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INTERVIEW

GALNERYUS

2021.06.15UPDATE

2021年06月号掲載

GALNERYUS

Member:SYU(Gt) Masatoshi "SHO" Ono(Vo) YUHKI(Key)

Interviewer:荒金 良介

新体制GALNERYUSがついに始動! 昨年にLEAが加入し、そのお披露目となる、キャリア史上初の配信ライヴ[GALNERYUS Stream Live "We'll See The Light Of Hope"]を決行した彼ら。今回のスペシャル・アルバム『UNION GIVES STRENGTH』は、初配信ライヴのDVDを同梱した、映像+音源という贅沢なアイテムとなった。新5人編成による新曲6曲だけでもかなりのボリュームだが、「DEEP AFFECTION」、「EVERLASTING」の2021年再録バージョン2曲を追加収録した大盤振る舞いだ。Masatoshi "SHO" Ono、SYU、YUHKIのメンバー3人に直撃した。

-昨年10月に新体制による初の配信ライヴを行いましたが、まずはその感想から教えてもらえますか?

Ono:ドラムのLEA君とは初めてのライヴだったわけですけど、彼はGALNERYUSがもともと好きだったみたいなので、なんの問題もなかったですね。メンバーは変わっても、いつもと変わらない感じでやれました。ソロのほうで無観客には慣れていましたからね。

YUHKI:パンデミックになり、僕はライヴのやり方も忘れちゃうところでした(笑)。そのなかで配信ライヴの話があり、最初はお客さんがいないライヴはどうだろうと思ったけど、ステージに立つと、自然にライヴ・モードになるんですよね。LEAも披露できたし、いいライヴになったんじゃないかと。

SYU:ライヴがまったくできなくて、2020年はバンドマンにとっては最悪の年だったと思うんですよ。我々も初の配信だったので、余裕は全然ありませんでした(笑)。ただ、GALNERYUSに期待してくれる人がたくさんいるんだなということがわかったので、それは自信に繋がりましたね。

-配信ライヴとはいえ、GALNERYUSが放つ熱量は映像からもしっかり伝わってきました。

SYU:熱量だけはめっちゃありますからね!

-LEAさんを含む新体制のライヴはいかがでした?

Ono:なんの違和感もなかったですね。

SYU:(前ドラマーの)FUMIYAはスピーディで上手かったけど、LEA君にはどっしり感もありますからね。

YUHKI:パワーもあるし、GALNERYUSは速い曲が多いから、スネアが抜けないと非常に合わせづらいんですよ。そのへんも楽にできましたね。

-LEAさんの重厚なドラムは生のライヴで体感すると、また迫力が違うんでしょうね。

YUHKI:あぁ、そうですね。

SYU:LEA君とふたりでリハに入ることが多いけど、スネアがうるさくて耳が痛いんですよ。特に上半身のパワーがすごいですからね。

-そして、今作の話に移りたいんですが、前回取材したとき(※2020年10月号掲載)にコロナに対する怒りをぶちまけた内容と言ってましたが、まさに攻め攻めの1枚に仕上がりましたね。GALNERYUSの真髄だけを詰め込んだような濃厚な作品だなと。

Ono:GALNERYUSの場合は特にSYU君、YUHKIさんのこだわりが強くて。最初にこうするぞ! という思いがあり、それがメロディやアレンジに反映されるので、これまで同様に一本筋が通った作品になったなと思います。

SYU:曲作りはアレンジを含めてYUHKIさんと一緒に考えることが多いんですけど......コロナ禍になり、バンドマンとしての気持ちを表現したいと思ったんです。1曲目で暗いところから始まり、怒り、嘆きとかそういう感情を表しつつ、本編最後は「WHATEVER IT TAKES (Raise Our Hands!)」なんですけど、そこでパーッと晴れわたって終わるという。暗いところから明るいところに向かっていくアルバムにしよう、というコンセプトはありました。

-そのコンセプトはいつ頃に浮かんできたんですか?

SYU:昨年に1回目の緊急事態宣言が出て、えらいこっちゃと思って、普通じゃない世の中になってきたあたりですかね。曲作りを正式にやり始めたのもその時期です。リリースももう少し早くできそうだったけど、LEA君が初めてドラムを録音することもあり、史上一番長いレコーディング期間でした。昨年の夏前にドラムを録り始めて、ミックス、マスタリングは今年4月の頭ぐらいだったので、時間をかけて組み上げていきましたね。まぁ、途中でエフェクター作りに没頭して迷子になっちゃいましたけどね。

YUHKI:僕らのレコーディングは1、2週間で、いつもと変わらないんですけど......。

SYU:僕のせいなんです。

Ono:はははは(笑)。曲は作っているはずだけど、歌録りはいつになるのかなと。

SYU:音作りに時間がかかるんですよ。

YUHKI:楽曲のデータがなかなか送られてこなくてね(笑)。

SYU:下地を練りすぎちゃうんですよね。好きな音を模索すると、止まらなくなるんです。

-作品コンセプトの"暗いところから明るいところへ向かう"というのは、時代性も反映されているんですか。

SYU:そうですね。このアルバムを聴き終わる頃にはコロナ禍が終わってほしいという希望を込めました。8曲入りのスペシャル・アルバムですけど、フル・アルバム、あるいはそれ以上の長さですからね。

YUHKI:濃さはフル・アルバムと変わらない。ミニとか言われると、カチンと来る(笑)。

Ono:第三者的に見ると9分!? となりますけど、9分の曲でも必然性があるから、そんなに長くないもんね。

-冒頭の「THE HOWLING DARKNESS」、「FLAMES OF RAGE」の2曲から9分超えの楽曲で畳み掛ける流れですが、おっしゃる通り長さを感じないし、必殺技の波状攻撃ですもんね。

SYU:嬉しいですね! 作っていたら、こうなったんですけど。

YUHKI:テーマに直球勝負で挑むというか、すべてのパートに対してアグレッシヴに攻めることがマストでした。

SYU:GALNERYUSは作品を追うごとに挑戦を続けたいし、驚きを届けたいですからね。今回はBPM194のテンポの曲が「THE HOWLING DARKNESS」、「FLAMES OF RAGE」と続くし、史上最大最速規模のユニゾンがあります。

Ono:ははははは(笑)。

SYU:テクニックをひけらかすというより、曲が求めているからやっているだけなんですけどね。生で観たい! と思わせる演奏を頭の片隅に置きながら、主役は歌とメロディなのでそのバランスも考えました。あと、トータルの雰囲気は常に新鮮味を感じてもらえるようにしなきゃいけないなと。

-Onoさんの歌声も立ちながら、全員攻撃ぶりが際立ってます。

SYU:特に1、2曲目は攻撃性がありますよね。