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INTERVIEW

GALNERYUS

2020.10.05UPDATE

2020年10月号掲載

GALNERYUS

メンバー:SYU(Gt)

インタビュアー:荒金 良介

GALNERYUSメジャー・デビュー15周年アニバーサリーの締めくくりであり、最新12thアルバム『INTO THE PURGATORY』ツアー・ファイナルにあたる、新木場STUDIO COAST公演(2020年1月10日)の模様を収めた映像作品『FALLING INTO THE FLAMES OF PURGATORY』が、ついにリリース! 2部構成に分けた濃厚なパフォーマンスに加え、ドラマー FUMIYA在籍のバンド編成としては最後になった映像を、改めて振り返ることができるのはファンにとって至福の喜びと言えるだろう。なお、今作にはSYUがマスタリングを手掛けた2枚組ライヴCD付きになっているので、ぜひそちらも聴いてほしい。今回はファイナル公演を軸にして、コロナ禍の現在や今後の未来についてSYUに話を訊いた。


FUMIYA在籍時のライヴを収めることができて良かったと思います


-今日は映像作品について、いろいろと話をうかがえればと思ってます。

あのライヴ、何年も前みたいな感じですね。(コロナ禍が)早く終わってほしいと思うから、余計に長く感じますよ。今年はいろんな物事が起こりすぎて、平和にライヴをやっていた頃が遠い昔のように感じちゃいます。

-ええ。SYUさんは今年どんなふうに過ごされました?

自粛期間は家にいまして......僕はほんまに家にいたんですよ。今年の頭から7弦ギターを使い始めて......"SYUNAPPER-7"という僕のモデルをしっかり使っていこうと。あと、SYNERGY AMPSのモニターもしていたんですが、今年からメインとして使おうという気持ちも芽生えて。世の中がコロナで自粛になってしまったので、音作りするなかでエフェクターをいろいろ試していたら、しまいには自分で作り始めちゃったんですよ。エフェクター制作は一番成長できたところですね。いろんなミュージシャンが自粛するなかで逆に集中力が高まると言いますけど、自分も見つめ直すことができました。プレイ面でも大幅にアップデートできたなと思います。20数年ギターを弾いてきて、気づけなかったこともあったんだなと感じました。自分の悪い癖もわかるようになったから。

-それは手癖みたいなものですか?

そうですね。筋肉癖というか、それがなかなか取れなくて。最近はそこから抜けることができて、ひと皮もふた皮も剥けることができました。僕の場合は全力でギターを弾くことをモットーにしてたんですよ。でも、力が入りすぎるんで、それをなんとか直そうとしました。

-自分の癖に気づいたのは何かきっかけでも?

家にずっといると、ミュージシャンは演奏スキル的には調子が悪くなるんですよ。お客さんの前でテンション高く弾いている場面がなくなると、僕の場合は特に調子が落ちちゃって。フィンガリングの部分で余計に力が入りすぎて、そこで力の抜き方に気づいたんですよ。あとは、もっといい音が出るピックにチェンジしました。

-コロナ禍で自分の足元を見つめ直せたと。

そうですね。最近、速さだけじゃないと思うけど、若い人たちは速弾きさせたらめちゃくちゃ速いじゃないですか。

-YouTubeにはとんでもない速弾き動画がたくさんアップされてますよね。

オリンピックでもやったらいいのにみたいな感じですもんね(笑)。スピードは時代と共に変わるし、僕が20歳の頃と比べても倍くらい速くなっているから、今までの弾き方だとやりたいことに追いつかない場面が出てきて。それでもっと力を抜いて、効率良く弾こうと思ったんです。いらない力は本当にいらないんですよね。エコに弾かないと、持たないんですよ。Jacky Vincentの演奏を見ても無駄がなくて。"どうやって練習しているの?"と聞くと、"筋肉トレーニングをしている"と。実際演奏は、力は抜けているんですよね。

-7弦ギターに切り替えたのは何か大きな理由でも?

前からちょくちょく弾いてはいたんですけど、メインとしては使ってなくて。"SYUNAPPER-7"を弾いてみたら、すごく身体に馴染むんですよ。7弦ギターに慣れたら、6弦ギターの曲も弾けるし、7弦ギターの曲も弾けるから、"これ1本でいけるやんけ"って。音の鳴りもすごく好きで、泣きのギターも弾けるんですよ。何せバランスもいいから、そういうところが気に入ってます。今アルバムを作っているんですけど、全部7弦で弾いているんですよ。

-あっ、そうなんですね。ちなみに7弦ギターで好きなギタリストはいます?

最近ずっと7弦で弾いているTony MacAlpineや、ARCH ENEMYのJeff Loomisはガシガシ弾くタイプなので好きですね。僕は不器用なところがあって、一度7弦を弾いてしまうと、6弦をお休みしたくなるんです。言うたら、ひとつ気に入ったギターができたらそれだけ使っちゃうんですよ。7弦は面白いですね。新たな世界が広がると言いますか。今までは"6+1"やったけど、今は完全に"7"で考えられるようになりました。

-7弦のバリエーションでいくらでも世界が広がると。ここでニュー・アルバムの話をするのは早いですが、ギターのアプローチはかなり変わりそうですか?

コロナに対抗して、怒りをぶちまけてる内容になってます(笑)。とはいえ、いつものGALNERYUSみたいな曲もありますね。

-では本題に入りたいんですが、まず、今回ライヴ映像になった1月10日の[GALNERYUS 15th Anniversary ~Radiance~"WAILING IN THE FLAMES OF PURGATORY" TOUR]の新木場STUDIO COAST公演を振り返って、SYUさんにとってはどんなライヴになりました?

FUMIYA(Dr)の脱退が大きいですね。あの以前に意志は聞いていたので、新たにメンバーを見つけて引き継ぎができるまでお願いしてたんですよ。だから自分的にもFUMIYA在籍時のライヴを収めることができて良かったと思います。あの日はエモーショナルな気持ちになりましたね。カメラをまったく気にしないくらいのテンションで臨めたし、特にOno(Masatoshi "SHO" Ono/Vo)さんは覇気があったし、とてもいいライヴができたと思います。まさに"これ撮っておいて良かった!"と思えるライヴでした。

-SYUさんがエモーショナルになった要因は?

FUMIYAとずっとやってきて、彼の叩き方を熟知してきたタイミングで脱退することになり、そこは残念やなって。お客さんのテンションも凄まじかったんで、それにも感動しました。アンコールで「ANGEL OF SALVATION」という長い曲をやったんですけど、これはツアーのそれまでの公演でやってなくて、この日だけやったんですよ。そのときのお客さんのリアクションも嬉しかったですね。

-「ANGEL OF SALVATION」をセットリストに入れたのはFUMIYAさん最後の夜だから?

はい。彼はGALNERYUSが好きで入ってくれたので、悔いがないように終えてほしかったから。

-ライヴは2部構成で行われ、1st Stageはインスト曲を除く『INTO THE PURGATORY』(2019年10月リリースの12thアルバム)完全再現でしたけど、実際にやってみていかがでした?

他のインタビューの方にもアルバム丸ごとやるのはどうなん? って聞かれるんですけど、前2作(2015年リリースの10thアルバム『UNDER THE FORCE OF COURAGE』、2017年リリースの11thアルバム『ULTIMATE SACRIFICE』)でコンセプト作を出したから、アルバムはツルッと丸ごとやらなあかんやろうって癖がついちゃって。じゃあ、やってみよう! と。新曲やって、過去曲挟んでみたいなやり方もあるやろうけど、そういう雰囲気じゃなかったので、それなら1st Stage、2nd Stageと分けようと。