未来はここから始まる。


[Setlist]
1. THE FLAG OF REINCARNATION
2. ENDLESS STORY
3. DEEP AFFECTION
4. SHIVER
5. QUIET WISH
6. WHEREVER YOU ARE
7. THE TIME BEFORE DAWN
8. RAISE MY SWORD
9. SOUL OF THE FIELD
10. HEAVENLY PUNISHMENT
11. ANGEL OF SALVATION
en1. A FAR-OFF DISTANCE
en2. FUTURE NEVER DIES
-W Encore-
en3. STRUGGLE FOR THE FREEDOM FLAG
en4. DESTINY

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